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933回目 2021/10/2

 もしかしたら私はボーイッシュ系女子が(創作する側に回ると)好きみたいです。


 一回目

 お題『大きな顔』

 必須要素(無茶ぶり)『全身脱毛』

 文字数『1068文字』 未完


 タイトル『ゴリラと王子様は仲がいい』


「なぁ……全身脱毛しようと思うんだが、どう思う?」


「ギャグか? すごいな、ギリギリ笑えそうで笑えない、絶妙なラインを直走ってるぞ、ゴリラ」


「誰がゴリラだ。ちょっとデカくて毛深いだけの美男子だぞ、俺は」


「悪いな、僕は君と笑いのセンスが違うらしい。冗談はその大きな顔だけにしてくれ」


 ……本気の悩みをちょっと相談しただけで、何故ここまで罵られなければならないのか?


 毛深いって本気で悩んでるんだぞ? ただでさえ巌のような体で怖がられるのに、全身が毛で覆われてるせいで余計に誰も近づいてこない。


「……俺が相談できるのは、男勝りで口の悪い柔道女くらいなのが悔やまれるな」


「おや、山男のようなお前に平然と付き合えるだけ立派なお嬢さんじゃないか? なんの不満がある?」


「……お前、自画自賛も回りくどく言わなきゃいけない病気か何かか?」


「はて? なんのことか僕には分からないな?」


 一人称が僕で口が悪くて最年少メダリスト候補の女が、目の前で肩をすくめる姿はめちゃくちゃ腹が立つ。


 こいつが男だったら、いい好敵手になっただろうに……男女で差がつく筋肉量が恨めしいな。


「何を考えてるのかおおよそわかるけど、おそらく僕が男だったとしても君とは対等に勝負できないよ、ゴリラ。知ってたかい? 柔道は相撲と違って、無差別級は存在しないんだ」


「お前が筋肉をつけてウエイトを増せば、なんとかなるだろう?」


「あははっ、それこそ種目を柔道から相撲に変えないといけなくなるじゃないか! ……殺されたいのか?」


「すまん。悪意はなかった」


 本気でキレた目をしていた。前に見た時は、同級生の女子が痴漢の被害を受けていた時だったな。


 現行犯とはいえ、一瞬で首を絞め落とした時は肝が冷えた。駅で降りた後の説明に時間がかかったのは、駅員に対しても被害女子に対しても同じだったな。


 駅員は殺人と勘違いするし、被害女子は何か別の扉を開いていたし、張本人は被害女子に対して王子様ムーブかますしで、一人冷静な俺がバカらしくなった。


「しかし、何故急に全身脱毛なんだ? 夏場に蒸れて熱中症になるわけでもあるまいに」


「なに? 他の奴らは頻繁にならないのか?」


「……色々つっこみたいが、別の理由があるのならそちらから聞こうか」


 急に頭を抱え出したが、どうした?


 毛で熱気が充満して、熱中症と脱水症のコンボは夏の風物詩だろうに。


「全身脱毛の理由か? まず汚い」


「そうか? 見るに耐えないほどみぐるすい//(時間切れ)




 二回目

 お題『去年のブランド品』

 必須要素(無茶ぶり)『スケベ人間』

 文字数『1037文字』 未完


 タイトル『限りなく黒に近い冤罪』


「ありがとうございました」


 よっし、掘り出し物ゲット!


 確か、去年発表されたばかりの新作だったか。何が気に入らなかったのか知らないが、準新品でリサイクルショップに出されてるなんて、ツイてる。


 新しいコレクションにテンション上がりっぱなしだ。こりゃ、帰り道には注意しないとな。浮かれすぎて交通事故でも起こせば、死んでも死に切れん。


「あ、変態だ」


「偶然会ったのにご挨拶だな、後輩? まぁ、今日は特別に気分がいいから、見逃してやる」


「え゛っ……また知らない女性が、変態の餌食になったんですか? それは、むごい……」


「だからお前は俺のことをなんだと思ってるんだ?」


「変態」


「せめてオブラートに包む努力をしろ」


 交通事故には合わなかったが、仕事の後輩と偶然出会し、謂れのない中傷を受けた。公衆の面前で変態変態言われるのも、ある意味事故かもしれない。


 少なくとも、自尊心はズタボロだ。通行人の目が痛い……。


「そろそろ口を閉じろ。でないと後輩を名誉毀損で訴えなければならない」


「何冷静ぶってんですか白々しい。女性モノのブランド品を中古で買い漁り、前の所有者のことを妄想しながら興奮してる変態のくせに!」


 ざわっ! と声にならない声が集まる。視線も、先ほどより険のあるものになったのは、気のせいじゃないだろう。


「待て、弁明の機会をくれ。このままじゃ俺は本当にただのスケベ野郎になっちまう!」


「じゃあ否定してくださいよ! 何が弁明ですか! 誤解と言わないあたり変態の自覚あるんじゃないですか!」


「だから落ち着け! 俺が興奮するのは使い古された品に残った味であって、断じて女性物に狙いを絞っているわけじゃない!」


「味!? まさか、家に持ち帰って持ち手とかをしゃぶるんですか?! そんな理解できない性癖、こんなところで暴露しないでくださいよド変態!!」


「わざとか?! お前わざと煽ってるな!? よし上等だ、次は法廷で会おうぜ名誉毀損女!!」


「あのー、ちょっとよろしいですか?」


 口論がヒートアップしたところで、後ろから肩を叩かれた。


 振り向くと、にっこり笑った警察官がお二人。あれ? 後ろに控えてる方、どこかに無線で話しかけてません? どこに連絡してるんだろーなー?


「最近、この辺りの女性宅でブランド品を盗まれる空き巣被害が多発していまして、少々お話をうかがいたいのですが」


 何それ知らない。


「//(時間切れ)


 私はこの作品を通してどんな変態を表現したかったのか、私にもわかりません。


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