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966回目 2021/11/4

『オヤジみたいなハンター』って書きたかっただろうところが、意味不明な脱字になってました。何でこうなったんだろう? スマホの予測変換がバグったのだろうか?


 一回目

 お題『悔しい血痕』

 必須要素(無茶ぶり)『手帳』

 文字数『900文字』 未完


 タイトル『ハンター遭難中』


「……くそ、血ぃ、邪魔だな」


 岩肌に背を預け、数少ない持ち物の手帳にボールペンで書いた乱雑な文字へ、血痕が落ちた。


 もう時間感覚もない。今は、洞窟の崩落からどれくらいたったのかもわからない。


 一日か、数時間か、一週間か……いや、水も食料もない空間で、一週間は無理があるか。


 ともかく、私はトレジャーハントに失敗し、洞窟の中で生き埋め状態のまま、時間を無為に過ごしている。


「こんなことなら、荷物に簡易治療キットくらい入れときゃよかった」


 崩落時、額を石か何かで切ったらしく、出血がなかなか止まってくれない。


 これで失血死やショック死できたら、まだ幾分か精神的にはマシだったんだろう。いずれ止まるくらいの勢いじゃ、貧血にはなっても致命傷には程遠い。


 こういう時、ソロのハンターはキツい。怪我をしたら活動範囲が一気に落ちるし、精神的な支えもない。


 ハント時の遭難で、一番の死因が自殺なんだから、降りかかるストレスと絶望は想像以上にきついんだろう。


 でも、死ぬ直前までは諦めない。諦めてやるもんか。


「私は、オヤジにハンターになるんだ」


 私は元孤児だ。両親は知らない。その代わり、ハンターをやってたオヤジが私を拾ってくれて、親代わりになってくれた。


 オヤジは冴えない男だった。一山いくらの稼ぎしか出せない場所でハントを繰り返し、日々の糊口をしのぐことでしか生きられない馬鹿だった。


 身を滅ぼす賭けはしない。その代わり、夢も大志もなく惰性で夢追い人を続ける大馬鹿者。


 そして、かわいい盛りの義理の娘に、馬鹿みたいな財産を残して死んだ大馬鹿野郎だった。


「まったく、洞窟の崩落に巻き込まれて額の傷だけで済んだのは奇跡だな……骨が折れてたら心もやられてたかもしれない」


 現状の確認と愚痴をメモし終えて、私は額の血をぬぐう。


 こういう時だからだろうか? 魂を受け継いだつもりの血に、偉大な義父の血が流れていないと思い知り、悔しさが込み上げる。


 伝説のハンターと呼ばれたオヤジを腑抜けにしたのは私だ。その事実が、いつまで経っても消えてくれない。//(時間切れ)




 二回目

 お題『犬の悪役』

 必須要素(無茶ぶり)『頭痛』

 文字数『1137文字』 未完


 タイトル『早退クエスト』


「うぅ……やっぱ、先生に送ってもらったらよかったかな」


 学校で頭が痛くなって、保健室に行ったら熱があった。


 そのまま寝ているか早退するか聞かれて、このまま学校にいてもしんどいだけだと思って、早退させてもらったんだけど。


 帰り道、ずっと頭が痛い。最初よりひどくなって、壁に手をつきながら歩いている状態だ。ランドセルも重い。


 うちは学校から近い場所にあったから、先生に迷惑かけたくないと思って車で送ってもらうのを断ったけど、変な意地張らずに乗せてもらえばよかった。


「三十八度だっけ……何で僕、こんな状態で学校行ったんだろ?」


 朝は平気だと思ったのに、とんだ災難だ。


 ともかく、帰ってゆっくり寝て体を休めないと……。


「わうっ!!」


「ひっ!?」


 び、びっくりした……いきなりなんだよ?


「あ……弥太郎……」


 声の主は、近所で飼われている番犬の弥太郎だった。朝と夕方の、ちょうど登下校するときに散歩に出掛けているから、顔を合わせる機会がそんなにない。


 そして、番犬というからには弥太郎は体が大きくて吠える声も大きい。ついでに歯も鋭くて、首輪もリードもついているのにむちゃくちゃ怖い。


 ドーベルマン、だっけか。黒くて大きいあの犬は、何回見ても怖さしか感じない。あんなのに襲われたら、多分死ぬ。


「なんで、よりによって、今日いるんたよぉ……」


 ヤバい、泣きそうだ。何で帰り道にボス戦があるんだよ? 十分くらい前の僕、なんで先生の提案を断っちゃったの? 死ぬぞ?


「うぅぅぅ」


「うー、唸ってるぅ……」


 目が合ったまま、動くことができない。牙をこれ見よがしに剥き出して威嚇してくる。すっごい怖い。


 大丈夫、鎖のリードがついてるんだし、玄関には柵があるからこつちにこれない、大丈夫……。


 何度も深呼吸して自分に言い聞かせるけど、弥太郎はそんなの飛び越えて襲ってきそうで全然慰めにならない。本当怖い。


「は、反対側の壁に、いこう……」


 ここは住宅街で、道も建物の塀と塀に挟まれた一本道。弥太郎がいる家の玄関から少しでも離れた場所に行けば、襲われることはないはず。


 念のため車が来てないかを確認して、そろりそろりと右手側の塀ににじり寄る。


 左手側の家の門扉から覗く弥太郎は、ゆっくり動く僕を睨みつけたまま。興味が別のところに移ってくれそうもない。賢い犬なんだろう。馬鹿ならよかったのに。


「ゔぉう!!」


「ごめんなさい!!」


 ついでに心も読めるのか、嫌なことを考えたらすぐに吠えられた。もうやだ弥太郎トラウマになる。


「……はぁ、はぁ、はぁ」


 緊張と熱で頭が余計にぼーっとする。あたまいたい//(時間切れ)


 若干の実体験も含んでます。帰り道に怖い犬がいて、結構びくびくしながら登下校してました……ほえられる理由は自分で作ったので、自業自得なんですけど(水鉄砲で水ぶっかけた、ごめん)。


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