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958回目 2021/10/27

 二人しかキャラが出ていませんが、地の文の一人称がどっちのものかわかりづらかったです。もう少しキャラの区別を付けた方がよかったですね。


 一回目

 お題『うわ・・・私の年収、出会い』

 必須要素(無茶ぶり)『予備校』

 文字数『1011文字』 未完


 タイトル『将来の不安』


「こういう見ず知らずの他人の人生に不安を煽る形で客を引き摺り込もうとするの、嫌いなんだよね」


「……また古いウェブ広告だな。いいじゃん別に。俺らまだ学生なんだし。それ、転職系のサイトだろ?」


「俺ら予備校生。ノット現役。将来不安。オーケー?」


「何でカタコト風なんだよ」


 予備校からの帰り道、卒業がめでたく浪人した友人と共にスマホ画面を見て愚痴り合う。


 画面には『うわ……私の年収、低すぎ!?』という文言と共に、モデルの女性(の背景設定)が不安まみれだと煽りに煽っている広告が映っている。


 この場合は社会人になった後のキャリアについて脅しているが、俺らにとっては来年の受験に置き換えると笑えない広告でもある。


『今のままの予備校で大丈夫か? こっちに実績豊富だけどちょっとお高めの予備校、あるよ?』みたいな、怪しい勧誘を受けている気分になる。


 実際、俺たちが選んだ予備校も家から近いから、って理由で合格実績がそこまで有名なわけじゃないし。


 っていうかそもそも。


「何で俺、国公立だけしか受験しなかったんだろ……落ちるのほぼわかってたはずなのになー」


「それは知らないけど……希望私立含めて全落ちした俺の前でよく言えるな」


「挑戦するだけマシだろ? 俺、受験料ケチりたくて受けなかっただけだし」


「動機がしょーもないな、本当に。まぁ、経済事情は人それぞれだから深くは突っ込まないけどさ」


 あ、これはギター買うための貯金に回したくて受験費くすねた、なんて言える雰囲気じゃないな。


 裕福じゃないけど、うち別に貧乏ってわけじゃないんだけど……いいか。いつか言おう。


「にしても、二回目の大学受験か……夏休みも終わって、もう十月。一気に尻に火がついた感じがする」


「う……今は忘れようぜ、受験のことなんて。うざ広告をバカにしあう遊び、もう少し続けて現実逃避しようぜ」


「お前、そんなつもりでスマホいじってたのかよ……本番大丈夫か? そもそも勉強してるんだろうな?」


「してるわ! そこは必死こいてやってるわ!」


 最初の受験に失敗した時なんか、親が鬼になったんだもんよ。もう失敗できないからって思ったら必死にもなる。


 流石にこのご時世、大卒じゃないとまともな仕事に就けないのはわかってるし、頑張ってるつもりではある。


 体力や根性があるわけでもないから、こうそつでいけそ//(時間切れ)




 二回目

 お題『知らぬ間の狸』

 必須要素(無茶ぶり)『大学受験』

 文字数『1299文字』 未完


 タイトル『受験戦争、前哨戦』


「……はぁ、ちょっと休憩」


 大学受験を年明けに控えて、やりたくもない勉強漬けに嫌気がさす。


 でも、やりたいことは勉強しなきゃ選べないんだし、やれるだけはやっとかないと。


 ……なんて、格好つけたところで嫌なものは嫌で。写経のように苦手な英語の書き取りで単語を覚えようとしたけど、やっぱ効率悪いかな。


 あー、ずっと机に向かってたから、頭がクラクラする。もう少し日本語を摂取したい。


「それより、甘いものかな」


 ちょうど用意していたコーヒーも飲み終わったし、新しいのを用意するついでにクッキーか何かもらおうかな。


「ふー、もう夜中か。区切りがついたらちゃんと寝ないと」


 カップを乗せたトレイ片手に部屋の扉を開ける。


 部屋の中は真っ暗で、耳をすませばお父さんやお母さんの寝息が聞こえてくる。


 階段を降りてリビングに向かった……ところで、何か変な音が聞こえてきた。


「え……まさか、泥棒?」


 さすがに寝る前に戸締りはしただろうから、三人暮らしの家で他に物音を立てる人なんていない。


 でも、リビングの扉の奥から聞こえる、カリカリという音は決して聞き間違いじゃない。


 ごくり、と喉から音が出た。ゆっくりとトレイを床に置き、ポケットの中にスマホが入ってるのを手だけで確認する。


 扉から離れて、110を押した状態で待機。万が一は迷わず通報。


 ……よし。覚悟を決めて、リビングは続くドアノブを回す。


「……だれかいるのー?」


 思ったよりか細い声が出たけど、いいや、気にしていられない。


 中は真っ暗。人っ気はない。体を中に滑り込ませる。暗闇に慣れた目は、やっぱり人影を捉えていない。


 気のせい? 違う。まだ聞こえる。カリカリカリカリ。何だこの音? まるで動物が壁を引っ掻いているような……。


「あ、動物の可能性もあったか」


 強盗か空き巣しか頭になかったから、少し警戒心が緩んだ。それでも何かあるのは間違いないし、とおそるおそる電灯のスイッチを押す。


「……あっ!」


 いた! ……たぬき?


「なんで?」


 思わずそう尋ねてしまったが、当然ながら狸から返事はない。


 まっすぐ私を見ていて、逃げる様子は今のところない。カリカリという音は、冷蔵庫を叩いていたっぽい。食料があることを知ってる? 頭がいいのか、勘がいいのか。


「いやいや、その前にどこから入ってきたの?」


 残念ながら、うちは狸を飼うほどペットに対してストロングスタイルを示しているわけじゃない。飼うなら断然猫派だ。犬科は勘弁してもらいたい。


 そもそも、狸の飼い方知らないし。ってかこの辺狸なんていたの? そこそこ発展したベッドタウンだと思ってたのに。


「……まさかコイツ、私が逃さなきゃダメ系?」


 両親は寝ている。狸とのお見合いは続行中。スマホは狸相手にあまり効果がない。


 結論、独力でがんばれ。


「マジかー。受験の敵は畜生だったか……」


 思っていた覚悟とは違うものを胸に、私はなんか強そうな構えで狸を見据える。


 相手も雰囲気をさつしたのか//(時間切れ)


 何の因果か、連続で受験ものを書くハメになって、当時の自分がだいぶがんばったのがわかります。


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