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891回目 2021/8/21

 昨日からモデルナ製ワクチンの副反応で熱がひどいです。


 一回目

 お題『ぐふふ、壁』

 必須要素(無茶ぶり)『映画』

 文字数『737文字』 完結


 タイトル『越えられない壁』


 スクリーンの向こう側に行けたら。


 そんな妄想を膨らませながら、今日も俺は映画を見ている。


『俺は……お前が好きだ!』


『……ばか』


 今日見ているのは恋愛系の映画だった。特別好きなジャンルじゃないが、見たことがないタイトルだったので見にきただけ。


 とは言っても、映画に関しては無節操に見ているだけで、結局好きなタイトルもジャンルもできなかった。


 昨日はアクションを見たし、その前はミステリー、ホラー、ファンタジー、ドキュメンタリーなんかも見てきたな。


 どこに行きたいとか、そんな願望はない。


 それでも、どこかには行きたかった。


 俺が今いる場所じゃなければ、どこでも良かった。


「……終わった」


 エンドロールが流れる中、気の早い奴らは席を立って帰り支度をしている。


 作り物の時間は終わった。短い短い夢の光景。自分がいない世界の映像記録。


 あぁ、羨ましい。


「俺も、スクリーンの向こう側に行きたいな」


「ぐふふ、き、君もはるタンに会いたいガチ勢ですかな? ということは、僕と同志ということに」


「いや、違うんで」


 独り言を隣の席のやつに聞かれたらしい。喉に痰がつまったような喋り方のおっさんをやんわりかわし、俺も席を立った。


 ……単なる現実逃避だって、わかってる。


 それでも、俺はここじゃないどこかに行きたかった。


「死ぬだけの勇気はねぇしな」


 映画館を出た足は重い。


 また、あの家に帰るのかと思うと、食欲も失せる。


 腹が鳴ったが、何かを食べたいとも思わなかった。


「死んでくれないかな、あいつら」


 家族に向けた言葉を、街の中に溶かして雑踏を歩く。


 本当、何もかも消えてしまえばいいのに。




 二回目

 お題『情熱的なガールズ』

 必須要素(無茶ぶり)『日本人使用不可』

 文字数『820文字』 未完


 タイトル『野生のルール』


「飲め食え騒げ! 今日の払いはぜーんぶ俺が持つ!」


『おおおおおっ!!』


 交易で栄える町の酒屋が、一人の男によって大音声に包まれた。


 店の中で一番大きなテーブルを占領し、席一杯に女性を囲んだ男は、上機嫌に上等な酒をあおっている。


「ガゼルったら太っ腹ー!」


「でもいいのー? 結構人数いるよ? お金無くなったりしない?」


「心配すんなって! 今回の報酬は馬鹿みたいに搾り取れたからな! 飲み食いで消えるようなら最初から言わねーよ」


 両隣に座った女性たちが甘えた声でしなだれかかれば、両方の肩を抱くように腕を回し笑みを浮かべる。


 ガゼルと呼ばれた男は、近辺では名の知れた掃除屋だ。ただし、相手は人間よりも、猛獣や魔獣の類が多い。


 交易の町は盗賊の被害が一番懸念されるが、次点で害獣による被害が挙げられる。


 獣たちは学習するもので、人間の積み荷の中に高い確率で食料が積まれていると知ると、危険を承知で狩りの対象とみなすのだ。


 町の周囲一帯があまり動植物の栄える土地でもないのが、さらに害獣被害を後押ししている。


 放牧や農耕地には向かずとも、人の都市間を結ぶ交易地点としてはとても都合が良い立地であったがために、特殊な栄え方をした町といえよう。


 だからこそ、不毛の地にもかかわらず、害獣は集まり被害は絶えない。


「確か、ここら辺のボスみたいなのを倒したんだって?」


「おうよ! あのクソ猫、やたらと頭も回って力も強かったが、俺様にかかれば一捻りよ!!」


「すごーい! さすがガゼル! この町1番の稼ぎ頭!!」


 おべっかに当てられて、ますます高笑いを強めるガゼル。


 事実、ここまで調子に乗るのも無理もない大金星ではあったのだ。


 ガゼルが仕留めた大型魔獣は、チーターのような見た目で隊商を幾度も襲撃してきた、お尋ね者扱いの魔獣だった。


 被害が大きくなるにつれて懸賞金も上がっていき、//(時間切れ)


 頭や全身が痛いですし、熱のせいで頭もぼーっとしますし、本当しんどいです。


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