851回目 2021/7/12
ネタに困ったらうんちくを入れる癖があるかも、と気づきました。
一回目
お題『どこかの闇』
必須要素(無茶ぶり)『化粧水』
文字数『1061文字』 未完
タイトル『穴に落ちた』
「……うっ」
ここは、どこだろう?
真っ暗だ……何も見えない。
「いたっ?!」
それに、体も痛む。腕も足も、あぁ、頭もぶつけたのかもしれない。
動こうと思えば、動けるかな? 少し力を入れてみる。
「ぐ、うぅっ……!」
よかった、体を持ち上げるだけの力は残ってる。
ひとまず、手探りで周りを探ってみないと……?
「なにここ……穴?」
すごく狭い場所だった。私一人が膝を畳んで倒れていたら、もういっぱいになるくらいの広さしかない。
体を起こしてみれば、すぐに背中が土についた。たぶん、落とし穴みたいな縦穴らしい。
ということは、私は今、遭難しかけてるんだろうか?
こんなことなら、職場の付き合いだからと旅行なんか来なければよかった。少なくとも、何の興味もないハイキングなんか無視して、宿で一人でいた方が良かった。
「つっ……」
そのまま立ち上がろうとして、足首からかなりの激痛が上ってきた。捻挫したらしい。
「嘘でしょ……ここを足も使わず登れっていうの?」
頭上を見上げれば、そう遠くない位置に空は見えている。光は届きにくいのか、あんまり視界の確保はしてくれないけれど。
けど、確実に私の身長よりは高く、深い穴だ。女の細腕だけで這い上がるのは、さすがに厳しい。
「なにか、使えるもの、持ってなかったかな?」
幸い、自分の荷物も穴の中にあったので、役立ちそうなものを探す。
「あーもう! 何で化粧品ばっかり入れてるのよ!」
思わず最後に握った化粧水の瓶を投げてしまう。が、非力な私では割ることもできず、土の壁を跳ね返って額にぶつかった。めちゃくちゃ痛い。
「はぁ……何で私が、こんな目に」
痛む足を庇って、視線を下に向けると、いつも履いているヒールの高い靴が見えた。
運動靴なんて学生時代から履いていなかったから、とこのままの装いできてしまって、足を滑らせて、穴なんかに落ちて。
自業自得じゃないか。本当に、イライラする。
「夜になったらどうしよう……」
途方に暮れていると、少し空気が肌寒くなってきたのを感じた。
初心者が気軽にハイキングできるような場所だから、標高はそこまで高くないだろうけど、山の天気は変わりやすいってやつだろうか?
それとも、私がこの状況で弱気になっているだけ?
すっと下がったように思える冷たい空気に、思わず自分の体を抱きしめるようにした。
「誰でもいいから、助けにきなさいよ……」
心が//(時間切れ)
二回目
お題『禁断のデザイナー』
必須要素(無茶ぶり)『ラジオ』
文字数『646文字』 未完
タイトル『ゲテモノデザイナー』
人が受ける印象を誘導するのに、デザインが役割の一端を担っている。
人間は視覚優位の生き物だ。特別な事情がない限り、大抵の人間は目を通して世界を知っていく。
ただ漫然と生きているだけで、あらゆる形や色や大きさの情報が網膜を刺激し、視神経を通って、脳に偶像を写す。
単体だと単なる像に過ぎない視覚情報は、しかし受け取り手の人間によって、特別な感情を想起させる刺激になりうる。
恐怖症がわかりやすいだろうか。尖端恐怖症は鋭利にとがったものの切先を向けられると、強い恐怖を感じる。
それはとがったものを特別に怖いものとして認識しているからこそ起こる反応だ。嫌な記憶を持たない人間からすると、恐怖の対象までには至らない。
他には集合体恐怖症がある。同じ小さなものが密集しているものを、自然と怖いものと思う症状だ。
おそらくは虫……特に毒虫の大群を連想させることから、苦手な人は多いようだ。
つまり、この世にあるデザインによっては、人の感情を強く揺さぶることができるのである。
良い方にも、悪い方にも。
「じゃあ、こんなのはどうよ? ゴキブリ型自律ラジオ! 災害時は小さな隙間を縫って、被災者のそばに近づいて情報をくれるの! すごくない?!」
「そうだな。わざわざゴキブリをチョイスした発想がすげぇよ」
ここに一組の男女がいる。少女は紙にペンを走らせ、虫の形をした物体のイラストを手早く描きあげ、対面の少年に向けていた。
しかし、少年はにがいひょうじょ//(時間切れ)
無意識下での文字数稼ぎでしょうか? 自分がやったものだと思うと、とたんに見苦しく思ってしまうのが不思議です。




