923回目 2021/9/22
ラブコメかアットホームコメディか……どちらを書くつもりだったのかが重要ですね。知りませんけど。
一回目
お題『意外!それは王子』
必須要素(無茶ぶり)『佐々木』
文字数『976文字』 未完
タイトル『完璧無欠な留学生』
「今日からお世話になります。留学生のシャルロットと申します」
「ふあー、日本語上手……下手したら私より上手い」
高校一年の二学期、シャルが佐々木家に来た時は本当に衝撃だった。
まず語学が堪能なこと。さりげない会話から日本人の私も知らない単語がサラッと出てきたのには、こやつ何者? と正体を怪しんでしまった。
次に数日経ってから気づいたことは、敬語が完璧だってこと。学生で普通、あそこまで丁寧な言葉は使えないだろ、ってくらい丁寧な言葉遣いで、大人を相手にしている気にさせられる。
ついでに、シャルはものすごい美形だった。子役? 俳優? 目鼻立ちは外国人だからハッキリしていて、でもそれだけじゃこうはならんだろ、ってくらい顔が整っていた。
見た目も金髪碧眼で、日本人の大半がイメージする外国の王子様って、シャルみたいな人を言うんだと思ったくらいだ。
「あぁ、それはそうかもしれませんね」
「あ、受け入れちゃうんだ。シャルも案外、自己評価高いんだね」
「いえ、僕は本当に王室生まれなので」
「ぶっふぉ?!」
ホームステイ一週間くらいかな?
ポロッと漏らした私の疑問に、サラッと爆弾を投げ返してきたシャルは、本当に何でもない顔でのたまった。
こちとら飲みかけてたお茶を盛大にぶちまけたと言うのに。ってか、なんで本物の王子様が庶民の家でくつろいでんの? セキュリティとか穴だらけじゃないの?
「不思議そうですね?」
「というより、国際問題の危険を感じてる……」
「ハハハ、サチさんは意外と視野が広いんですね。ちょっと驚きました」
「シャル、私のことアホな子だと思ってない?」
「アハハハ」
「否定してよ!? ねぇ、何で笑ってるだけなの?!」
王子様からアホの子に見られていた件は、不服ながら置いておく。
詳しく聞いてみると、どうやらうちの父親が手を回しているらしく、目に見えないところで護衛なんかはきちんといるらしい。
他にもネットのセキュリティも、私が知らない間にガチガチに固めているようで、たいていのハッカーじゃ太刀打ちできないレベルで防御は固めているそう。
ついでに、今まで興味がなかった父親の仕事が、なんか外交官的なお偉いさんだと知らされて、それが一番驚いた。
なにぶん、うちは//(時間切れ)
二回目
お題『無意識のデマ』
必須要素(無茶ぶり)『手帳』
文字数『527文字』 未完
タイトル『殴り書きの粗末な手記』
2024年2月8日。
世界各地で原因不明の自然災害が同時に発生。
環太平洋地域では地震が、北米ではハリケーンが、欧州では大雪が都市を覆い、アフリカや南米では異常な気温上昇や大規模旱魃が観測された。
世界が混乱の坩堝にある中、アジアの被害は比較的少なかった。不自然なほどに。
自国への対応で手一杯な状況下では、不審な点を指摘する余裕はない。各国、事態の収拾と並行して調査を行う方針が固められた。
2024年4月18日。
アジアへの調査は打ち切りとなった。疫病が脅威的なスピードで蔓延したためだ。
発生源は不明。中国から発生したとの情報はあるが、憶測の域を出ない。
殺傷力が高い上に感染力も低くなく、犠牲者はすでに万を超えているとの情報もある。
中国政府は未だに沈黙しているため、同国内での感染状況は不透明なまま。
感染域はすでにロシアやインドにも広がっていると予測され、少なくとも耐寒の性質を持ち合わせていることが予測される。
二ヶ月前の『大災害』において、全国の死者は百万人を超えている。
もしかしたら、人類の終わりに立ち会っているのかもしれない。
2024年8月28日。
//(時間切れ)
無茶ぶりが『手帳』だったので、ホラーゲームなどに登場する世界観を補強するメモをイメージして書いた感じですね。
私的に新しい挑戦をしたので、文字数も少な目でした。というか、壮大なバックボーンを思い描こうとして失敗した感じです。『即興小説』でやることじゃなかったです。




