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837回目 2021/6/28

 やっぱり下手にギミックを入れようとすると、アラがでますね。


 一回目

 お題『部屋とYシャツと音楽』

 必須要素(無茶ぶり)『鶏肉』

 文字数『1053文字』 未完


 タイトル『浪費させられる二十代』


 家に帰った途端、仕事カバンを放り出して窮屈なスーツを脱ぎ捨てた。


「……はぁ」


 今日も疲れた。最近、客や上司に怒鳴られるのが自分の仕事なんじゃないか? なんて錯覚をしてしまいそうになる。


 新卒でもあるまいし、どうしてこう、うまくいかないんだろうか?


「……飯、作るのも面倒だな」


 億劫な体を何とか持ち上げて、手洗いとうがいを済ませる。今年は嫌な風邪が流行っているらしく、体調管理を徹底しろと上司もうるさかった。


 冷蔵庫を開けてみれば、ほとんど食材が入っていない。出来合いの弁当ばかり食べてたからか、もう冷たい空気を吐き出すだけの箱になりつつある。


「それでも、本当の空っぽよりはマシだったか」


 見ると、奥の方にいつ買ったか思い出せないサラダチキンがあった。ひとまず、これで腹を満たそう。


「はぁ……うま」


 ため息が止まらない。


 床に座り込んですぐ、皿に出すこともせず、真空のパッケージを開けてそのままかぶりついた。


 適度な塩味に、ついつい笑えてくる。こんなものでもまともな食事に思えるくらい、ダメな生活を送ってたんだろうか?


 そういえば、ワイシャツのままだったな。風呂はどうしよう? 明日もまたどやされるのか。


 考えがまとまらない。安いアパートの一室とはいえ、自分の城に帰ってきたのに心休まらないのはしんどいな。


「気分転換でもするか」


 尻から根を張る前に、重たい体をもう一度持ち上げて、本棚に収めたレコードを物色する。


 昔は音楽プレーヤーを使っていたが、一度レトロな音楽を聴いてからどっぷりハマってしまい、蓄音機からレコードまで衝動的に購入したものだ。


 気のせいかもしれないが、レコードの音楽は耳だけじゃなくて、皮膚からも音を吸収している感覚がする。


 特にクラシックの優しい曲調の音楽になると、思いの外癒しになるのだ。


 激しい音楽は、ここのところ聴いていない。聞きたくもない罵声を毎日浴びせられて、辟易しているからな。


「……ふぅ」


 ようやく、ひと心地ついたため息が溢れる。ピアノのゆったりした曲が、耳と心に馴染んできた。


 そのまま眠りにつくまで聴いていたい気もする。嫌なことも忘れて、ただ心地いい感覚に身を委ねて、夢の中に入れたらどれだけ気持ちいいだろう?


「……風呂は、流石に入んなきゃな」


 でも、もう俺は学生じゃない。多少ルーズでも許されたことが、社会人で許されるはずもない。


 身綺麗にするのは義務とばか//(時間切れ)




 二回目

 お題『イギリス式の策略』

 必須要素(無茶ぶり)『車』

 文字数『823文字』 未完


 タイトル『紳士は誘い、淑女は微笑む』


「……うぅ」


「大丈夫ですかな、お嬢さん?」


 人が多く行き交う道の端に、一人の女性がうずくまっていた。


 貧血だろうか、額に手を当て青白い顔をしており、建物の壁に寄りかかってやっと座りこめている、と言う風体である。


 そこへ、通りかかった老人が心配そうに話しかけてきた。スーツやステッキにモノクルと、身なりからして上流か、それに準ずる身分のものだろう。


「すみ、ません……すこし、立ちくらみを」


「それは大変だ。よろしければ、ゆっくり休めるところまでご案内しますよ」


「そんな、申し訳、ないです」


「どうか、私を助けると思って、手を取ってください。老体であれ、紳士の心を捨てることなどできない愚か者なのです」


 女性がゆっくりと顔を上げると、人好きのする好々爺といった笑みが向けられていた。


 言葉通り、善意からの申し出であろう空気に、女性は少し表情を緩める。


「……では、少しばかり、お世話になります」


「ありがとうございます、レディ」


 躊躇いがちに伸ばされた手を、老人は恭しく取り女性を立ち上がらせた。


 そうして雑踏を歩き出す二人は、他人から見ても病人と介護人のそれで、時折心配そうな視線を向けるも、ほとんどの通行人は彼らを一顧だにしなかった。


 だからだろう。


 老人が徐々に人気の少ない場所まで女性を誘導したことにもまた、誰も気づかないでいた。


「さぁ、ここまでくればいいでしょう」


「えぇ……そうですね」


「は……がっ?!」


 そして、老人が本性を表そうとした瞬間、その声が驚愕と血糊に染まる。


 老人が痛みに視線を下げれば、胸に大振りのナイフが突き刺さっていた。


「な……きさま、まさか」


「残念ですが老紳士殿。そろそろ人身売買からは手を引いてもらいますよ。それと、これは冥界までの片道切符です」


「がぁっ?!」


 さらに一突き、引き抜かれたナイフで老人の体に穴を穿つ。


「//(時間切れ)


『紳士は誘い、淑女は微笑む』の方ですが、なぜサスペンス風にしたのか? 途中で直したいところも見つかったし、挑戦としてはよかったかもしれませんけどクオリティは微妙でしたね。


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