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971回目 2021/11/9

 久しぶりに小学生に戻った気がしました。それはそうと、最初登場人物が三人だと自分で気づけませんでした。精進が足りませんね。


 一回目

 お題『弱い撃沈』

 必須要素(無茶ぶり)『カレー』

 文字数『1012文字』 未完


 タイトル『カレー味の……』


「そういえばさ、どうしてうんこって食べられないのかな?」


 スプーンを口に入れた瞬間、学食で一緒に食べていた俺は固まった。


「食事時にする話ではないし、女性が切り出す話でもない、という前提はあるが、どういう意味だ?」


「森島がカレー食べてるじゃん? だからふと思ったんだよね。うんこ味のカレーとカレー味のうんこの話。よくしたじゃん? 小学生の頃、究極の選択って感じで」


「そうなのか? すまない、私の小学校ではそのような思考実験は行っていなかった。世間一般では広く認知された思考課題なのか?」


 いや、そんな大それた話じゃないし。思考実験って……ただのクソガキたちの嫌がらせに近いぞそれ。


 むしろ、そんな低俗な話を耳にせずに生きてこられた人生が羨ましいわ。さすが武者小路。苗字に見合ったやんごとない生まれに嫉妬も湧かない。


 それに比べて……俺が頼んだカレーからなんて下品な話題をぶち込むんだ桜庭のやつ! 品もなければ恥もないのか野生児め!


「思考実験? はよくわからないけど、嫌なことのたとえ、かな? ほら、うんこの見た目をしてたら、いくら味がカレーでも躊躇っちゃうし、見た目がカレーでも味がうんこだったら食べられないでしょ? どっちがマシか? ってだけの質問だよ」


 おい桜庭! 丁寧に解説すんな、カレーがまずくなる!!


「なるほど。要は見た目と中身、どちらを重要視するか? という優先順位をはかる暗喩か。私はどちらかというと中身を重視する傾向にあるため、食事という意味で選ぶとしたらカレー味のうんこ、ということになるな」


 武者小路! お前の口からうんことか聞きたくなかった!!


「えー、そうなの? 私は見た目がうんことか絶対無理。見るからにうんこだったら、絶対味や臭いまでうんこによってくるよ? 実質、うんこ食ってるようなものじゃん」


 ……感心するよ、桜庭。お前がうんこを連呼しても、何の感慨も湧かないんだから。


 お前、口からうんこ垂れ流すの、似合ってるぜ。


「では桜庭は、うんこを食したことがあるのか?」


 ごふっ!?!?


 あ、やべっ! 飲み込みかけたカレーと米粒が、鼻に入った!?


「え?! あるわけないじゃん!! 何でそんなこと言うのむーちゃん!?」


 慌てて水をかっこんだところで、厚顔無恥だと思っていた桜庭が顔を赤らめて反論していた。


 どうやらるいんえん//(時間切れ)




 二回目

 お題『漆黒の闇に包まれし成功』

 必須要素(無茶ぶり)『小説』

 文字数『947文字』 未完


 タイトル『無慈悲な公開処刑』


「亘ー? なんかアンタに仰々しい郵便物届いてるけど、何したー?」


「は? 知らねーし。っつか息子が何かやらかした前提で話進めんのやめろや」


 学校から帰って早々、実の母親から冤罪をふっかけられた。どうなってんだ、俺の信頼度?


 リビングに抗議がてら顔を出し、確かに仰々しい大きめの封筒を受け取って部屋に戻る。


「……丸山文庫編集部? 心当たりゼロなんだけど……詐欺か?」


 一応、丸山文庫の小説……っつかラノベは好きでよく買ってたけど、キャンペーンか何かに応募した覚えないんだけど?


 詐欺だったら即行警察行こう……そう思って中身を確認した。


「…………は?」


 中には手紙、文書? が放り込まれていた。


 内容を要約すれば、どうやら俺が郵送した小説が公募作品の中で大賞を受賞した、ということらしい。


 この時点では、まだスマホに110番を入力する段階までしかいってなかった。もちろん、俺には公募作品なんざ書いた覚えもない。


 しかし、作品のタイトルを目にした瞬間、これが単なる詐欺ではないと思い知らされた。


「な、なんで?!」


 スマホを落とすほど慌てて、常に鍵をかけていた机の引き出しを開ける。


「ない……ない?!」


 そこには、中二の時に書いた厨二処女作にして永遠の黒歴史が記されている原稿が……なかった。


 タイトルは『ネクロフィア・ロード』。当時、なんか格好いい単語ってだけで決めた、作品の繋がりもクソもない表題だった。


 高校生になって、というか中三になったら異様に恥ずかしくなり、死にたくなるくらいの羞恥心から存在を記憶から抹消していた小説。


 家のゴミに紛れ込ませたら、絶対誰かが掘り起こしてくるだろうと確信があって、今日まで捨てられずにいたのに……何でこんなことに?!


「まさか、誰かが俺の机漁って、勝手に応募した……?」


 詐欺の次に思いつく可能性に、リアルで血の気が引く。


 こうなったら詐欺の方がどれだけマシだったか。


 だってすでに、俺の駄作が何人もの人間の目に晒されているのだ。


 今では一ページも読めなくなった、イタいポエムと迷言まみれの黒歴史を。


「ぁぁああああっ!?!?」


 そうぞうしただけでさぶいぼが!!//(時間切れ)


 今現在の私としては、たとえ黒歴史でも誰かから評価されたら嬉しいかもですね。まぁ、すぐに喜びは飛ぶんでしょうけど。


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