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833回目 2021/6/24

 珍しく? コメディ調の話が連続しました。


 一回目

 お題『スポーツのにおい』

 必須要素(無茶ぶり)『酢』

 文字数『1141文字』 未完


 タイトル『青春は汗酸っぱい香り』


「くっさ?!」


 酸っぱ臭い!! あーもー、どうしてスポーツやってるやつのウェアはこんな臭いんだ!!


「おー、斑目。よくきたな。ま、適当に座れよ」


「適当にじゃないだろ。なんだこの臭い。運動部の部室みたいな臭いするぞ」


「え? マジ? わりーわりー、俺剣道部なんだわ」


「えげつなく臭う部活ランキングのトップスリーじゃないか! そうでなくても防具や道着は定期的に洗え!!」


 なお、嫌がる佐竹の部屋を掃除した結果、カビが生えた小手が見つかった。放置しとくなよ、こんなもん!!


「あぁ、ゴミや汚れと一緒に思い出まで捨てられた……」


「思い出って言うくらいならもっと大事に扱え、まったく。ご両親が家にほとんどいないからって、掃除サボりすぎだぞ」


 この日は相談があるからと佐竹の家に呼ばれたはずだが、本題に入る前に大掃除をしたためもう昼過ぎになってしまった。


 こいつは勉強があまり得意じゃないから、大方今度の試験対策を手伝ってくれ、とかだと思ってる。


 なんにせよ、佐竹のせいで必要になったタイムロスは痛い。こいつ、運動はできるくせに、いやできるからこそ? 物覚えは壊滅的に悪いからな。


「で? 今度は何を教えて欲しい? 古文か? 数学か? 英語か?」


「おい待て、なんで俺の相談がテスト一択なんだよ? まぁ、英語は見てもらうけど」


「違うのか? っつか別口で勉強の予約もとってんじゃない」


 俺、佐竹に時間取られすぎじゃないか?


「あー、そのー、相談ってのはな、つまりー」


「なんだよ、はっきり言え。気持ち悪いな」


「ひどくね? ……まぁいいけど。あのさ、新城さん、知ってる?」


「新城? 隣のクラスだったっけ?」


 確か、俺は小学生から同じ学校だったな。あんまり話したことはないけど、佐竹と違っていつも本を読んでる大人しい女子って印象が強い。


「……え? まさか相談って、恋愛関係じゃないだろうな?」


「……そのまさかだ」


 うわー、よりによって俺に頼るかこいつ。


「無理だ。諦めろ」


「なっ?! まだ名前しか言ってねぇじゃねぇか!!」


「いや、誰であろうと無理だって話。俺に何を期待してんのか知らんが、俺と新城に接点がそもそもない」


 これはマジだ。


 学校が同じってだけで、話したことなんかほとんどない。


 佐竹の口から名前が出なければ、今後も思い出さなかった自信はある。


 向こうも同じくらいの認識のはずだ。そんなやつが、恋愛はおろか友達の橋渡しにもなりゃしないぞ。


「あとは、はっきり言うが恋愛関係で俺に頼ることそのものが間違ってる。理解できないんだ、そもそも」


 そして一番の理由が、俺がいわゆる無性愛者//(時間切れ)




 二回目

 お題『宿命の食器』

 必須要素(無茶ぶり)『○ックス』

 文字数『1091文字』 未完


 タイトル『呪われたフォーク』


「呪いのフォーク?」


「そうだよ、買ってかないかい?」


 近所で開かれたと聞いたフリーマーケットを冷やかしに来たが、変な人と曰く付きの商品に目をつけられた。


 見た目はなんの変哲もないフォーク。こういうのって、いかにもビンテージ入ってそうな銀食器だと思っていたが、普通にステンレス製らしい。


 話半分ながらも興味が湧いた俺は、売主に断ってからそのフォークを触ってみる。


 ためつすがめつ、じっくり観察してはみるけれど、やっぱりなんの変哲もないフォークだった。


「……おばあちゃんさぁ、少しでも高く売りたいのはわかるけど、そういうブラフで釣ろうとするのはよくないよ」


「おやまぁ、失敬な兄ちゃんだね。これはちゃんと曰く付きの代物さ。なんせ、歴代の持ち主はみんな……」


「皆?」


 妙な間を作ってじらすから、自然と生唾を飲み込んでしまう。


「そう、みんな圧倒的にモテなくなるんだよ」


「いらねーよ!!」


 マジで呪いのアイテムじゃねぇか! 前の持ち主全員死んだ、とかならネタにできたのに!!


「って、本当かよ? 普通そういう経緯って、それこそ見た目なんかに特徴があるものが調べられるもんだろう? みるからに市販品のいわくなんて、誰が調べたんだよ?」


「私がいろんな人に渡して調べたからね、間違い無いよ」


「愉快犯じゃねぇか!!」


 その時の相手、絶対に由来も知らずに渡されたろ、きっと!!


 そうじゃなきゃ、誰がすき好んで怪しい食器を使うんだよ!


「誤解しとるようだが、私はきちんとこの話を毎回相手型にしておるぞ。忠告を無視して痛い目にあったのは、面白がってひったくったり奪ったりした、あちらさんの自業自得さ」


「それは……たしかに酷い話だが」


 ちょっと雲行きが怪しくなってきた。


 じゃあなんで、今回に限って俺に売ろうとしたんだ?


「お前さん、見るからに女運がなさそうだしな。モテない奴が持ってたらどうなるかも見てみたくなったんじゃて」


「やっぱりばあさん、このフォークで面白がってるだろ?!」


 ただのタチが悪い老害の遊びじゃねぇか!


 誰が付き合うかそんなもん!!


「どうだい? 今なら一週間の返品期間も設けようじゃぁないか」


「そこは値引き交渉だろ普通! ってか買わねーし!」


「本当によいのか? 曰や謂れがどうあれ、このような珍品は滅多にお目にかかれるものではないぞ? それに、お前さんだけには効果がないかもしれぬ。元から絶望的にモテそうじゃないからねぇ」


「おいババア」


「かっかっか。まぁ何にせよ、これにめを//(時間切れ)


 コメディのテンポ感は二回目の方がよかったのですが、読者数? は一回目の方が上でした。


 まあ、私の好みが世間一般と同じなどありえませんからね。あと、匿名投稿は読者が集まらないっぽいので、人数少なくてもぜんぜん気にならないのが精神衛生上は助かります。


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