915回目 2021/9/14
普通にいいキャラができていた印象なので、この子を題材にキャラ小説を書けそうな気がしました。
一回目
お題『ゆるふわな魔法使い』
必須要素(無茶ぶり)『メロンパン』
文字数『992文字』 未完
タイトル『見習い魔法使いとメロンパン』
「こんにちは! 甘いパンありますか!?」
「いらっしゃい。今日も魔女見習いちゃんは元気だね」
「それだけが取り柄です!」
「そう。魔法が取り柄になる日が来るといいね」
いつも食べるバゲットがなくなったので、パン屋さんにきました。店主のお姉さんは今日も皮肉がピリ辛です。
でも私は気にしません。今日はお師匠からお小遣いをもらっているのです!
本当は、バゲットを買った余りを好きにしていい、ってことだけど、実質お小遣いなので細かいことはいいんです。
「それで、菓子パンが欲しいの?」
「あ! いつものバゲットを先にください! お釣りで甘いパンを買います!」
「あー、はいはいそういうことね。ちょっと待ってな」
カウンターの横に何本か置いてあったのに、お姉さんは奥に引っ込んでしまいました。もしや、焼き立てをもらえるのでしょうか? それはお師匠が喜びます。
お師匠と私は村から少し離れた場所に住んでいますが、魔法をかけたお薬や相談事などを受けていて、お店によるとサービスしてくれることが多いです。
特にパン屋さんは、お世話になる日が多いのでサービスもよく受ける気がします。その分、お返しに手荒れクリームとか強壮薬とか、いろいろお師匠に持たされたりもします。
それで毎日のご飯が充実するなら、安いものだとお師匠は言います。私もそう思います。ご飯が美味しいのは素敵なことです。
「砂糖パン、蜂蜜パン、くるみパン……」
お姉さんが戻ってくる間、私の甘いパンを選んでいきます。どれも美味しそうで、迷っちゃいます。
甘いパンはとっても贅沢で、私にとっては宝物です。食べて無くなっちゃうのが本当にもったいないです。でも食べます。
「アップルパイ、ブルーベリーパン……あれ? メロンパン?」
目移りしていると、見慣れないパンが置いてありました。
メロン、ってなんでしょう? まん丸で狐色をしたパンは、今まで見てきたパンとは見た目からして違います。
「はいよ、お待たせ。前の手荒れクリームがめっちゃ効いたから一本おまけしといたよ」
「ありがとうございます……あの、お姉さん」
「ん? どした?」
「メロンパン? ってなんですか? 甘いですか?」
「あぁ、これ? 前に商人から聞いたのを試しに作ってみたんだけど、まぁ甘いかな。とかいじゃ//(時間切れ)
二回目
お題『少女の団地』
必須要素(無茶ぶり)『足の小指』
文字数『934文字』 未完
タイトル『心霊団地で肝試し』
暗い通路に足音だけが響く。懐中電灯だけの明かりは思ったよりも心細くて、こなきゃよかったと後悔しきりだ。
「……ねぇ、もうかえろうよ」
「えー? 来たばっかじゃん。肝試しになんないだろ」
「うーん、でも私も、あんまり長居したくないな。子どもだけでくるとかじゃないでしょ、ここ」
「まぁまぁ、ガッキーは一度言い出したら聞かないから。満足するまで付き合ってあげようよ」
「なんだよそれ! 同級生なのに大人ぶってんじゃねーぞ!」
今回の夜歩きの発案者で、ガキ大将の男の子が大きな声を上げた。怖いからやめてほしい。
私たち四人がきているのは、近所で有名な心霊スポット。二十年前までは人が住んでたって言う、団地の廃墟だ。
ガキ大将のガッキーが言うには、三十年くらい前に自殺した人がいて、そこから変なことが起こるようになったらしい。
変な噂が広まった団地に引っ越してくる人は減って、逆に出ていく人が増えてしまって、こんな廃墟みたいな感じになってしまったんだとか。
具体的にどんな幽霊が出るとかは知らないらしいし、私もあんまり聞いたことがない。
なのに、幽霊は出てくるって噂はなくならないから、近所じゃ怖い場所として広まっている。
怖いところなんて近づきたくもないのに、ガッキーが『夏休み暇だし遊ぼうぜ』って言うからついてきたら、こんなことになっていた。
最初から断ればよかった……本当に後悔しながら、やっちゃんの服の裾を握って、なんとかみんなについていく。
「ところで、これどこまでいったら終わりなわけ? まさか、幽霊が出るまで適当に歩く、なんて言わないよね?」
「え? あー、そうだなー」
「なるほど、何にも考えてなかったんだね」
やっちゃんが先頭を歩くガッキーに聞くと、相槌みたいな声しか返ってこなくて、まーくんが私にも聞こえるくらいため息をこぼした。
「なんだよ、悪いかよ!」
「悪いに決まってんでしょ! 怖がりなミミもいるんだから、長いこと連れ回したらかわいそうって思わないの?!」
「はうぅっ! やっちゃん、大きな声、怖いぃ!」
「ほら! もう怖がってるじゃない! あんたが言い出しっぺなんだから、せきにんと//(時間切れ)
読み返して『足の小指』が入っていないことに気づきました。舞台と状況の説明に文字数を使いすぎましたね。
そういうところに長編の癖がでてしまいます。いや、単純に短編が難しいだけかもしれませんけど。




