91回目 2019/6/14
創作は『現実逃避』であるという考えが、私にはあります。
昨日の投稿ではかなりネガティブなことを書いた気がするが、それと少し関連して思うことがあった。
今さらかもしれないが……これだけ毎日書くことができるのであれば、現在更新が止まっている連載も少しくらい進んでいいのではないだろうか? というもの。
いや、作者であるお前が言うな、という話ではあるのだが、我ながら不思議に思っている。本音から他人事で申し訳ない。
自分ができないとかダメな分析なら、割といくらでも文章が進むのはちょっと自分でもどうかと思う。
要するに、今の自分は『本当に好き勝手していいのか?』と自分の作品に対して強く感じているから書けていない、という結論に落ち着いているのだ。
いや、自分が始めたことなんだから好き勝手やれよ、ですむ話である自覚はある。私がウダウダしすぎなのだともわかっている。
それでも、『でもでもだって』が止まらない。我ながら情けない精神構造をしていると、心中を文章化する度にあきれているくらいだ。
同じように自分についてディスっていくときりがないので、無理やり話を戻していこう。
自分の連載作品について、たぶん一番の障害は『私にとって頭の中で話が進んでいる』ことが原因だろう。
ぶっちゃけ、かなり強めな内向的自己完結型の私だからこそ、楽しむだけなら妄想だけで十分満足してしまえるのだ。
一応、最後のオチまで簡単なプロットは決まっているから、ふと思いついたシーンに意識を飛ばしてキャラをしゃべらせるだけでとても楽しい。
それこそ、絵も声もBGMもないという欠点こそあれ、自分のためだけに作られたアニメでも見ている感覚を味わえている。
わざわざ文字に出力しなくても楽しめるからこそ、『ラノベ以上にお手軽な娯楽』たりえてしまうのだ。
小説を読んで書いて楽しめるような性格になるにあたり、子供の頃から一人遊びも多かったと記憶しているが、まさかこんな弊害があるとは自分でも思わなかった。
イメージとはいえ、私の頭の中で構築されているためお手軽かつダイレクトに物語が進んでいく面白さは、他の作品では味わえない独特な快感を私にもたらしてくれる。
ただ、この語り口を読み直してもわかるように、完全な自己満足である上に外界に対して閉鎖的な思考になってしまうため、現状がいいとは微塵も思っていない。
というか、危機感さえある。
言い逃れができないほどの『引きこもり志向』なのだから当然だ。
まあ……通信費以外の娯楽にお金をつぎ込まなくていい分、コスト面を考えると安上がりなことだけはマシかもしれない。
しかし、ポンコツとはいえ一応は私も『社会的動物』なのだから、社会とのつながりを持って公共の利益になるように行動していくのがより自然であるのだろう。
少なくとも、この国の政府は老後の宿題として『2000万円の貯蓄』を国民に提示したのだ。
長生きしたければ国と自分と家族のために金を産め、と脅迫まがいに通牒されたのだから、政府や特権階級の奴隷でしかない我々は従うほかない。
すでにこの国には三島由紀夫さんらのような、信念に殉じるような気骨や信念を抱く人など現れないし、育たない。
それだけ国も人も社会も疲れ切っている。
『公共のため』よりも『個人のため』の行動を優先させねば未来の保証もないし、視界に収まる未来も明るさより暗さが目立つ。
衰退国という評価に反論できないだろうこの国は、かつて備わっていた牙ももはや数本の臼歯があるかどうかというレベルなのだろう。
果たして、私の明日はどっちにあるのだろうか?
……いい加減、『現実』に戻らなければダメだとは、頭で理解しているつもりなんですけどね。
できれば、『現実』にも創作以外で『逃げ場所』があれば、まだ救いがあるんでしょうけど。
・余談
個人的な意見として、プレイ総人口75億超のモンスタータイトル『人生』はクソゲーではないと思っています。
容姿設定や個人史などではランダム要素が強いものの、日本国籍では育成・職業選択・行動選択などの要素に与えられた圧倒的な自由度は、他のゲームでは再現できないほどのクオリティです。
ただ、ちょっと一定期間ごとに税金を上乗せする政府と、子供の切り捨てや高齢者の優遇などに象徴される行政指針の調整がクソなだけです。
なので若者のみなさんは、これからどんどん選挙を利用して堂々と行政批判していきましょう!
目指せ! 全力の向こう側!!




