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955回目 2021/10/24

 そういえば、最近はお酒を飲む頻度が激減してるなぁ、としみじみしました。


 一回目

 お題『男同士の夕飯』

 必須要素(無茶ぶり)『ミュンヒハウゼン症候群』

 文字数『872文字』 未完


 タイトル『美味しいリフレッシュ』


『乾杯!』


 店に入ってすぐに頼んだ生のジョッキを傾け、向かいの同期とおっさん臭いため息を吐き出した。


「っ、かぁーっ! 美味い! これだけのために生きてる!」


「おいおい、なんかストレス溜まってんのか? やけにテンション高ぇじゃねぇか?」


「そりゃ精神内科なんてやってたらな。躁鬱にパニック障害、ミュンヒハウゼン症候群。治療のためとはいえ、精神病の患者って向き合うだけで精神力使うんだよ」


「あー、確かに外科とは違うキツさあるよな。でもお前、血が苦手だから内科専門になったんじゃなかったっけ?」


「おう……そん中でも話聞くだけで金もらえるなら、なんて理由で精神科専攻したの、今でも後悔してるわ。マジきつい。油断したら心持ってかれるわ」


 酒と愚痴を進めていくと、注文していた肴も兼ねた晩飯がテーブルに届く。


 油ものはいきなり食べると胃に重いし、まずはサラダからだな。若い頃は気にしなかったが、だんだん年齢を重ねると食の好みも変わってくる。


「最初に野菜とか、ヘルシーな食生活してんな」


「うっせぇ。お前も健康には気をつけろよ? 医者の不養生とか、割とリアルで横行してんだから」


「しゃーねーだろ、こちとら救急の現場で働いてんだ。患者は待ってくれねーし、生活なんて不規則になんのがうちのスタンダードなんだよ」


「うへぇ。それもそれで心やられそうだよな……はぁーあ! 医者って何でこんなきついんだろ?」


「当たり前だろ。人の命と将来を弄る商売してんだ。殺すか生かすかの違いってだけで、やってることの本質は軍人とそう変わらんしな。まともな精神構造じゃやってらんねぇよ」


「え……お前そんなやばい考えしてるん? こわー。俺の同期、考えがやばー」


「はぁ? そこまでおかしいこと言ってねーし。ほら、馬鹿言ってないで飲むぞ! 久々に休み取れたんだから、飲まなきゃ損だ!」


 今度マジで受診勧めてみるかな? なんて思いつつ、空になったジョッキを掲げて追加を注文する。


 酒が体に回る感覚は、俺も久しぶりだ。なんだかんた//(時間切れ)




 二回目

 お題『無意識の感覚』

 必須要素(無茶ぶり)『お盆』

 文字数『1069文字』 未完


 タイトル『不安定な境界線』


「……こんにちは」


 笑いかけるも、いつものように返事はない。


 当たり前だ。ここには墓標しかない。寺が管理する墓地には、私以外には数名の墓参者がいるだけだ。


「またお盆になりましたね。毎月来てるのに、何だかあっという間です」


 いつものように語りかけながら掃除をして、花を入れ替え、線香を焚く。


「みなさん、どうしてますか? 私は……」


 墓石の前で手を合わせ、瞑目した瞬間。


 ひやりとした感覚が、首筋を撫でた。


「……私は、まだ治っていませんよ」


 次に目を開くと、景色は一変していた。


 田舎の墓地だったそこは、もはや笑ってしまうくらいおどろおどろしい雰囲気の場所。


 お化け屋敷を屋外に再現したらこうなるたろう、といういかにもな空気を漂わせるこの場所は、黄泉の国と便宜上呼んでいる。


 先ほど手を合わせた墓には、二年前に修学旅行で一緒のバスに乗っていたクラスメイトが眠っている……ことになっている。


 バスの横転事故により、生き残ったのは私だけだった。他のみんなは、崖の下に落ちた衝撃で外に放り出された私以外、爆発炎上したバスと命運を共にしてしまった。


 その日からだ。私が黄泉を見てしまうようになったのは。


「……今日は、どこに放り出されたのでしょうか?」


 荷物を持って立ち上がる。


 ここはすでに墓地であって墓地でない場所だ。何度もここに連れ込まれたから、ある程度の勝手は分かっている。


 おそらく、私の体はまだ、クラスメイトの墓石の前から動いていないのだろう。意識だけがこちらの世界に引っ張られていると気づくまで、半年はかかったかな。


 黄泉の国には、死者しかいない。まるでゾンビ映画のような動かしたいばかりがいて、意外にもコミュニケーションは取れる。


 まともな返答をもらえた試しがないから、今では極力無視を決め込むようにしている。


 ……死後のクラスメイトと話をした時は、会話が成り立たなくてつい怒鳴ってしまったっけ。


「さて、時間がくるまで、また散歩でもしてみますか」


 黄泉の国は滞在時間が決まっている。時間は一定じゃないけど、ある程度の時間が過ぎれば、また意識が肉体に戻っていくのだ。


 数分だったり数時間だったり、日によって違う滞在時間は暇潰しが大変だけれど、手荷物程度なら持ち込めると判明してからは、勉強道具を持参するようにした。


 どうやら現実世界と黄泉の国は時間の流れが違うらしく、黄泉の国で過ごした時間は現実だと一瞬の出来事でしかないらしい。


 //(時間切れ)


 シチュエーションだけですけど、前にも導入で墓参りから入った短編を書いたのを思い出して、やっぱワンパターンなのかな? と思いました。


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