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94回目 2019/6/17

 物事について考えるとき、必ずその思考に引っかかる『何か』に触れています。


 毎度のこと唐突ながら、『下ネタ』について考えてみる。


 ちなみに、個人的には小説で扱うのはもとより、日常会話で『下ネタ』を使うことはほぼない。やるとしても小説ならば必要に応じて、日常だとごくたまに短くすませるくらいだ。


 心がほぼ思春期で停止したままの可能性さえある私なので、積極的に取り上げたい話題ではない。


 と、それはさておき。


『下ネタ』といえば小学生以下のレベルであれば排泄(はいせつ)関係が、思春期を迎えると性的特徴や性行為そのものが中心になる。


 最近はう○こミュージアムなる施設があるらしい。しかも来場者には割と好評なのだとか。普段なら世間体を気にして口にできないものだが、一度その(かせ)をはずされれば童心(どうしん)にかえって楽しめるようだ。


 それと比べ、『R18』と公的に年齢制限をかけているように、性的な情報に関する取り扱いは基本的に厳しい。


 上記で私が示したように、おおっぴらにすれば一定数以上の人が羞恥(しゅうち)や不快を覚えるからだろう。当然、児童には刺激が強い内容でもあるし、犯罪ともつながりやすいため場合によっては心的外傷(トラウマ)を刺激しかねない。


 排泄(はいせつ)関連だとただ『汚い』というだけのものが、性関連になると『汚い』もあれば『恥ずかしい』もあり、時には『気持ち悪い』とすら思い起こさせる、とても複雑な話題になっている。


 故に、『下ネタ』とは『相手の許容範囲』に加え『相手との親密度』を見極めて行わなければ、口にすること事態が不和(リスク)を招きかねない。


 それだけ親しいか、逆に嫌われてもかまわないくらいの相手であれば出せる、割と自分が無防備になる捨て身ネタにも思える。


 そんな取り扱いの難しい『下ネタ』ではあるが、『なろう』では『R15』作品においても見かけることは多い。(もちろん、『直接的な表現』やその他規約で禁止されている描写を除いたものだ)


 今はサイトの規模が大きくなったからか、だいぶ検閲(けんえつ)が厳しくなっているようだが、私が登録した頃(8~9年くらい前)はランキング上位でもきわどい作品を見かけることもあった。


 それでも直接的な行為の細かい描写は(かろうじて)なかったが、私の記憶にこびりついた作品にはだいたいわかるような物もあったように思える。


 で、私は男であるため好む作品も男向けが大半だったわけだが、その中で出てくる『下ネタ』は、割合的に『下品』な印象になりやすいと感じていた。


 あくまで個人的な感性の話ではある。女性向けの作品に触れる機会はそう多くはなかったし、まして『下ネタ』が入るようなものは滅多に(まったく?)なかったので、詳細な比較もできはしない。


 ただ、意識してか無意識か、男性とおぼしき作家が書いた『下ネタ』は、どうも『下品』だと思ってしまう確率が高いのだ。


 上手くはいえないが、私のボーダーはラブコメ漫画の微エロくらいだろうか? その範囲を超えると、だいたい胸がモヤモヤして拒絶反応がでる。『R18』に(のぞ)むスイッチが入っていないからだろう。


 なので、私が『下ネタ』を作品に入れようとする場合、なるべく『性欲』を刺激しないようなやりとりや雰囲気を意識している。ともすれば、保健体育の座学に近い空気さえ出すだろう。


 どれくらいの程度が適切かはわからないが、私の中の線引きだと『女性が笑えるレベル』であればセーフだと思っている。女性は『下ネタ』全般に厳しいので、『笑える=許せる』と解釈できると考えたからだ……一般論だが。


 とはいえ私も男であるため、気をゆるめると『下品』な表現になってしまう可能性はあるだろう。


 そもそもが過敏にならざるを得ない(たぐい)の『笑い(ネタ)』であるため、程度も頻度(ひんど)も常に取り扱い注意だ。


 人間(せいぶつ)における生命活動の延長上にありながら、グラデーションの濃さによって禁忌(タブー)にもなりうるのが『下ネタ』である。


 人間活動の一部として描きたい欲求と、ことさら話題にすべきでないとする羞恥(しゅうち)


 ああ、私は今日も、面倒くさい葛藤の間を、揺れ動く――。


 ある程度その話題について集中し、考えを巡らして結論を出そうとしますが、途中で興味が別のところへ向くことが多いです。


 私の頭は存外、一つのことにこだわることが難しいのかもしれません。


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