953回目 2021/10/22
我ながらお題に結構寄せた短編になっているかなとは思います。面白いかはわかりませんが。
一回目
お題『彼女と感覚』
必須要素(無茶ぶり)『大統領』
文字数『784文字』 未完
タイトル『変わり者の彼女』
「大統領と首相ってどう違うの?」
「え、いきなりどしたん? 次のテスト範囲の話?」
「いや、昨日見たテレビの話。アメリカの選挙がどうとか言ってたじゃん」
「あー、なんかアメリカではお祭り騒ぎ見たいらしいな、大統領選挙」
放課後、彼女と教室で勉強会してたら、いきなり選挙の話になった。
俺から告白してOKもらった彼女は、ちょっと感覚が違うというかズレているというか。時々、チャンネルが合ってないんじゃないか? と思う言動がある。
まぁ、それも含めて好きになったからいいんだけど。
「えっと、手っ取り早いからスマホで調べるか」
「いや、そこまでしなくていいよ。漢字から大体想像つくから」
「へー? じゃあその推測を聞かせてもらおうか?」
「まず大統領。漢字を分解すると、大きな領土を統べる人、って書くよね?」
「うーん、まぁそう、なのか?」
「つまり、大統領は広い国土を治める人、って意味なんだと思う。アメリカ全土を管理する、ってんだからスケールが違うよね」
「なるほど? じゃあ首相は?」
「首と相貌からきてるんだよ。つまり、生首だね!」
「怖い怖い! なにその解釈?! 一気にホラーになったんだけど!!」
大統領にちょっと納得しかけた矢先にこれだよ! 総理大臣が生首って、どんな思考プロセス挟んだらそうならんだ?!
「ホラーじゃないよ? 生首から上は顔でしょ? だから首相は、国の顔となる人って意味なんだよ。代表者って感じかな? 統治者と比べると、確かに若干弱い立場な気もするね」
「おぉぅ……いきなりまともなこと言い出されたら戸惑うんだけど」
しかも微妙に説得されてる自分も悲しい。
実際、アメリカだと大統領と首相は別でいるし、権限も大統領の方が大きいから、上下関係にはあるんだろうな、とは思ってたけどさ。
「//(時間切れ)
二回目
お題『狡猾な諦め』
必須要素(無茶ぶり)『セリフのみ』
文字数『976文字』 未完
タイトル『一男二女のおやつ討論』
「ここにお饅頭が二つあります」
「あ、今日のおやつ? やりー、いただきまー」
「まてぇい、このスカポンタン!」
「あいたっ?! ちょっ、叩くことないじゃん!」
「お前は忘れたのか?! 俺たちは三人兄妹だということに!」
「えー、あいつ今昼寝してるからいーじゃん。こっそり食べちゃえばバレないって」
「いや! 長男としてそういうズルはできません! ちゃんと均等にわけないと、後で血を見ることになります!」
「何だよそのキャラ……まぁ、うちの次女は食い意地張ってるからケンカくらいにはなるかもだけど」
「真っ先に手を伸ばした長女も大概花より団子だろ」
「ほっとけ。で? どーすんのさおやつ? このままお預け食らうっての? やだよ、もう饅頭の口になっちゃったんだから、我慢効かないし効かせないし」
「こういう時は、このお饅頭を三等分ずつに分けて、二切れずつわかれば平等になる」
「えー、取り分減るじゃん」
「わけると言ったのにまるまる一個せしめるつもりだったのかこの食いしん坊は……」
「誰がデブだ!?」
「そこまで言ってませんよねぇ?!」
「はぁ、叫んで余計に体力使っちゃったじゃん。これはもう、兄ちゃんの取り分ひとつもらわないと採算取れないよ」
「おい、ちゃっかり一個分食おうとすんな。どうせきっちりわけるからな」
「ちっ、この分からず屋!」
「うるさい食いしん坊! だから体重が増えるんだよ!」
「は? 増えてねーし痩せてるしデブじゃねーし目ぇ腐ってんじゃね? は? 死ねよ? は?」
「どれだけ動揺してるんだよ……図星つかれたからって、兄に向かって死ねとか言うなよ」
「いいから、さっさと饅頭寄越して部屋に帰れよ。乙女の純情踏み躙った兄ちゃんの顔はしばらく見たくないから」
「へいへい……まったく、うちの女はどうしてこう、色気より食い気が優先されるんだ? っつか絶対、母さんが三つ用意して一つ食べちゃったんだろうけど、こう言う時苦労するの俺なんだから、本当勘弁してほしいよ」
「……長男、独り言ぶつぶつどうしたの? 精神科行く?」
「おぉ、次女よ。起き抜けに兄を精神病患者にするとは容赦ない」
「はっ! それはお饅頭! 私の! それ両方私の分だから!」
「長女より食い意地張ってるなこの末っ子! //(時間切れ)
ドタバタ感があって楽しい雰囲気の短編でした。女性キャラが濃いのは、私のラノベ属性が高いからでしょうかね?




