852回目 2021/7/13
ちょっと部屋の配置の説明がわかりづらかったかもしれません。
一回目
お題『不思議な扉』
必須要素(無茶ぶり)『バツ印』
文字数『1105文字』 未完
タイトル『世にも奇妙な感じの扉』
「あれ?」
それは、うちの母親の思いつきで季節外れの大掃除をしているとき。
いつもは全く手の触れない物置部屋の奥に、不思議な扉を発見したのが始まりだった。
「え、何これ? うちに余ったスペースなんかないよね?」
よくよく考えて、私はもっと首を傾げる羽目になった。
詳しく説明すると、今私がいるのは二階の角部屋。誰も使っていない部屋なんて、大抵どこか隅っこの部屋に当てられがちなのは理解してくれるだろう。
ちなみに、物置部屋の正面には兄と弟の部屋があり、隣が私の部屋だ。私は物置と同じく使い道が迷子の子供なのだろうか? なんてひねくれた考えを引きずっていたガキ時代が懐かしい。
話を戻そう。
自室が近いからと命じられたこの物置部屋。入り口向かって右側が私の部屋になる。そして、物置の左隣は廊下の突き当たりで、余剰スペースなんて存在しない。
何が言いたいのかって?
私が見つけた扉が、私の部屋がある『右側の壁』ではなく、窓も廊下も室内空間も存在しない『左側の壁』に取り付けられていたからだ。
「……うーん、ミステリー」
顎に指を当てて、それっぽくつぶやいてみるが、謎は深まるばかりだ。
まず見た目からして怪しい。何で扉全体を封じるようなバツ印が描かれているのだろうか?
ペンキ? 絵の具? よくわからないが、塗料で思いっきりバツが描かれていて、ひと目でわかる開かずの扉状態だ。
次に、完全に壁に埋まっている。いや、ないとは思ったけど、うちの家が建てられる時に、大工さんがうっかり一枚多めに扉を発注しちゃって、物置にぶち込まれてたのかな? と思ったんだよ。
だけどそんな私の妄想は、壁にちゃんと埋まっている職人の仕事によって否定された。蝶番もついてるし、ドアノブも回りそう。
そう、完全に外に通じるだろう扉は、おそらく本来の扉としての役割を失っていないのだ。
だが、ここで新たな疑問が生まれた。
「うちの家の外壁に、こんな訳あり扉なんてなかったよね……?」
この埋め込まれたバツ扉が、家の外観からは確認されていないという事実だ。
少し頭を捻ってみる。
うちは小さいながらも庭? 的なものがある。ちょっとした植え込みや、鉢植えがなんとなしに置かれている程度で、庭というのはちょっと烏滸がましいけど。洗濯物干してるしね普段。
で、その場所からこの扉の裏側にある壁は見えるはずなんだけど、私は先に考えた通り見たことはない。
生まれた時から住んでいる家なのに、ここにきて新事実を知ることになろうとは、人生って面白い。
「いやいや、//(時間切れ)
二回目
お題『つらい悪魔』
必須要素(無茶ぶり)『叙述トリック』
文字数『884文字』 未完
タイトル『召喚された悪魔』
僕は悪魔を知っている。
比喩的な意味じゃなく、生物として? いや、存在としての悪魔だ。
創作物とか宗教関連の本だと、悪魔は見た目からして恐ろしく、人間の負の感情を引き出しやすい生き物として描かれている。
頭は動物で体は人間、なんてのは典型的な異形でわかりやすい恐怖の対象になる。まぁ、文化によっては畏敬の念に変わって神様になったりするんだけど。
ともかく、悪魔は見るからに恐ろしい存在で、性格も狡猾だというのが、一般的なイメージになるだろう。
「うつだ、死のう……」
「頑張れよ! もっと希望を持とうぜ!」
本物は違った。
何というかこう、想像の斜め上な人物像……悪魔像? だった。
「僕は生きていても価値なんてないんだ……何をやってもうまくいかないし、何をしても怒られるばっかり……もうやだこんな世界。滅んでしまえばいいのに」
「物騒なことを言うもんじゃないぞ! ほら、外を見てみろ! 世界はこんなにも美しい!!」
「窓にカーテンかかってるから景色なんて見えないよ」
説得の声が響くけど、心には全然響いてくれない。
どうしたものかと途方に暮れて、僕は何度としれないため息を漏らした。
「まったく、お前はいつまでうじうじしているつもりだ!? せっかく悪魔召喚に成功したのに、お前がそんなんじゃこっちだってどうしたらいいのかわからないじゃないか!!」
「うん、ごめん、生きててすみません……」
「だぁーっ! もう!! まどろっこしい!!」
ついに癇癪を起こして、うずくまったままの体が強引に転がされた。
「……いたい」
「痛いだろう?! 嫌だろう?! だったらほら、やり返してこい!! さぁ!!」
「……いいよ、僕が気に障ったんだろう? 仕方ないよ……あぁ、こういうところがムカついたんだね。ごめんね」
「やり返せって言っただろ!! 少なくとも! そうやってジメジメしてるより、怒ってた方がよっぽどマシだ!!」
一方的な怒鳴り声に、ようやく頭が持ち上がった。
初めて視線が噛み合った気がする。
「//(時間切れ)
どこに何がどういう状態であるのか?
って、ちゃんと書いたつもりでも、あるいはわざと書かなくても、結局わかりづらくなる気がします。いわゆる情景描写の範囲だと思いますが、難しい。




