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842回目 2021/7/3

 回想形式だと、話が進んでいるようで進まないんですよね。


 一回目

 お題『闇の地獄』

 必須要素(無茶ぶり)『海苔』

 文字数『955文字』 未完


 タイトル『お仕置きの蔵』


 子どもの頃、悪戯をした俺をお仕置きするためと、親に蔵の中に閉じ込められたことがある。


 蔵といっても、そこまで立派なものじゃない。物置とそう変わらない広さと場所には、雑多な物が押し込められていた。


 そして、暗かった。とてもとても暗かった。


 あの蔵には大きな窓がなく、日の光も月の光もほとんど差し込まないようになっていた。


 そこに閉じ込められた俺は、本当に怖い思いをした。


 絵の具よりも真っ黒な空間は、どこからでも闇の中に引き摺り込まれそうな気がして、謝りながら泣き叫んでいた記憶しかない。


 おかげで、大人になった今でも閉所と暗所の恐怖症を併発してしまったままだ。うちの親はなかなかに暴力的であった。


 悪いのは俺だったのかもしれないが、今の時代にやると完全に虐待案件だったことも加味すると、親のお仕置きは度が過ぎていたように思う。


 現に俺は、あの時の地獄に放り込まれたかのような経験が、バッチリトラウマになってしまっているのだ。慰謝料を請求してもいいと思う。


 話が逸れた。蔵の話だったな。


 今にして思えばだけど、あの場所は本当にとこかと繋がっていたんじゃないか? と思う。


 記憶を辿ると、俺は泣き叫んだ以外に不思議な体験をしていたと、後になって思い出すことがあったからだ。


 親の折檻は一晩中続いていて、子どもだった俺は恐怖の空間で一夜を過ごしていた。トラウマになった原因の一つである。


 光が差さない場所で、泣いて喚いて体力を使った上に、お仕置きの一環として晩飯も食わせてもらえていなかった。


 ひとしきり暴れた後、腹が減ったのを自覚したのもそのせいだろう。


 が、何故か蔵の中には食べられる物があった。


 最初は海苔だった気がする。保存がある程度効く食べ物だし、あまり気にせず食べていた。パリパリとした食感と、磯に似た風味が鼻いっぱいに広がった。


 次にドライフルーツを見つけた。干しぶどうばかりだったが、空腹をごまかすおやつとしてはちょうどよかった。


 あとは、ようかんを見つけた時には首を傾げた物だ。なんで、倉庫にこんな物が? と、疑問に思わなかった部分が気になってきた。


 誰かが置いていたにしては、ようかんがみずみずしかったのがおおきない//(時間切れ)




 二回目

 お題『嘘の女』

 必須要素(無茶ぶり)『主人公が誰かを愛す』

 文字数『1063文字』 未完


 タイトル『嘘にまみれた読心男の恋』


「初めまして。私は新稲って言います」


 嘘だった。


「仕事ですか? 百貨店で営業を。知ってます? あの、私たちが出会った駅の近くにある……」


 嘘だった。


「趣味は映画鑑賞ですね。といっても、流行り物しか見ないミーハーなんですけど。この間見たのは……」


 嘘だった。


「……すみません。異動が決まってしまって、もう会えなくなると思います。距離が離れているのもそうですけも、時間が取れそうも、なくて」


 嘘だった、と、思う。


「さようなら。私にはもう、新しい恋人がいるので、あなたはいりません。これからはどうぞ、私の知らないところで新しい幸せを探してください」


 …………うそ、だった。


 大学を卒業して、ある研究所に身を寄せることになってすぐ。


 一人の女性と出会って、恋をして、道を違えた。


 かわいらしい人だった。特別美人ではなかった。お世辞で言ったら殴られたから、過度に褒めることはしない。


 でも、とても素直で、愛嬌があって、かわいい人だと思ったのに嘘はない。


 そして、彼女の言葉が嘘だらけだったことも、最初から気づいていた。


「おい、お前が前に連れ歩いていた女。別の研究所の職員だったろ? 余計なことは話してないだろうな?」


 彼女と出会って一週間もしないうちに、上司から釘を刺された時の言葉だ。


 俺は特別優秀ではないが、運が良かったのか少し特殊で特別な研究が行われている場所で働かせてもらえるようになった。


 そしてその研究は、実れば人類の未来を変えうる可能性もあるほど、期待が寄せられている物だったらしい。


 彼女は、簡単に言えばハニートラップを仕掛けようとしたスパイ、というやつだった。


 就職してすぐの俺に声をかけたのも、新人ならガードが緩いと判断されたんだろう。


 だからこそ、基幹部分の研究には携われなかったし、先輩たちの雑用で日々を過ごしていたから、盗めたり広めたりするほどの情報も持っていなかった。


 彼女といた半年。


 俺は楽しかったし、恋愛をしていた。


 好きだった。心地よかった。もっと一緒にいたかった。


 彼女の嘘は、あまりに罪悪感と思いやりにあふれていたから。


「ふふっ。私、こんなに笑ったの初めてかもしれない」


 ふとした雑談で、彼女が言った言葉だ。


 嘘じゃなかった。


「あなたって、恥ずかしがるといっつも耳を触るよね? なんかかわいい」


 彼女の方が少し年上で、からかわれることが多かった。


 嘘じゃなかった。


「//(時間切れ)


 結局、『今』はどうなんだ? って話になりますし。オチも付けにくいですから、中途半端になるんだろうなぁ。


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