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968回目 2021/11/6

 デートって何すればいいんでしょうかね? やったことないので、まともに描写できないんですけど。


 一回目

 お題『女の顔』

 必須要素(無茶ぶり)『残尿感』

 文字数『1013文字』 未完


 タイトル『マッチングデート練習』


「悪い悪い、待たせちまったか?」


「いいえ、そんなことは」


 駅に着いてからトイレに入ったら、なかなか出られなくて俺も参っていたけど、気にしてなくてよかった。


 この女の子とは初対面だが、メッセージのやり取りは行ってきた。いわゆる、マッチングアプリってやつで。


 向こうはどういうつもりか知らないけど、俺は女慣れするために利用している。


 恋人とか結婚相手とか、そういうのはぶっちゃけ求めていない。ただ遊んで、苦手意識を消せればいいやと思っているだけだ。


 男が目的にしやすい肉体関係だって、金出してプロに頼めばいつでも経験できる。焦ることはないだろ、多分。


 でも、女に対する苦手意識はさっさと克服するに越したことはない。男子校で育つと免疫がなくて、余計に敬遠しちまったからな。


「それで、どこに行きます?」


「時間も時間だし、適当にご飯でも食べようぜ。お腹減っちゃってさ」


「そうですね。ここら辺は詳しいんですか?」


「いや、初めてくるよ。でも飯屋くらいは調べてあるから、なんとかなるだろ」


「行き当たりばったりですね。そんなんじゃ、いつかできた彼女さんに呆れられちゃいますよ?」


「いいんだよ、これは練習なんだから。失敗してなんぼだろ? ま、こんなことに付き合ってくれたことは、ありがたいと思ってるよ」


 顔を合わせるのは初めてだったが、思ったよりスムーズに話すことができた。


 プロフィール写真が詐欺の可能性もあったが、ぱっと見イメージ通りの子で助かった。詐欺写真だと、単純に接し方がわからなくなるからな。


 にしても、こういうことに慣れているのか、初めてマッチングに成功したこの子は堂々としてるな。


 年齢は二十歳になってすぐの俺と同じくらいらしいのに、世の中玄人はいるもんだな。


「うーん、女の子の扱いに慣れたい、って言ってましたけど、今のところどもったり挙動不審じゃないので、問題ないように思いますよ?」


「あー、いっぱいいっぱいなんだよこれでも。身内以外の女とプライベートでまともに話すの、小学生以来だから容赦してくれ」


「ふぅん? でも最初に言っておくけど、女じゃなくて女性って言ったほうがいいかも」


「え? なんで?」


「あくまで私の好みとニュアンスの問題だけど、女って言葉は語感が強くて嫌なんだ。女性の方が柔らかいし、ちょっとフォーマルっぽくて格好いいと思う//(時間切れ)




 二回目

 お題『苦し紛れの医者』

 必須要素(無茶ぶり)『栓抜き』

 文字数『1090文字』 未完


 タイトル『回避に必死なシチュエーション』


「どなたか! お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?!」


 ……おいおい、ふざけんなよ。


 なんで俺が乗った飛行機に、名医が出てくるドラマで起こりやすいイベント第一位が発生してやがんだよ?!


 まだ乗客はざわざわしたままで、名乗り出る奴はいない。いやいるだろ、こんだけ人がいて医者が俺だけなわけねぇだろ?!


 少し気分が悪いふりをして、不時着時にやるってレクチャーされた前傾姿勢をとる。今話しかけんな、って意思表示は大事だ。


 くそ、まかり間違って俺に気づかれたとしても、何とかして俺が診察や治療をしないような流れにしねぇと!


 今ヤバい患者だって、アル中治療中のヤブなんかに診てもらいたくねぇだろうし。


 ん? アル中……?


「そうだ、っ」


 断酒中の今、ビールかワインでも飲んだら俺は使い物にならなくなる。万が一、医者がバレてもコイツは使い物にならないと誰もが思えば、ワンチャンこの危機を乗り越えることができるかもしれねぇ!


「あー、すみません。大変な事態で大変恐縮ですが、アルコールをもらえますか?」


「は?! あ、あの、お客様? 当機の現状をご理解した上でおっしゃっていますか?」


「ええ。しかし、私も自分の欲望には逆らえないものでして。お願いできますか?」


「……少々、お待ちください」


 患者の近くにいるだろうCAさんとはまた別の客室乗務員を捕まえて、何とかアルコールの確保には成功する。


 持ってこられたのは、何故か瓶ビールだった。空の紙コップと栓抜きも一緒にもらう。


 よし、これで医療活動をしない免罪符ができた。ありがたくいただこう。


 いまだ医者は見つかっていないらしく、機内の騒ぎはどんどん大きくなる。


 それを尻目に、俺は瓶の王冠を引っ剥がし、黄金色のアルコールをコップに注ぐ。


 ……長いこと断酒していたせいか、あんまり美味そうに見えない。昔は浴びるように飲んでたってのに、人間変れば変わるもんだな。


「……南無三」


 小声で自分の未来を祈り、一気にコップ一杯のビールを胃に流し込む。


 しゅわしゅわとした感触が喉を通り、少しの圧迫感を胃に覚えたところで息をつく。


 ……にっっが!? こんな味だっけビールって?! あれ、酒ってどうやって飲むんだったか?!


 混乱して酒の楽しい飲み方を忘れてしまう。楽しく飲まなきゃ量は飲めない。そして、量が飲まなきゃ俺は潰れない。


 両親ともに酒豪だったから、俺も立派なザルなんだよ。いくら休肝日が長かったとはいえ、酔い潰れて使い物にならなくなるまでだと、びー//(時間切れ)


 あれですね、教師からわからない問題の解答を挙手で求められる学生の気分を思い出しました。目ぇそらしてわからないアピールが懐かしいです……。


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