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911回目 2021/9/10

 他人からもらったプロットで書いたことはありませんが、たぶん私は出来ない気がします。なんかこう、キャラの細かいニュアンスがわからなくなったりするので。


 一回目

 お題『裏切りの小説の書き方』

 必須要素(無茶ぶり)『ぬりかべ』

 文字数『938文字』 未完


 タイトル『空白の語り部』


「面白いこと?」


「うん……次のネタに困ってるんだけど、あんまりいい案が思い浮かばなくて」


 この日、病室に訪れると彼女は少し調子が良さそうだった。


 一日ごとに体調が思いっきり前後してたから、できればお見舞いの時くらい普通に話したい。


「と言われても、私、多分明日になったら今日のこと忘れてるだろうし……考えておくこともできないよ?」


「あぁ、それならメモとかでいいから、面白そうと思ったものを書き留めてくれないか? それを拾って、何とか形にしてみようと思うからさ」


「ふーん。そんなのでいいなら、やっておくね。でも、プロになろうって人はすごいね。素人のメモでもお話って作れちゃんうんだから」


「はは……まぁね」


 そんな話をしつつ、残りは雑談で時間を使ってから病院を後にした。


「はぁ……疲れた。これも取材だと思って、我慢するしかないけど」


 帰路に着く途中、大きく背伸びをして体をほぐす。最近、年齢を重ねていくと筋肉が硬くなるのか、じっとしているだけで疲労が溜まる。


 ただ病室で話をしているだけでも、やたら疲れてしまうのがつらい。小説を書くのも、休みながらやることが増えてきたし。


「さて、今度はどんなネタをくれるかな?」


 さっきまで会っていたのは、学生時代の知り合いで、短期記憶に障害を持っている。


 ある事故に巻き込まれてから、新しいことを覚えていられなくなったらしい。だから、事故に遭う以前に出会っていた僕のことは知っているし、


 彼女との付き合いは、実はかなり浅い。大学時代に同じ趣味だった、ってだけで話をするようになっただけだから。親しくなる前に、彼女は事故に遭ってしまったし。


 記憶障害だけなら入院なんてしなくてもよかったんだろうけど、事故後に別の病気になるんだから彼女も運がない。通院できればよかったんだけど、自分が病気だという事実すら忘れてしまうんだから、入院が一番家族にも負担がかからない選択だったんだろう。


 まぁ、それはどうでもいい。


 僕としては、次の作品のネタを提供してくれればそれでいいんだから。


「本当、僕ってプロットとかできないくせに、肉付けだけはできるんだから、苦労するよ」


 ぶろをめざ//(時間切れ)




 二回目

 お題『寒い吐息』

 必須要素(無茶ぶり)『復讐劇』

 文字数『1012文字』 未完


 タイトル『ちんけな復讐鬼』


「や、やめっ! ころさないで!!」


「……そう言った俺の家族の末路を知っているか?」


「ひっ  」


 頭にナイフを生やした俺の仇は、それから動かなくなった。


 まずは、一人。


「お、とう、さ……」


「あぁ、娘がいたんだったな」


 扉の影に隠れていた女の子、五歳くらいだったか? それが、俺と父のなれ果てを見ている。


 別にいい。見られたところで、俺は構やしない。


 この道に足を踏み入れた時から、引きずるしがらみも覚悟してきたんだ。


「俺が憎いか? 父親を殺した俺が?」


「ひっ……! ひっ……!」


「もしそうなら、将来俺を殺しに来い。俺がお前の父親を殺したのと同じ感情で、俺に恨みを晴らしにこい」


 死体の頭からナイフを抜き取り、ついでに足蹴にしてから、娘の横を歩いて通り過ぎた。


「安心しろ。俺はお前に怒りも恨みもないし、お前が恨まれる人間は作らないでおいてやる」


 聞こえているかどうかも怪しいが、伝えるべきことは伝えた。


 さっさと離れて、次の仇の元へ行く。


 俺の復讐劇は、ようやく開幕できたんだ。


 舞台に上げさせた役者も、席から立つことも許されない聴衆も、全部最後まで見せてやるさ。


 理不尽な権力は、理不尽な殺人鬼を生むってことを。




「……はぁ」


 白い息が、空に上がって消えていく。


 もう何度、凍えそうな冬を越してきただろうか。


 知らず、自嘲の笑みがこぼれる。


 本当なら、優しかった父さんや母さん、生意気だったけどかわいい妹も、同じだけの季節を過ごしたかった。


「……見つけました」


「あぁ、遅かったな」


 ゆらりと頭を持ち上げれば、いつか見た幼い女の子の面差しを残した女が立っていた。


 俺の家族を、直接的にも間接的にも殺した仇の、家族の一人。


 あれから二十年経ってもなお、俺の足跡を諦めなかったすごいやつだ。


「用件は、わかっていますね?」


「無論だ。覚えているかは知らんが、自分の言葉は違えない。お前の復讐を綺麗に終わらせられるだけの環境は作ってきたつもりだ」


 俺は全部で六人殺した。


 俺の父親を事故に見せかけて殺し、母親を凌辱して自殺に追い込み、妹にまで手を伸ばしたクズども。


 殺して後悔する奴はいなかった。命乞いだけがうるさかったが、耳に残るほど後悔があるわけでもない。


 だが、俺と同じ復讐者が出てくるの//(時間切れ)


 もっと負の感情にどっぷり浸かっている方がよかったのかな? と思ってしまいました。理性が残ってると復讐鬼っぽくないな、なんて。


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