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947回目 2021/10/16

 読み直すとタイトルに違和感がありましたが、しっくりくるタイトルを見つけるまで時間がかかりそうだったのでこれでよかったです。


 一回目

 お題『俺のジジィ』

 必須要素(無茶ぶり)『400字以内』

 文字数『397文字』 完結


 タイトル『託された願い』


『でっかい男になれ』


 俺のジジィの口癖だった。


「思えば、具体性のかけらもない教えだったな」


 墓に線香を立てて、備えた饅頭は日持ちしないから持ち帰って、墓石も掃除したから、行くか。


「タッパじゃないのはわかるけどよ、でっかくってどういう男になれってんだ?」


 親から捨てられた俺は、ジジィに育てられた。他に身寄りはおらず、怒鳴り声と拳骨で育ったようなもんだ。


「社長、アメリカ企業役員との会食の時間が迫ってます」


「わかってるよ……月命日くらい、大人しく休ませてくれよな」


 秘書に促されて、無駄に長い高級車に乗る。


 大学まで行かせてもらって、卒業する前に死んじまったジジィには毎月顔を合わせてるけど、どんだけ話を聞いてんのかわからねぇ。


 最後の方、耳も遠くてボケも入ってたしな。


「なぁジジィ……俺、でっかくなってるか?」


 二十年経っても、返事はなかった。




 二回目

 お題『純白のホテル』

 必須要素(無茶ぶり)『全身脱毛』

 文字数『1154文字』 未完


 タイトル『乙女の出費』


「うわー、真っ白」


「まぁ、商売がら清潔感は大事だしね」


 ホテルみたいな外観に驚く間も無く、勝手知ったる我が家と言わんばかりにロビーへ入っていく。


 慌てて彼女の後を追うと、受付にいたお姉さんと挨拶をしていた。何だろう、同級生なのにすごく大人っぽく見える。


「あ、ごめんごめん。じゃあ行こっか」


「う、うん……あ、お邪魔します」


「はーい、いらっしゃい」


「あ、あの人バイトの人だから、私の身内じゃないよ、一応」


「え? そうなの?」


 親しそうだったからてっきり家族かと……でも念のため、受付のお姉さんに会釈してからついていく。


「ホテルみたいだけど、ここってなに? まさか本当にホテル?」


「まさか。たしかに目立つ建物だけど、やつてるのは脱毛のクリニックだよ。ほら、テレビとかでCM見たことない? 全身脱毛がどうとかってやつ」


「え?! おうちのお仕事がCMでテレビに流れてるの?!」


「いやいや、大手のとこの会社の話。言い方が紛らわしかったね。うちは見た目立派そうだけど、そこまで全国で有名とかじゃないから」


 笑って謙遜してるけど、やっぱりなんかすごいなー、って思う。


 三階か四階建ての建物のうち、一階に居住スペースがあるとかで、そのまま部屋に案内された。


「で? 本当にやりたいの? ムダ毛処理」


「う、うん……いつかは絶対、やりたいなって」


 お茶とお菓子まで出してもらってから、私は友達に改めて相談する。


 さっきは建物を見て驚いちゃったけど、この子の家がやってる仕事は事前に聞いていた。


 だからこそ、詳しく聞きたかったんだ……永久脱毛について。


「でも、私らまだ小学生だよ? 値段も結構するから、今から考えるのはちょっと早いと思うな」


「でも、私は多分、歳を取ったらボーボーになるから、その前に何とかしたくて」


「ご両親がそうなんだっけ?」


 こくん、と小さく頷いてみせる。


 あまり大きな声で言えないけど、私のお父さんもお母さんも、ムダ毛と呼ばれる部分の毛が濃い。


 お父さんはお腹とか胸毛とか、背中にも生えているのを見たことがある。お母さんもまた、脇毛がすぐに生えてきて面倒だなんて言っていたし。


 親二人がそうなのだから、きっと私も将来毛深い体になってしまうだろう。


 お父さんはもちろん、お母さんもそこまで気にしてないから相談もできないし、一人で抱えるのにも限界がある。


 それて偶然、同じクラスの女の子が私の悩みを解決できそうなお仕事をしてると友達から聞いて、早速話しかけて相談しにきたのだ。


「決意が固そうだし、うちの親父たちもお客が増えて喜びそうだけど、やっぱりすぐにってわけしゃないんでしょ?」


「うん今は//(時間切れ)


 この内容で小学生を採用した自分の感性に疑問が生じました。まあ、女性って早熟ですから、小学生でもそういうの考えてるもんですよね。(偏見)


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