表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
934/1238

935回目 2021/10/4

 私の『即興小説』は出落ち感が満載なネタが多く、オチを想定していない出だしが多いです。短編はこれだから難しい……。


 一回目

 お題『無意識の娘』

 必須要素(無茶ぶり)『お湯』

 文字数『968文字』 未完


 タイトル『夜歩き娘は夢の中』


「……ん?」


 いつもの湯割りで晩酌していたところ、寝静まった家の中で物音が聞こえた。


 今は夜中の二時前。妻は一度寝たらテコでも起きないし、娘は中学になったばかりとは言え早寝早起きが習慣化している。


 となると、大胆な強盗でも現れたか、またいつもの病気が出たか。


「……すぅ」


「後者だったか……またストレスを溜めてたのか?」


 果たして、リビングの扉を開けたのは娘だった。目は閉じ、口からは寝息がこぼれている。


 娘はいわゆる夢遊病患者だ。ただし、日中のストレスによって発症したりしなかったりする。


 少し前だと、中学受験で試験勉強をしている期間はしょっちゅう家の中を歩き回っていた物だ。


「さて、今日の酒はここでお預けか」


 フラフラと歩く娘を避けるように、テーブルに広げていた晩酌セットを片付け始める。


 家のルールとして、娘が夢遊病を発症した場合は、俺か妻が面倒を見ることになっている。


 無理に止めたりはできない。無意識で行動する娘を止めようとして、大怪我をしたことがあるからだ。


 どうやら痛みもブレーキもない夢遊病中の娘は、体を壊すほどの力を簡単に発揮するらしい。


 以前は俺の胸を殴って肋骨を折り、自分の腕にもヒビを入れていた。目を覚ましたら痛みで泣き喚いていたが、寝ている最中は無反応だったのが恐ろしい。


 そんな痛い経験から、無意識に動く娘には見守ることで対処することになっている。


 この前は、玄関の鍵を開けて外に出て行ったこともある。認知症の徘徊に近いのかもしれない。


 それも、こちらの言葉には一切耳を貸してくれないから、誘導も大変だ。


 まぁ、妻の言うことは比較的簡単に聞くらしいが……俺だけ痛い目を見るのは、少し複雑な気持ちになる。


「今日は、外に出る気だな」


 フラフラと揺れる上半身と違って、足腰はしっかりと床を踏みしめている。


 向かう先が玄関だと気づいて、俺は寝巻きの上に上着を羽織り、ついでに娘の分の上着も手に持ちついていく。


 娘の夢遊病について、傾向があるようでないのがまた頭痛の種になっている。


 おそらく、ストレスの強さや種類によって行動が変わるようなのだが、行動を記録し娘に事情を聞いても、未だはっきりとしたことは言えないままだ。


 //(時間切れ)




 二回目

 お題『僕の王』

 必須要素(無茶ぶり)『腸内洗浄』

 文字数『1023文字』 未完


 タイトル『忠犬はどこにでも従います』


 僕は市原さんの腰巾着だ。


 学校とか社会とか、規律というものにどうしても馴染めなくて、弾かれて、不良と呼ばれる人たちの道にしかいく当てがなくなって。


 でも、頭がいいわけでも腕力があるわけでもない僕は、すぐに誰かの暴力にさらされて、惨めな生活を送ることになる。


 ほとんど奴隷みたいな扱いを受けて、自分の中からも自分を見失いかけた時に、市原さんに出会った。


「なんだ? お前はかかってこねぇのか?」


 決着は一瞬だった。


 そこそこな規模で徒党を組んでたグループが、たった一人の相手に全員がボコボコにされた。


 人数や武器があってもお構いなしに、ただ自分の拳一つであいつらを撃退したのは、見ていてとても痛快だった。


 僕には絶対に、できないことだったから。


「……僕は、好きでこいつらのところにいるわけじゃないので」


「ふぅん? だったら俺と同じだな」


「え?」


「こいつら、俺のダチをカツアゲした挙句、脅しの材料まで作って金ヅルにしようとしたんだぞ? そんなムカつく奴ら、潰されて当然だろ」


 ぺっ、と吐いた唾がグループのリーダーの頭に落ちる。


 ……ざまぁない。溜飲は下がっていたが、もっとスカッとした。


「ひとまず、こいつらのスマホとかタブレット端末とか、そういうの集めなきゃなんだが」


「手伝います」


「お? あっさり裏切るのな。俺は助かるけど」


「こいつらに立てる義理なんて、最初からありませんでしたから」


「そうか。ちょうどいいし縁も切っとけ。どうせしばらくは少年院にいるだろうしな」


 そう笑った市原さんは、スマホを集めたら逃げるようにその場を後にした。厄介事はゴメンなので、僕もついて行った。


 それが、僕と市原さんの出会い。そこから、僕は市原さんに付き纏うようになり、周りからは犬か何かのように言われ、でも嫌な感じはしなかった。


 あの日、クソみたいなグループを壊滅してくれた市原さんは、僕にとっては王なのだ。


 王様に侍る従者は、犬と呼ばれてもおかしくない。


 やってることは不良グループ時代とほとんど変わらないのに、充実感があるのは市原さんに尽くしているからだろう。


 ……最初は、僕の方が付き纏う形になってしまったが、今では諦め……認めてもらっているので結果オーライだろう。


「……うぐぉ!」


「市原さん……」


 そんな尊敬すべき僕の王は、この日治療で腸内洗浄で//(時間切れ)


 無茶ぶりの『腸内洗浄』がネックすぎました。これ、どこにいれても角が立つと思うのは私だけでしょうか?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ