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822回目 2021/6/13

 ときどき無茶ぶりでくる『○ックス』、ほぼ大喜利になりつつあります。


 一回目

 お題『うへへ、大学』

 必須要素(無茶ぶり)『○ックス』

 文字数『1133文字』 未完


 タイトル『ダメ男と世話焼き』


「うわー、すごー」


「語彙力どうなってんの? あんたよくそれで大学受かったね?」


「同級生の先生がスパルタだったおかげだよ、きっと」


「またまた、褒めても何も出ないよ? 帰りにコンビニでアイス奢ってね?」


「え? まだ奢るんすか? 金欠になるんすけど」


 高校時代は成績で留年も覚悟していた俺が、まさか受験に合格するなんて思いもしなかったなあ。


 いやぁ、思い出しても辛かった高校生活。横にいる腐れ縁の守銭奴が毎日のように参考書片手に突撃してきたのは、今ではいい思い出だ。そうするしかない。


 そりゃあ、進学のためにとか受験のためにとかで、勉強を教えてくれたのは感謝している。


 けど、そのお礼にっていろいろ奢らされるのは正直キツい。そろそろバイトでもしないと賄えなくなってきてる。


 学費とか大変だし、マジでバイト入れようかな。


「で、あんたはどこのサークル入るの? 私も入るから」


「ムリです、バイトさせてください」


 暴君や……このお人暴君やで……!


「はぁ? せっかく大学生になったのに、遊ばないともったいないじゃない。それともなに? 私に隠れてやりたいことでもあんの?」


「お金ないんです。学費に家賃に生活費……偶然お隣さんが継続したとはいえ、親の援助はほとんど受けられないんで、お金稼ぎたいんです」


 いつになく低姿勢なのは勘弁してほしい。この子には負い目しかないんだから、同級生でも敬語が自然と出てきてしまうんだ。


「……その敬語、やめろって言わなかった?」


「ひぃぃ、ごめんなさ……」


 プオォーン!!


「いぃっ?! な、何この音?!」


「サックスじゃない? ほら、なんかジャズっぽいのやってるし。ってか、驚きすぎじゃない?」


「ビ、ビビりなのは生まれつきだからしょうがないだろ」


 あー、ビックリした。心臓止まるかと思った。


「というか、そっちこそ俺に気兼ねせずサークルに入ったら? 楽しそうだし、かわいいからモテモテだろ、きっと」


「えー、興味ない。飲みサークルとかに引っ掛かったらめんどいし」


「あっはっは、高校一年でうちの親父を飲みで潰した酒豪が、何を心配して」


「なに?」


「あ、はい。口が過ぎました」


 っべー、犯人の目してたよ! めっちゃ怖いんですけどこの人!


 女ってのはマジで性別だけで、中身男なんじゃないかって思うこと多いんだよな、本当。


 まぁ、反対に俺は中身女か? って揶揄われるほど女々しいとか言われるんだけど。


「あー、だったらバイトの面接、一緒に行かない? 一人暮らしって、何かと要り用だろ?」


「そうだなー、考えとく」


「あ、いいんだ」


「あんたが//(時間切れ)




 二回目

 お題『限りなく透明に近い友人』

 必須要素(無茶ぶり)『宇宙人』

 文字数『954文字』 未完


 タイトル『頼子と宇宙人』


 自慢じゃないけど、というより自慢にもならないけど。


 私は昔、宇宙人に拐われかけたことがある。UFO的なやつで。


 でも、結局は解放されて、私の意識があるうちは、特に何かされたとは思っていない。


 夜中に家を抜け出した、ほんの一夜の出来事。


 それは不思議な思い出で終わり、特に代わり映えのしない生活を送っている……なんて、言えればよかったんだけど。


『なぁ、頼子。お腹減ったんだけど』


「(さっき食べたばかりでしょ。いいから授業中は黙ってて。集中できない)」


 私の近くには、限りなく透明に近い背後霊みたいな存在になった宇宙人がいた。


『えー、退屈だ。つまらない。何か楽しくてじっとしているんだ、頼子?』


 まったく、何年経ったら地球人の文化に寄り添おうという気になるのか。


 少なくとも私が誘拐されかけてから十年は経ってるのに、一向にこちらの生活や社会におもねろうとする気配すらない。


 せめて静かにしてる時は黙ってるくらいの良識は身につけろよ、宇宙人。


『まったく、自分の世界の言語や地理など、さっさと頭に入力して貰えばすぐだろうが。こんな原始的学習法に頼らざるを得ないなんて、どれだけ古代を生きているんだ、この星の知的生命体は?』


 どうやらこの宇宙人の母星は相当文明が進んでいるらしく、事あるごとにこちらの文明を馬鹿にしてくる。


 まぁ、宇宙船的なもので直接星を見て回ったりする技術があるんなら、地球じゃどうしたってかなわないのは想像できるけど。


 でも……私を解放するついでに捨てられた嫌われ者の宇宙人に馬鹿にされるのは、ちょっと腹が立つな。


『おい頼子、こんなものに時間を使うのは一生の無駄だぞ? なんだ、この拙い解放は? 世界の真理の上澄みを、子供の落書きで済ませたような幼稚さじゃないか。我が星の子どもでも、もう少しマシな式を思いつくぞ』


 うるさいなぁ、物理に文句言わないでよ。


 ってか、その子供の落書きもわからない私を馬鹿にしてんのか、こいつは?


 宇宙人の謎技術で光学迷彩を施した上、指向性スピーカー的な声を私だけに向けてくるのも、宇宙人的文明では百均グッズくらいお手軽なんでしょうけどね。


 こちとらその未熟な真理に毎日頭沸騰させるほど//(時間切れ)


 今回は『サックス』でしたけど、『ワックス』とか『ミックス』とか『タックス(税金)』とか、こじつけようと思えばいくらでもいけますからね。


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