892回目 2021/8/22
ほぼ一日きっつい思いをしましたが、無事にワクチンの副反応を乗り越えました。
一回目
お題『女のデマ』
必須要素(無茶ぶり)『パーカー』
文字数『926文字』 未完
タイトル『無根の疵痕』
あのアイドルは枕とウリで人気になった。
そんな根も葉もない噂がネットにばら撒かれてから、私が干されるのは早かった。
事務所もグループを組んでいたメンバーも、火消しに頑張ってくれたみたいだが、面白おかしく広まる噂は広まるのも燃え上がるのも異様に早かった。
そして、つい先日芸能活動の引退を発表し、名目上は晴れて一般人となっても、私への呪いは消えてくれなかった。
「あれ? 援交アイドルじゃね?」
「うわ、マジで? いくらなら買えると思う?」
「えー、お前中古でもいいの? 知名度狙い? ゲスいわー」
あんたたち全員、もれなくゲスいから。
心の中で悪態をつき、もう手放せなくなっているパーカーのフードを目深に被り直す。
芸能活動を終えても、性接待をしたなんて悪評が消えることはなかった。
むしろ、私の引退を曲解したマスコミや大衆が、まるで私が体を売ったことを認めたかのように解釈した。
そのせいで、出歩く時はいつも顔を隠し、俯き加減で、他人を避けるようにしないといけなくなった。
不幸中の幸いとして、私の一件で事務所がメディアを通して告訴を発表しており、SNSで無責任な誹謗中傷をした加害者を一件ずつ訴えていることだろう。
この事件をうやむやのまま放置してしまえば、私の二の舞になる後輩たちが出てしまう。そんな最悪の二次被害を恐れてのことだろう。
なお、勝訴した場合の慰謝料や賠償金の一部は、私にも渡るようにしてくれていた。その辺り、元事務所はアイドルを大切にしてくれていると思う。
だからこそ、申し訳ないことになったと後悔しきりだ。私が何をした、といまでも声を大にして言いたいけど、迷惑をかけ続けているのは事実なのだし。
「ねぇねぇ、三万でどう? ホテル代も出すからさぁ」
「うわ、マジで言ったよあいつ」
「OKもらったら俺らも誘えよー!」
……さっきの三人組が、ぞろぞろと近寄ってきた。
すぐにポケットの中で準備していたスマホで警察に電話をかける。
「……どいてくれませんか?」
「えー、いいじゃん。いろんなおっさんに抱かれてきたんだろ? 俺ら若いんだから、満足させられるよ?//(時間切れ)
二回目
お題『子供の悪人』
必須要素(無茶ぶり)『外国語・外来語禁止』
文字数『891文字』 未完
タイトル『悪童』
世間一般では、俺のようなやつは悪ガキだと言われるんだろう。
でも、俺は自分が悪人だと思ったことはない。もちろん、善人でもないけど。
言葉を使えるようになって、物心ついた頃に始めたのは物乞いだった。
親はいた。けど、育児放棄で忙しいらしくまともな食事を出されたことは一度もない。
それでも、ガキになるまでは面倒を見ていたのだから、俺の両親も意外に忍耐力があったんだと思う。
ともかく、俺は毎日のように出かけて、人が多い場所に出かけては常に訴えかけて金や食べ物をせびった。
まぁ、一年もしないうちに警察の世話になり、両親から手厚い教育的指導をもらったんだが。
そのくせ、ボコボコにした俺の世話は意地でもしないようで、何日も放置された時は痛みと空腹で死ぬかと思った。
それから覚えたのは盗みだった。
今でも悪いことだとは思っていない。生きるためには必要だった。しなかったら死んでいた。
最初は小さい駄菓子屋。最初はそれこそ、空腹を誤魔化すための菓子ばっかりだった。
次第に菓子以外も標的にして、個人商店からスーパーに移り、難易度を上げていきながら日々の糧を得ていった。
最初に捕まったのが、俺が小学校に入っていてもおかしくなかった頃だ。
子どもを放って遊んでいる親には、子どもを学校に入れるという考えすらなかったようで、いつものようにおにぎりを何個か盗んだところであっさり捕まった。
最初は補導目的で、すぐに万引きを咎められ、親に連絡が行き……と懐かしい流れを思い出していた。
ここでようやく、うちの親の育児放棄が問題にされたらしく、俺は児童養護施設へ行くことが決まった。
少年院はさすがに免れたらしい。詳しくは知らないが、刑が軽すぎたか年齢が若すぎたんだろう。
あとから考えても、小学生の窃盗犯とか扱い方がわからないのも無理はないと思ったし。
まぁ、そうして家が変わった後も、俺の扱いが改善されることはなかったんだが。
なにせ、入所時点で俺は犯罪者であって、親に見捨てられたこともプラスして、同じ施設のこど//(時間切れ)
発熱とか久しぶりだったので、本当にきつかったです。前に風邪を引いたのも覚えていないくらいなので、たまにこういうイベントがあるとダメージがでかいですね。




