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890回目 2021/8/20

 あんまり創作でテストを主題にしませんので、学生時代を少し思い出しました。


 一回目

 お題『裏切りの円周率』

 必須要素(無茶ぶり)『十字』

 文字数『1023文字』 未完


 タイトル『赤点の敗因』


「……しんだ」


「そう、よかったね」


「言い訳あるか! 数学赤点……小遣い減らされるぅー!!」


 期末テストの答案が返ってきた瞬間から、俺は自分の死を悟った。


 お袋から事前に聞かされていた、テスト結果で減額が保証された小遣い。


 教科担当から事前に聞かされていた、テスト結果で補習が確約された最後通牒。


 この二重の地獄に、俺はもう燃え尽きるしかなかった。


「というか、今回の範囲でそんな難しい問題なかっただろ? 赤点とかだっさ」


「うるせぇ!! 俺だって勉強したんだぞ!!」


 机でくしゃくしゃになった答案用紙をかかげ、めちゃくちゃ煽ってくるクラスメイトに突きつける。


「……ん? なんかやたら小数点の回答多いけど、なんで?」


「はぁ? 円周率使ったんだから当たり前だろ」


 計算式の中に全部3.14が入るから、計算めっちゃ面倒だったぞ。


 確かに難しい範囲じゃなかったが、計算がとにかく面倒だった……まぁ、間違ってたんだけど。


「あー、なるほど。お前の頭が残念だったのか」


「お前さっきから俺に喧嘩売りまくって楽しいか? あぁ?!」


「いや、自分で書いた計算式見てみろよ」


「なんで?!」


「いいから見直せ。自分のバカがわかるぞ」


 こいつ、あとでぶん殴る。


 青筋が浮かびそうなくらい頭にきたが、なんとか感情を落ち着かせて問題用紙に書いた計算式を読み直す。


「……あ」


 で、気付いた。


「お前、字が汚すぎて時々掛け算と足し算間違えてるだろ?」


 言われて答えと式を比べると、円の面積でちょこちょこ足し算やってたっぽい。


「……そ、そんなイージーミス、二、三問しかないからセーフだし」


「ってか、そもそもの問題文に円周率はπを使えって書いてあるだろ?」


「……あ」


 マジだ。


「代替記号があるんだから、それ使えばもっとスッキリした計算できただろうに。というか、単純に問題文をちゃんと読んでないお前が悪い」


「う、うるせー! 計算あってりゃ正解でいいだろ?! どうせ教師だって、模範回答以外だったからバツにしたんだろ?! 俺、間違ってねーし!」


 と、そこまで言ったところで俺の頭を掴む手が一つ。


「一応、お前の答えは電卓使って検算したぞ? それでも正解率一割だ。で? 俺の採点に不満があるんだって?」


「……ごめんなさい」


「放課後、職員室にこい」


 くちはわざわ//(時間切れ)




 二回目

 お題『黄金の失踪』

 必須要素(無茶ぶり)『ちょんまげ』

 文字数『934文字』 未完


 タイトル『見果てぬ夢を求めて』


『悪いな、岡っ引き。さる御仁の隠し財宝、もうかっぱらっちまったよ』


『おのれ、盗人猛々しいとはこのことか! そこに直れ鼠小僧次郎吉!! お代官様の前に傅かせ、貴様の罪を曝け出してくれる!!』


「……うわぁ」


 テレビでやってたネズミ小僧をモデルにした2時間特番は、なんか微妙な内容だった。


 なんていうか、もう少し現代風にアレンジしても良かったと思う。時代に忠実なのか、ちょんまげがバリバリ出てくる時代劇は、あんまり興味が惹かれない。


 それに、これもしかして『さる御仁』って徳川家の埋蔵金がモチーフとか言わないよな?


 まぁ、戦国武将の隠し財産はいろんな人や地域で噂されてたりするから、さすがに江戸時代設定っぽいのに徳川埋蔵金はないだろ。


「にしても、ロマンはあるけど現実はシビアだろうしなぁ」


 なんか大怪盗の孫みたいな逃亡劇が始まったところで、思わずあくびが出てしまう。


 埋蔵金ってのは確かに魅力がある。秘密にされたものを暴くのは、それだけで快感でもあるから。


 だが実際は、埋蔵金が噂された当時から探されていただろうし、無断で掘り起こされてもいたんじゃないだろうか?


 他人じゃなくても、秘密を明かした家族が掘り起こさない保証もない。


 何か大きなものに一気に使ったか、昨今の横領事件みたいに少しずつちょろまかして使い切ったか。


 だいたいそんなオチが待っているんだ、こういう話には。


 人間はロマンのために命を張る生き物だ。大航海時代なんかがそれに当てはまるだろう。


 誰がすき好んで、海の果ては奈落に落ちる崖になっている、なんで通説が常識だった時代に、水平線の向こう側へ行こうと思う?


 それも、大量の物資と人手と資産を投入して、無駄になるかもしれない旅へ行くのだ。


 俺なら、馬鹿馬鹿しくて付き合ってられない。生きるか死ぬかのギャンブルを前に、本当の命を捧げるなんて大馬鹿以外の何者でもない。


 だから、俺はロマンってやつがあまり好きじゃない。


 消えた黄金があっても、それは人が奪って使っただけ。不思議も魅力もあったものじゃない。


「夢を見るだけ無駄なんだよな……人生には、分相応ってのがあるんだから」


 //(時間切れ)


 そういえば、埋蔵金と言えば徳川、ってイメージなんですけど、他にいるんですかねそんな噂が立った歴史上の偉人? 適当に書いているのが丸わかりな発言ですけど。


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