919回目 2021/9/18
ハニートラップとかはあるって聞きますけど、内政で物理的な殺し合いって起こるもんですかね? まぁ、ノリと勢いだけで書いてます。
一回目
お題『殺された夜中』
必須要素(無茶ぶり)『首相』
文字数『867文字』 未完
タイトル『最期の仕事』
「……はぁー、っあ!」
生きてる。かろうじて、まだ。
状況はどうなった? 妻は、子どもは無事か?
私は……栓なきことか。見限ろう。あとは、残された時間をどう消費するかだ。
「くっ! ……ははっ、喉が切られなかったのは、不幸中の幸い、だな」
こうして、電話を使えば、ここにいない人間にも指示を送れるのだから。
「事件だ。場所は首相官邸、執務室。賊は無力化したが、仲間がいないとも限らない。近くの警察署から人を寄越せ。頼んだぞ」
『は? あの、ちょっ』
最初は警察。時間が惜しい。次は幹事長だ。
「私だ。先ほど襲われた」
『……首相? タチの悪い冗談、ではなさそうですな』
「話が早くて助かる。場所的に膵臓は死んでる。肝臓ももたない。痛みがないのが逆に怖いくらいだ」
『わかりました。最期の指示をうかがいます』
「暗殺の首謀者は野党最大派閥の党首だ。賊が油断して漏らしていた。奴め、金をケチって三流を雇うからだ」
『政務の面では、何かありますか?』
「ない。これまでの意向通りに動け。この後、口頭で副首相を私の代わりに任命する。臨時政府は混乱が大きいが、何とか治めろ。今まで目をかけてやったが、あいつは肝心なところで気後れする悪癖がある。そこは、古参のお前がカバーしてくれ」
『了解しました……今まで、お疲れ様でございました』
「ありがとう。向こうで待ってるとしよう。励めよ」
通話を切る。少し、長電話だっただろうか?
まぁ、仕事上の関係だが、今の妻より長く付き添った相棒だ。少しくらい、依怙贔屓してもバチは当たるまい。
そして、副首相にも一方的に代替えを告げて切る。どうせあいつは、パニックになってしばらく話もできないはずだ。
なら、指示だけ送れば最低限の仕事をこなすだろう。
「最後は……ボイスレコーダー、だな」
執務机に背を預け、ズルズルと滑り落ちる。
入り口の扉は全開で、至る所に書類が散らばっていた。
中央にはうつ伏せに倒れた暗殺者が二人。護身術程度の//(時間切れ)
二回目
お題『日本天国』
必須要素(無茶ぶり)『予想外の展開』
文字数『737文字』 未完
タイトル『遭遇頻度の高いクソイベント』
入学式。
新生活に期待と不安が入り混じる行事であり、俺にとっては学校生活最初にして最大のクソイベントである。
校長の長すぎる話とか、クラス分けとか、そういうのは正直どうでもいい。
小学校、中学校と経験してきた記憶から、あんまりいい印象がないものだから、憂鬱にもなる。
式があった体育館から離れ、それぞれの教室に戻る。
あぁ、やっぱりやるんだよな……。
「えー、改めまして、俺がこのクラスの担任になった楠木だ。呼び方は何でもいいが、呼び捨てだけはするなよ。礼儀は意外と厳しいから覚えとけ」
楠木先生が着席した俺たちを見回し、そして一人の生徒に目を止めた。
「じゃ、簡単に自己紹介でもしていこうか。最初から全員分は覚えられんだろうが、とっかかりとして聞いとけ」
……はぁ。
「えー、じゃあ私から。阿闍梨静流と言います」
「あじゃり? また変わった名前だな」
「よく言われます。五十音でも最初の方なので、自己紹介になると真っ先に覚えてもらいやすいですね。これから一年、どうぞよろしく」
適度に拍手して着席した出席番号一番の阿闍梨さん。
それを聞いて少しだけ、気持ちが持ち上がった。
もしかしたら、目立たないで終わるかもしれない、と。
「柿谷です」
「河野です」
「佐藤です」
が、その後の名前は全部普通か無難なものばかり。
機体は脆くも崩れ去ったと思って良さそうだ。
「はい、じゃあ次」
「……はい」
億劫だ、が、無視するわけにもいかない。
さっさと終わらせよう。
「日本天国と言います」
「ひのもとあまくに? これまた変わった名前がもう一人いたな」
「……すみません、俺自分の名前嫌いなんで、//(時間切れ)
ラストの方に『皆池地獄』とかってキャラを出したらオチたでしょうか? ……いえ、言ってみただけです。




