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845回目 2021/7/6

 子供のモノローグって、よくよく考えると再現が難しいですよね。


 一回目

 お題『刹那の境界』

 必須要素(無茶ぶり)『ご飯』

 文字数『1100文字』 未完


 タイトル『人生の選択』


 人生は選択の連続だ。


 それは誰にだって、どんな状況であっても、等しく平等な事実である。


 たとえば、朝ごはん。


 パンを食べるか白米を食べるかシリアルを食べるか?


 いや、それ以前に朝ごはんを食べるか食べないか?


 こうした無意識の刹那に決めてしまうようなことも、一つの選択であり人生の分岐点になりうる。


 その一つ一つが些細であるために、ほとんどの人は自分の選択を考慮しない。自覚しない。反省もしない。


 だって、まさか自分が五分の二度寝をしたせいで、登校中に交通事故に遭ったなどと、思いたくないだろう?


 そんなことを自覚してしまえば、事故にあった原因が車を走らせていた相手方ではなく、寝坊をしてしまった自分にあると認めてしまうようなものだからだ。


 自分でやったことは、全ていいことの原因でなければならない。悪いことの原因の押し付け先が、いつだって他人や自分以外の状況でなくては困るのだ。


 自分が間違っていると思いたくない。考えたくない。叫ばずにはいられない。


 それが人間の自己保身というものだ。


「……というわけで、今回の事故は君の有責がゼロじゃないことはわかってくれたかな?」


「うっさいわ! 入院患者に小言ばっかり持ってきやがって!! 大人しく見舞いのフルーツだけ置いて帰れ!!」


 おっと、まったく失礼なクラスメイトだ。


 僕がせっかく、いつも起きている時間より少し遅めに起き、いつも食べている朝食を抜いて、いつも走らない道を走っていたところを事故った彼に、励ましの言葉をかけていたというのに。


「やれやれ、人の優しさがわからない人間はこれだから」


「今のテメェの話のどこに優しさがあったんだよ、あぁ?!」


「声を荒らげるのはやめたまえ、病室では静かにするものだ」


「うっせぇ!! っつかさっきからなんだよその腹立つ喋り方!! テメェもっと普通の喋り方だっただろうが!!」


「失敬な。僕の優しさと蔑みを絶妙にブレンドした話し方に立腹すると? 事故にあった際に倫理観と一緒に共感能力まで吹き飛んだのかい?」


「テメェにだけは言われたくねぇよ!!」


 ふむ、ますます立腹してしまった彼は、布団の中に潜り込んでしまった。


 貝のモノマネとは達者な人物だが、先ほどから騒ぎすぎたせいか病室の皆様からの視線が痛い。


 道理もマナーもかなぐり捨てた人間といると、こちらも同類とみなされてしまう。まったく、本当に失礼なクラスメイトだ。


「話を聞く姿勢がないようなので、今日はお暇するよ。足の骨折、早く良くなるといいね」


「よけいなおせやだ//(時間切れ)




 二回目

 お題『今日のゲストは沈黙』

 必須要素(無茶ぶり)『駄菓子』

 文字数『1000文字』 未完


 タイトル『差し出された手のひら』


「お前ら! 今日はゲストを連れてきたぞ!!」


 ……あぁ、嫌だ。


「だれ? 近所にこんな子、いたっけ?」


「最近引っ越してきたらしい。家でつまんなそうに本読んでたみたいだから、引っ張ってきた」


 別につまらなくはなかった。私はもともと、表情が動きづらいだけ。


 楽しい時だって、今みたいに嫌な時だって、私の中ではきちんとある。


 私は本を読むのが好きだ。逆に、大勢の前に来るのも、外で運動するのも嫌い。


 この男の子はそんなことわかってくれない。私の両親も、理解はしてくれないけど。


「いや、引っ張ってきたって……その子が遊びたかったから連れてきたんじゃないのか?」


「え? 違うぞ? 寂しそうだから仲間に入れてやろうと思っただけ!」


「友だち想いなのはいいところだと思うけど、相手の都合とか意見とかも考えられたらもっと良かったと思うぞ」


 あれ? まさか、私が嫌そうにしてたの、気づかれてる?


 隣の家の男の子に手を引かれて連れ出されたのは、たぶん、近所の仲良しグループだろう。男の子ばかりだけど。


 私の手をまだ握ってる男の子は、うん、悪気はないんだと思う。でも、なんて言うんだろう、余計なお節介だ。


 集まってきた男の子の中で一人だけ、私の気持ちを考えてくれてそうな子がいたけど、他の子はみんなその子の言葉に不思議そうにしている。


 まるで私が本当に寂しそうで、仲間に入れて欲しそうだったと思われているみたいに。


「えっと、ごめんな。ちょっと強引だけど、いい奴だから。勘違いしないでやってくれ」


 少し考えた後、頭のいい男の子に頷いて見せる。


 それと、隣で不安そうな顔をしていた強引な男の子にも、小さく頭を下げておいた。


 全く気にしないわけじゃないけど、怒っていないことだけ伝わればいい。


「ありがとう。それと、次からは誘ってから来るかどうかは聞いとけよ。女の子だし、男と混じるのは嫌ってこともあるんだからな」


「う……わかったよ。お前、なんかいろいろ知ってるんだな」


「うちは口うるさい姉ちゃんがいるから。嫌でもあーしろこーしろ、って言われるんだよ」


 頭のいい男の子と、強引だけどちょっと大人しくなった男の子が話し出した。他の子も、それぞれ仲のいい子と話し始める。


 みんな子どもだから、自由だなと思うだけだ。私も同じくらいの年だけど、//(時間切れ)


 だいたい小説になると状況とか説明したくなって、年齢以上に利発(りはつ)なしゃべり方になっちゃうんですもの。


 もっとこう、何を言っているかわからない支離滅裂さがあったほうが、よりリアルな『子供の思考』を描けるんじゃないか? と思いました。


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