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941回目 2021/10/10

 なんか妙に怖いこと書いていて驚きました。


 一回目

 お題『飢えた話』

 必須要素(無茶ぶり)『若者使用不可』

 文字数『936文字』 未完


 タイトル『長く老いただけの衆人』


「駄目だ、もう食糧庫の備蓄が尽きる」


「うちもだ……こりゃあ、ついに覚悟を決めねばならんかもしれん」


「……くそっ!」


 机を殴った音が、長老衆の言葉を飲み込ませた。


 辺境の町は今……あるいはずっと前から。深刻な食糧不足に喘いでいた。


 原因は働き手の減少。元々現金収入が少ない辺境の地では、若いものが定着しない傾向にある。


 周囲には国境と、せいぜいが山しかない環境では刺激に飢えた若者は耐えきれず、すぐに煌びやかな都市へと旅立ってしまう。


 都会に夢見た若者は、ほとんど故郷を顧みず、帰ってくるものはいない。出て行くときですら、一生帰らない覚悟で出て行く者ばかりなのだから、当たり前ではあるのだが。


 そうして急速に老化していく辺境の村は、だんだんと働き手になりうる人手がいなくなり、狩りはおろか木の実や山菜の採集さえ難しくなって行く。


 山に囲まれた地に行商へ来てくれるような奇特な商会もおらず、もはや緩やかな死を待つのみとなってしまった。


 しかし、この村には致命的なものが欠けていた。


「……口減らしは? 説得したのだろうな?」


「やっている。しかし、あの母親は断固として受け入れようとしない。食料がないなら自分のものを削ると言って聞かない」


「おろかな……大人と子供では労働力に差がありすぎる。言葉もわからぬ乳飲み子よりも、産後で衰弱しているとはいえ女の方がよほど役に立つと、なぜわからん」


 ……この村の長老衆には、若者を守り活かすという考えが存在しない。


 やむを得ない決断をした口減らしでさえ、真っ先に候補に上がったのが赤子も含む子どもであった。


 労働力という観点であれば、年老いて活動力が低下した老人や、そもそも動けない病人もいるはずだ。


 が、いざ自分に白羽の矢が立ったのならば、という仮定を恐れて、むしろそちらを積極的に保護する流れを作ってしまった。


 そのため、外部に流出する若者が急増したことを、長老衆はわかっていない。


 ただ外の世界への憧れが強くなっただけと、自らの過失を勘定から除外している。


 責任を下の者に押し付け続けた結果が、今の村の惨状だと……おそらく死ぬ間際も、しんだあとさえきづか//(時間切れ)




 二回目

 お題『紅茶とデマ』

 必須要素(無茶ぶり)『SF』

 文字数『1011文字』 未完


 タイトル『雑談カミングアウト』


「知ってた? 実は紅茶って根っこに近い方の葉っぱで作った方が美味しいんだって!」


「嘘だろ。新芽の穂先が高級茶葉だって知ってんだよこっちは」


「えー、つまんなーい。嘘のつきがいないなー」


「そんなことで不満を持たれるなんて思ってもみなかったよ。殴っていい?」


「ダメ! こんなくだらないことで暴力を受けたくない!」


 高校の昼休み。お昼ご飯も終わって午後の授業までまったりしていたところ、友情と身体の危機に直面しかけた。


 人生万事塞翁が馬、なんていうけど、本当に何が起こるかわからないね。殴られなくて良かった……。


「というか、突然下手な嘘ついてどうしたの? クラスの誰かに罰ゲームでも強要された? シメようか?」


「シメなくていいよ! 心配してくれるのは嬉しいけど、なんか発想が黒くない?! 暴力反対!」


「ならいいけど……じゃあ、他の子にも言っとくね。この子をイジっていいのは私だけだから、手を出すなら相応の覚悟をしといてね、って」


「聞き捨てならない! 私の人権がさらっと軽視されてる気配に不安しか感じない!」


「大丈夫。反抗しなかったら痛い思いをしなくて済むよ」


「今この瞬間から反抗すら許されなくなったんだけど?!」


 何この子?! 付き合い浅いのに無茶苦茶言ってる! 悪魔か?!


「ひどいよー。友達だと思ってた私がバカみたいじゃーん」


「友達だよ? 友達だから、お互い遠慮してちゃ失礼かなって」


「親しき仲にも礼儀あり、って言葉があるからね! 限度はあるからね?!」


 天然なのか頭のネジが何本か足りないのか、ちょっと判断に困る。


「もー、成績いいのになんか常識からずれてるんだもんなー。まるで宇宙人と会話してるみたいだよ」


「…………」


「え? あれ? 怒った? ご、ごめんね?」


「なんで?」


「え?」


「なんでわかったの?」


「……はい?」


 あれ? これは冗談? それともボケ?


 私はつっこむべきなのかな? なんでやねーん! とか?


「私、この未開惑星の生態調査で潜入しているE73625星系のモデセウルム星人なんだけど……もしかしてあなたも他の星から来た潜入調査員だったりした?」


「え、いや、バリバリの地球育ちの日本人ですけど?」


「……あ、やっちゃった」


 なるほど、この子頭のネジが抜けてて天然っぽい。


 どつちかかたほうでも//(時間切れ)


 そして続く話がこれとなると、なんか私の頭のネジがどこかゆるんでいた可能性が浮上してきました。無意識怖ぇ。


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