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976回目 2021/11/14

 設定だけなら興味深いものになった気がします。


 一回目

 お題『儚い暗殺者』

 必須要素(無茶ぶり)『レズ』

 文字数『1045文字』 未完


 タイトル『優しい暗殺者』


「……お前は?」


「暗殺者」


「そうか……いつか来るとは思っていたが、こんなに正面から来られるとは思わなかったよ」


 ターゲットは笑う。


 顔を隠した私は、今、どんな顔をしているだろう?


「最後に、言い残すことは?」


「特に。思い残すことは多いけどね。結局、僕は最愛の蘇生を叶えられなかった。あれだけの犠牲を出しておいて、得られたのは失敗例のみ。失望したよ。自分の非才にね。これで終わりとなると、手をかけた彼らにも申しわけが立たない」


「だから死ぬ」


「わかっているさ。業とはそういうものだ」


 書類に埋もれた部屋で、人間の血に塗れた手を広げる男。


 希代の魔術師にして、大勢の人間を死者蘇生の実験に費やした殺人鬼。


 此度の依頼は、被害抑止のための抹殺。


「輪廻の輪からも外れてもらう。あなたの業を、あなた以外の人に継がせるわけにはいかない」


「覚悟の上だよ。彼女ともう二度と会えないことは、すごく残念だけれどね」


「……大人しく、死んでいればよかったのに」


「驚いた。君、暗殺者に向いてないね。暗殺対象にまで感情移入してはいけないよ。いずれ、心が壊れる」


 その助言が、彼の遺言となった。


 ただ命を奪うのは容易い。あとは、魂の処理をしなければならない。


 壊れた魂を輪廻に戻すと、ろくなことにはならない。歪は深まり、周りに感染する。


「師匠! 終わりましたか?!」


「……えぇ」


「あれ? まさか師匠、またターゲットに同情してるんですか? やめましょうよ、そういうの! 特に男なんて、みんな死ねばいいのに!」


「そう……私も、いなくなれれば、楽になれるのにね」


「それはダメです! 師匠は私の奥さんにするんですから!!」


「あなたの趣味はとやかく言わない。けど、私にその気はない。家族も持たない。弟子になる気がないなら、あなたも別の誰かに預ける」


「殺されても嫌ですね!」


 はぁ、とため息が出る。父親に捨てられた弟子は、男全てを憎む同性愛者になった。私が女だからだろうか?


 私にべったりなくせ、暗殺の才能はカケラもない。本当なら、才覚がある錬金術師の知り合いに預けたいのに、彼は男性だからなぁ……。


「あ! それ、魂削りの術ですか? 私やっていいですか?! 女性は嫌ですけど、男ならむしろやらせてください!!」


「ダメ。未熟なあなたに任せたら、不完全なまま澱みだけを流してしまうから」


「えーっ!!」


 ざんねんなか//(時間切れ)




 二回目

 お題『猫の火』

 必須要素(無茶ぶり)『漆黒の翼』

 文字数『662文字』 未完


 タイトル『猫とカラスの喧嘩』


 異形は神や悪魔に連なるものとされている。


 悪魔は言わずもがな、神や天使なども異形に描かれることは往々にしてある。


 また、神格ほど強力でなくとも、異形とは生物の範疇を超えた力を蓄えたものの証であるとも言える。


 妖怪と呼ばれる存在が、まさしくそうだ。


「失せろ! 神のパシリごときが俺に指図すんな!」


「そちらこそ口を慎めよ、野良猫風情が! 貴様の火など、太陽と比べるべくもない灯火と知れ!」


 尾を二本持つ猫又と、脚を三本持つ八咫烏。


 自然を生きるものからすれば異形であり、質は違えど特別な存在たちは……食事を巡り争っていた。


「そもそも、この飯は俺が人間から貢がせたものだぞ! 横からふらっと現れただけのカラスが、偉そうに横取りしようとすんな!」


「ふん、人は皆古来より太陽を崇めてきた、いわば我が信徒も同然。それが、どこの猫とも知らない化生に騙されているのを見て、放置できるわけもない。それに、人の供物はすべて神や、その眷属である我に向けられたものだと何故わからぬ? 人が手放した供物は、我らに向けられた贄と知れ」


「はっ! 野生に帰った途端に飯の取り方を忘れた腑抜けとほざいてることが一緒じゃねぇか! 要は人間に飼い慣らされて自力で餌も用意できない半人前ってことだろうが!! 人間の支持を集めたくらいで自らを偉そうに語る演説家が、そんなに高尚とは思えないがなぁ!」


「貴様! 焼き殺してやろうか!」


「やってみろよ! 返り討ちにして焼き鳥にしてやる!」


 漆黒の翼を広げ、目を開いた//(時間切れ)


 野良動物たちの喧嘩がこんな内容だったら、世界がちょっと楽しいかもです。にしても、威厳がありそうな喋り方、返還に時間がかかって仕方がありません。


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