929回目 2021/9/28
勝手によその県のことを『そこそこの都会で、そこそこの田舎。』とか書いちゃってごめんなさい。私の地元は『ほぼほぼ田舎』です。
一回目
お題『理想的な故郷』
必須要素(無茶ぶり)『四国』
文字数『843文字』 未完
タイトル『上京して出戻って』
生まれ育って見慣れた街を、どこか退屈なもののように感じてしまうのは、誰でもあることだと思う。
俺だって、思春期になると鬱屈感に似た退屈を覚えていたもんだ。その実、何も故郷のことを知らなかったとしても、人は自分の見たいものしか見えない生き物だしな。
四国は徳島。それが俺の生まれた場所。
ほどほどに都会で、ほどほどに田舎。そりゃあ、なんでも集まる都会とは違うかもしれないが、俺にとっては過不足のない住みやすい場所だ。
ありがちな都会への憧れで、大学進学で上京した時は、酷い目にあった。
空気が合わなかったのかしょっちゅう風邪を引いたし、阿波踊りの大会でもやってんのかってくらい多すぎる人混みに毎日酔うし、物価が地味に確実に高いし。
便利は確かに便利だったが、いろんなものが密集しすぎて息苦しさを覚えていた。就職の時、迷わず帰省を考えたのは間違いじゃなかった。
田舎は退屈だとか思ってたくせに、東京も肌に合わなかった。
その二択でどちらを我慢するか? と考えた時に、長年平穏に生まれ育った故郷を理想的な場所だと判断するのに、躊躇がなかった。
実際、帰ってきてからの俺は体調がいいし、適度な人の距離感にホッとするし、食べ物も心なしか安くて美味い気がしている。
刺激って部分に関しては少ないが、だからこそ俺にとっては居心地がいいものだった。
大学の同期の中には、『飽きない刺激を得られる生活が一番だ』なんていう奴もいたが、俺は真逆の人間だったと思い知る。
東京で仕事を探す、とかいって就活もせずに卒業したあいつは、今何をしているのだろうか? 危ない仕事についていないといいが、俺が言っても聞かないか。
出戻った俺はそれなりに楽しくやっているが、身内の中にはちょいちょいバカにしてくる奴もいる。東京まで行ったのに、何もせずに帰ってきたとかなんとか。まぁ、大体若いガキばっかだけど。
昔の俺もそうだったが、東京に夢を見過ぎる奴が多すぎる。//(時間切れ)
二回目
お題『素朴なあそこ』
必須要素(無茶ぶり)『ヤクザ』
文字数『882文字』 未完
タイトル『凍って離れて削られて』
「げほっ、ごほっ! ご、ごめ、なさ」
「ちっ! 最初から出すもん出しときゃ痛い目見ずに済んだのによ。こっちも無駄な体力使わされてイライラさせられて、気分が悪ぃなぁ!」
恫喝ついでに、六発くらい殴って尻餅をついた男を足蹴にする。
とはいえ、実際そこまで感情的になっているわけじゃない。なんというか、冷めてる。
「借金野郎が返済渋るとか何様だ? え? 今度はお前の身内に押し掛けてもいいんだぞ?」
「ひっ! すみませんすみません! それだけは! もっと頑張りますので!」
「頑張らなくていいから金用意しろっつってんだよ! 馬鹿は考える脳さえねえのか!」
加減して蹴る。加減して蹴る。加減して蹴る。
怯えてうずくまる男が、実際に見下ろしている距離よりも遠くに見える。自分の頭のつむじさえ見えそうな感覚。
俯瞰の視点。他人事の感覚。自分が自分以外のものになっている気分。
年々……いや、日に日に強くなっている気がする。
ヤクザ稼業に身を落とす俺はなんだ?
何がしたくて、興味もない男に暴行している?
……あぁ、これ以上考えるのは、まずいな。
「はぁ……次、期日破ったらどうなるか、わかってるよな?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「汚ねぇ唾より金を出せよ、ゴミが……」
こうして、俺が演じるヤクザが飽きたところで踵を返す。
我ながら、なんでこんなことが楽しいのかわからない。でも、演技のヤクザはそれを楽しんでいる。
不思議な感覚だ。また少し、自分というものが遠くなった気がした。
「疲れた。次の回収は任せる」
「へい。兄貴はどちらへ?」
「あそこ」
少しして、俺はずっと黙って付き従ってた弟分に車のキーを渡し、徒歩のまま街を散策する。
ヤクザとして、俺は優秀らしいが実際にはどれほど評価と悪評があるかはわからない。興味がない。
兄貴兄貴と、うるさい弟分ばかり増えてきて、正直鬱陶しい。気の使われ方も、演技をしているヤクザにしか合っていなから、かろうじて残っている俺の気紛らわせる//(時間切れ)
なんかこういう精神疾患がありそうだなと思いました。いわゆる多重人格とは、ニュアンスがちょっと違う感じ。また後で調べてみようと思います。




