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951回目 2021/10/20

 自分が同じ状況になったらどうするだろう? と考えてしまいますね。とっさに110番が出たら上々でしょうか。


 一回目

 お題『清い木』

 必須要素(無茶ぶり)『ヤクザ』

 文字数『1152文字』 未完


 タイトル『厄落としの木刀』


 ……ドサッ!


「や、やっちまった……」


 全部やり切った後になって、両手が震えてくる。


 あぁ、もう……なんも楽しいことなんてないのに、なんでだ? 笑いが込み上げてきちまう。


「ははっ、あぁ、落ち着け、落ち着け俺! 警察、まずは電話しないと!」


 頭と言葉では分かっているのに、両手は固まったまま動かない。


 持っているのは、木刀だ。なんの気まぐれか、少し前に厄落としに行った神社で買った安物のお土産。


 まさか、誰かと勘違いしたヤクザに対して使うとは思わなかったけど。


「っつか、誰だよ橋本って! 俺、西山なんだけど!」


 大方、橋本って人がヤクザの関わる闇金とかに借金して、トンズラこいたとかそんなところだろうけど。


 そいつと俺がどんだけ似てるのか知らないけど、これほどタチの悪い勘違いねぇよ、もう!


「っ、つぅー」


「あっ!」


 やばい! ヤクザが起きた!


 いや、殺してなくて良かった、って思えばいいのか?


 ん? 俺、ヤクザぶん殴ったんだよな?


 ……殺されるんじゃね? マジで。


「……ひっ!」


 収まりかけてた震えが再燃してきた。


 そうだよ、もう人違いでした、なんて言い訳は通用しない! だって俺加害者、ヤクザ被害者!


 そんでヤクザアウトロー、俺犯罪者一歩前!


 警察呼んだらどっちもタダじゃ済まない……ってことは、法律度外視の暴力で解決することになるんじゃん!


 に、逃げないと……あぁ! 今度は足が震えて動かない!!


「てめぇ……」


「ひぃっ!! ご、ごめんなさいごめんなさい! でも、元はあなたの人違いなんですぅ!!」


「あ?」


 あ、死んだ。


 頭から血を流してガンをつけてくるヤクザに、俺は短い生涯を覚悟した。


 ごめんよ、母ちゃん。もっと親孝行しときゃよかったよ……。


「……お前、」


「はいっ!」


「だれ?」


「え?」


 ……不良のガンつけみたいな距離で、素っ頓狂な質問するヤクザ。


 俺、ポカーン。


「あんた、名前は?」


「に、西山です、けど」


「橋本じゃなくて?」


「西本です。生まれてからずっと……」


 何秒目が合ってだろうか?


 ゆっくりと顔を遠ざけたヤクザは、大きく舌打ちして目を逸らした。


「……わりぃ、人違いだった」


「え? は? あ、と、とんでもないです……」


 たすかった? あ、いや! まだ助かってない!!


「こ、こちらこそ思いっきり殴ってしまって!! 血、血が出てるんです! 早く、病院に!」


「あー、いらねぇよ。最近腹に弾ぶち込まれたから、金ねぇし」


 すみません、その話深掘りできません!


「今回はお前がやらなきゃ俺がぶん殴ってただろうし、だまっ//(時間切れ)




 二回目

 お題『東京宇宙』

 必須要素(無茶ぶり)『ステマ』

 文字数『858文字』 未完


 タイトル『東京コスモ』


「……ここ、どこ?」


 ガヤガヤと大勢の人が行き交う中、私は完全に駅の構内で迷子になっていた。


「うー、なんで大昔から難解なターミナル駅なんて言われてるのに、余計ややこしく広大にしたのおかしいでしょ。責任者、でてこーい」


 大声で叫ぶと迷惑になるから、心持ち小声で不満をこぼしてみる。もちろん、雑踏の話し声に紛れて消えた。


 ここは東京、新宿駅。


 地球国家の宇宙進出が進んで、もうすぐ五百年が経過する現在、この新宿駅は宇宙規模の広さを獲得するに至った。


 比喩ではなく、実際に小宇宙規模の広さがあるのだ。およそ百年前に太陽系の外から輸入した、空間拡張技術によって。


 詳しい理屈は、宇宙理工学の分野になるからわからないけど、通常は三次元的な処理がなされる空間に高次元領域を接続し、多重層空間を形成することで見た目以上の空間を確保できているらしい。


 そのせいで、新宿駅は加速度的に内部構造が複雑化し、さらに拡張していった。


 今では、実測が困難になるくらいの空間を利用しているターミナル駅として、スペースギネスレコードの候補に挙げられているほどだ。


「わ、わからない……案内板の数も地図が置いてある場所も多いのに……」


 ゆえに、私のように使い慣れていない人……主に観光客や上京したての人たちは、確実に新宿の小宇宙で遭難する。


 もはや迷子ではない。遭難と言っていい被害が出ている。


 昔は笑い話だったそうだが、今では構内で迷子になった挙句、一ヶ月後に死体となって発見された……なんて事件が珍しくなくなってしまった。


 利便性は確かに上がったけど、理不尽性も上げてくるあたりこの駅はおそろしい。


 科学がこれだけ発展しても、いまだに新宿駅には幽霊話や都市伝説が消えずに残っている。


 幻の虚数番台ホームは直接黄泉の国につながってる、なんて話は特に有名だ。これだけ広いと、本当にあり得そうで怖いんだけど。


「私が行かなきゃなのは、10268番線ホームでしょ? で、ここは14628//(時間切れ)


 ずいぶんSFっぽい書き方にしましたが、それっぽい単語を考えるだけで精一杯だった気がします。


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