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872回目 2021/8/2

 両方とも変な狂気がうかがえました。


 一回目

 お題『100の床』

 必須要素(無茶ぶり)『1000字以上1500字以内』

 文字数『988文字』 未完


 タイトル『タイマイン・スイーパー』


 息を呑み、唾を飲み込み、意を決して、一歩を踏み切る。


「っあ!?」


 赤色の床板を踏み抜いた。


 ……反応なし。当たりか。


「はぁ……本当、心臓に悪い」


「よかったね。でも、このペースじゃすごい時間かかるよ?」


 誰に聞かせるでもなかった独り言に、気楽な調子で答えたのは女の子。


 そして、僕と同じようにぴょんと飛び跳ね、緑色の床を踏む。


「私も当たり。ふふふ、楽しいですね、このゲーム」


「そんなわけないだろ!!」


 心底楽しんでいるあの子の頭が信じられなくて、僕はたまらず声を荒らげてしまった。


 僕たちがいる場所は、よくわからない施設の中。


 やらされていることは、参加者同士のデスゲーム。一時期、創作でプチブームになったような、脱出ゲームと合わさったもの。


 僕もそうだが、この施設に集められた人たちは全員、いきなりここに連れてこられたらしい。僕の場合は、家で寝てたのに次に目が覚めたらもうここだった。


 で、すでにいくつかゲームをクリアし、何人かの死に様を目に焼き付けてきた。


 だからこそ、あの女の子が笑っているのが信じられない。


 まして、今やっている『10×10マス・マインスイーパー』は、完全な運勝負なのだ。


 PCゲームなどでやるような、『地雷』の位置は知らされない。残機もコンテニューもない。


 ハズレを引いたら、自分が体ごと吹き飛ぶ。


 そんな怖いくらいの緊張感で、あんなに無邪気に笑えるわけがない。


 おそらく、人間として壊れてるんだろう。僕も、完全には否定できないし。


「……やぁっ!」


「あー、また当たりかぁ。本当にあるのかな、この中に爆弾?」


「ふぅー。……そりゃ、あるだろ。今まで何人、死んだと思ってるんだ?」


「さぁ? 死人の数なんて、いちいち数えてたらきりがないじゃん」


 少なくとも、一生で食べたパンの枚数よりは覚えやすいだろう。


 このゲームでは、幸いにして地雷は一つしかないと説明されている。


 死ぬのは僕か彼女の、二人に一人。


 他にもっと人数がいたら、地雷を増やしたり別の実験をしてたりしたんたろうと思うと、ゲーム主催者はなかなか構がいいのか悪いのかわからない。


 このゲーム、どう考えても二人用じゃない。少なくとも、床板一枚がそこそこ大きいから、ふたけたにんずうは//(時間切れ)




 二回目

 お題『すごい秋』

 必須要素(無茶ぶり)『むかしむかし、あるところに』

 文字数『926文字』 未完


 タイトル『どうでもいい雑談』


「むかしむかし、あるところに……ってさ。昔話の枕言葉じゃ定番だけど、時代も場所も誤魔化してる卑怯なやり方だよな」


「……昔話に誠実さ求めてたの、お前?」


「いや、思いついたからイチャモンつけてみた」


「ろくな人間にならねぇぞ」


 文化祭が終わった頃、期末試験が迫る中で突然変なことを言い出したクラスメイトが怖い。


 まだ言葉だけの言いがかりですんでいるが、いつか暴力に訴えてこないか心配だ。こいつ柔道部だし。


「あーあ、なんか変なニュースとか出てこないかな」


「なんで?」


「勉強したくねぇから」


「さっきから現実逃避は板についてるから、その分勉強に回したら成績も正気も上向くんじゃねぇか?」


「そんなんで俺の情緒が安定したら苦労しねーよ」


「真顔で言うなよ、冗談に聞こえないだろ」


 目の奥が笑ってなかった。俺にはわかる。


「っていうか、偏見だけど体育会系って、もっとこうエネルギッシュで溌剌としたやつだと思ってんだが、お前って前からネガティブで陰鬱としてるよな。主に考え方が」


「あー、まーな。テンプレイメージがいいから、って理由だけでスポーツとか音楽とか始めちゃうと、実際自分の根っからの気質に合わなさすぎて絶望したりするぞ。これ、経験談ね」


「いやなこと聞いたわ……。じゃあ、お前が考える自分の根っこにあったなって何よ? 部活で例えたら?」


「……天文学部かオカルト研究会?」


「後者はともかく、前者は謝ったほうがいいぞ」


 こいつの中では天体観測が根暗イメージなのか? 偏見がすぎるぞ。


「あー、授業だるいな。サボるか」


「俺みたいな帰宅部はまだしも、全国出場経験のある柔道部がやっていいことじゃねぇぞ。あるだろ、ほら、イメージとか?」


「好成績の運動部だからって、精神まで潔白じゃないといけないとか理不尽だよな。みんな知らないところでタバコとかクスリとかやってんのに」


「滅多なこと言うなよ。お前が言うと冗談に聞こえん」


「……へへっ」


「冗談だよな? なぁ、冗談だよなぁ?!」


 キツめに聞いたら、柔道部は大丈夫だと太鼓判は押された……つまらなさそうにしてたのは意味がわからんが。


「//(時間切れ)


 デスゲーム系ってオリジナルを考えるのダルいですよね。有名なゲームにバイオレンス要素を足したら楽にできそうですけど、それじゃ物足りなく思いますし、さじ加減が難しいです。


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