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831回目 2021/6/22

 いろいろ濁そうとして無難に収めた例と、失敗した例って感じです。


 一回目

 お題『愛と欲望の朝』

 必須要素(無茶ぶり)『パスタ』

 文字数『1162文字』 未完


 タイトル『朝チュン疑惑』


「……ん」


 あれ、いつの間に寝てたんだ、俺?


 掛け布団をめくると……は?


「なんで裸?」


 下着もなしですっぽんぽんなんだが……あっれ、マジで記憶にねぇ。


 ひとまず、見苦しい格好はやめよう。っつうか普通に落ち着かない。


 棚を漁って下着と室内着を身につけ、カーテンを開ける。


「いてっ?!」


 そこでようやく、自分の頭痛を自覚した。


 なんだ……酒か? 二日酔いでもしたのか? 何も思い出せん。


「えっと、昨日は仕事終わりに、どこ行ったっけ?」


 買い物? 居酒屋? バー?


 どれもありそうでわからん。ひとまず、しばらく酒は控えよう。


「あのー」


「あぁごめん、今ちょっと状況整理してるから後にしてくれる?」


「あ、そうですか。朝食にパスタ作ったんで、よければどうぞ」


「あぁ、それはわざわざご丁寧に」


 とにかく、空白の記憶に何をしたのかは、もうほとんど思い出せないものとして扱った方がいいだろう。


 前向きに生きよう。わからんものはわからん。それでいい!


「よし! 切り替えた!」


「あ、よかったです」


「なら飯でも食うか。あー、腹減った」


「どうぞ。準備はしておいたので」


「ありがとう。それじゃあ、いただき、ま……」


 うん?


 俺はさっきから誰と会話をしてるんだ?


 おそるおそる顔を向けてみると……彼シャツ状態のあられもないお嬢さんが、にこにこ笑っていた。


「……すみません」


「はい、なんですか?」


「大変申し上げにくいのですが……どちら様で?」


「えーっと、先にご飯、食べませんか?」


「あ、はい」


 寝起きでまだ頭が働いていないのか、その女性の言葉にあっさり頷く俺。


 そして、対面に座った彼女を見ながら、パスタをもぐもぐ。あ、うまい。


 食べながら考える。うん、脳に糖分が行ってる気がする。だんだん意識がはっきりしてきた。


 にしても、綺麗なお嬢さんだな。今まで接したことのないタイプの人だ。


 なのに、ほぼ初対面が彼シャツ状態って……インパクトが凄すぎる。


 彼女の服はどうしたんだろう? それに、俺が昨日着ていた服は? そうでなくてもなぜ俺は寝起きすっぽんぽん?


 ……あ、一瞬最悪な予想が頭をよぎった。


「あ、あのー?」


「はい?」


 やばい、声が震える。


 まさか、いや、酔った勢いならもしかしてありえるのか?


「まさか俺、あなたに酷いことしたりしてません、よね?」


 濁したが伝わるだろ、俺がやらかしたかどうかを聞いていることが。


 さぁ、返答はいかに?!


「あー、まぁ、ちょっとは」


「ちょっと?!?!」


 何それ、聞いたことない?!


「だって、泥酔したあなたをおうちにおくりとどけた//(時間切れ)




 二回目

 お題『都会の小説』

 必須要素(無茶ぶり)『ゴリラ』

 文字数『938文字』 未完


 タイトル『大型連休の作戦会議』


 今回、ちょっと面倒な課題が出された。


 簡単に言えば読書感想文なのだが、こちらに読ませたいのはあるジャンルの本らしい。


「……で、都会の小説って結局なんなんだよ?」


「知らない。ってか、知ってたら共有してるよ、友達同士で」


 私学の先生だからか、時々こうして奇妙な課題を出されることがある。


 ゴールデンウィーク中の課題としては異色なそれは、普通に俺たち学生を悩ませている。


 ちなみに、作戦会議と題打って集まった喫茶店にいるのは、中学からの顔馴染み。


 まだ学校内ではからかわれるが、男女の友情を確立した得難い友達だ。


「うーん、他の課題は全部やれたのに、これだけがとうも手につかないんだよなぁ」


「同じく。そもそもどんな小説かくらい、例を教えてくれてもよかったのに」


「課題図書みたいなことはしたくないから、各々で判断して持ってこい……なんて言ってたなあの現文教師」


「はぁ……本当やってらんない」


 注文したコーヒーをブラックで飲む彼女は、見た目も中身もクールでドライだ。


 そこまでそりが合わない性格のはずだが、これまで友達関係が続いているのが若干不思議ではある。


「ひとまず、都会の動物園から動物が脱走して、捕獲しながら騒ぎを収める、って小説でいくことにした」


「なにそのハリウッド映画にありそうなあらすじ? ほとんど猛獣とのバトルになりそうな予想しか立たないんだけど」


「半分まで読んだが、序盤でゴリラとやり合ってたな主人公」


「興味は湧いたけど、趣味は合わなさそう」


「そっちは? もう読むのを決めてるんだろ?」


「私はずっと田舎に住んでたおじいさんとおばあさんが、思い出作りにいろんな国の都市に旅行に行く、ってやつ」


「へー、つまんなさそう」


 こんな風に、趣味嗜好の話になるとことさら、俺の趣味はあちらに合わないと言われるし、あちらの趣味は興味をそそられない場合が多い。


「ま、なるようになるか。提出すれば減点にはならないだろうし、あの先生に気に入られてものちのち面倒そうだしな」


「それは同感。普段の課題からして、変な要求を生徒に押し付けてくるしね。やってらんないわ」


 自分の手札は晒したと、これ以上の//(時間切れ)


『大型連休の作戦会議』の場合は、登場人物の人数くらい書いておけばよかったと思います。なんかすごく読みづらかったので。


 後は、やっぱり小説でよくある『女言葉』を使わない縛りの限界も感じましたね。日常使いの言葉を選ぶと中性的になってしまって、一人称がないと発話者が男か女かもわかりづらい。


 短編で無理に書き上げようとして、キャラの名前もはしょったらよけいにわからなくなってました。短時間でまとめるの、本当に難しいです。


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