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946回目 2021/10/15

 商業の制作現場なんか知らないのに、よくもまあ見てきたかのように書いたなと感心しました。想像百パーセントなので、実状は知りませんが。


 一回目

 お題『恐ろしい何か』

 必須要素(無茶ぶり)『携帯』

 文字数『849文字』 未完


 タイトル『人より怖いものなどあるのか?』


 ホラーは意外と最新機器に敏感に反映される。


 古くは電話も、使ったら魂を取られるだか何だか言われていたそうだ。


 少し前だと、呪いのビデオを媒介にした女の幽霊が死を撒き散らす映画が流行った。


 そして、誰もが所有し外界に繋がれるツールとして携帯電話が生まれると、ホラーもまた住処を移して根を張り出す。


 ネットの中で、あるいはネットの特性を利用した怪談や都市伝説が多く生まれ、手軽に消費されるようになって久しい。


 怖いもの見たさ、なんて言葉があるのも、人間は創作でホラーを作り上げ、怖がって楽しむ奇特性ゆえなのかもしれない。


「はぁ……バズるような都市伝説を作れ、ってざっくりすぎるだろオーダー」


「それも二ヶ月以内に作って広めろ、だもんな。映画のプロモーションとはいえ、製作側のこと何も考えてねぇだろっつの」


 とあるホラー映画に関連した下請け会社で、社員の愚痴がオフィスにこぼれる。


 まだタイトルも内容も決まっていない、しかし納期だけは目の前に迫っている状況で、出てくるのはアイディアではなく文句だけなのも無理はない。


 彼らが依頼されたのは単なる創作ではなく、映画の根幹であるホラー演出の要の設定である。


 下手なものを作ればコメディになるし、インパクトが弱ければ話題にも上げられない。


 人々の恐怖を煽り、注目度を上げ、なおかつ作りやすくて面白そうな都市伝説を短期間で書き上げろ……などと、指示を出すだけなら簡単なことを平然と命令するのだから始末におえない。


「どうする? いっそのことネットにある都市伝説を適当に引っ張ってきてアレンジするか?」


「それ、バレたら炎上するやつだろ。最近は著作権関連は厳しいんだから、下手なことすりゃ会社ごと叩かれるぞ」


「だよなぁ……絶対責任だけおっかぶせられてトカゲの尻尾切りだもんなぁ」


「はぁ……俺は目に見えない幽霊より、無茶無謀を押し倒そうとする大手の圧力の方が怖いよ」


「同感だ……」


 二人の社員はざ//(時間切れ)




 二回目

 お題『朝の消しゴム』

 必須要素(無茶ぶり)『衝撃の展開』

 文字数『1014文字』 未完


 タイトル『改変ノート』


「これ、落としたぞ」


「あ……ありがと」


 朝のホームルームが始まる前、やり忘れた宿題でもしてたのか、一人の女子が机に向かってノートに向かっていた。


 途中で消しゴムを落としたのを見てた俺が拾うと、なんかすっげぇ疲れた顔してて。


 あんまり話したことない女子だったけど、心配になったんだ。


「大丈夫か? 寝不足だったりすんじゃねぇの?」


「い、いや、別に……大丈夫」


「寝てないんだったら、保健室まで連れてってやろうか? 俺、ちょいちょい仮病使ってサボるから、養護教諭に顔はきくぞ? まぁ、絶対怒られんだけどさ」


「え、と……」


「あぁ、悪い。俺ばっか喋ってたら気まずいよな。でも、マジで無理はすんなよ? 休める時に休んどかないと、あとできついのは自分だからさ」


「…………うん、ありがと」


 俺なりに気は使ったつもりだが、その女子は結局、保健室にあった様子はなかった。


 それと、ノートは別に宿題じゃなかったらしく、ちょこちょこ様子を窺ってたら、授業とは別の休み時間にひたすら書いてて、内職みてーなもんだと納得することにした。


 だから、次の日。


「おーっす……え?」


 登校してきた教室の中で、その女子と俺の机しかなかった時も、ノートと関係あるなんて気づきもしなかった。


「あ……お、おはよ」


「お、おう……え? なんで? クラスの連中は?」


「え? い、いない、よ?」


「は?」


「このクラス、は、私と、君だけ、たよ? 入学してから、ずっと、そう、だから……」


 ぎこちなく笑う女子は、やっぱり疲れたような表情で、無理やり笑顔を作ってるように見えた。


 たぶん、本当に笑い慣れていないんだろう。表情を作らなきゃいけないって、どんな感覚なのか、そんな場合じゃないのに気になった。


「いや、でも俺、昨日は佐々木の消しゴム拾った後もさ、小林と朝田に教科書借りたり、内藤にシャーペン貸したり、男子連中と昼休みにサッカーしたり、してたぞ?」


「それ、は……勘違い、じゃないかな?」


 その時、女子……佐々木が昨日ずっと何かを書いていたノートを隠したの見た。


「佐々木、それ……」


「なっ! んでもないからっ!!」


 指をさしてみれば、そんなあからさまな反応をされてしまって、ついムキになっちまった。


「何でもなくはないだろ!? ないんだよな!? ちょっとそれ、みせてくれよ//(時間切れ)


『○ラえもん』でいうところの『もしも○ックス』に近い話かもしれません。下手をすれば『○スノート』よりも怖い筆記具でしょうね。


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