82回目 2019/6/5
少し自虐に走りたいと思います。
この雑記を書き残すようになり、もう少しで三ヶ月になろうとするこのごろ。
ふと、私が『コレ』を始めるに当たって自分で決めたルールを、改めて確認してみた。
そこで浮かび上がる、驚愕の事実。
『自分への負担を極力減らすためのルール』であったはずなのだが、気づけばほとんどの項目を守っていない!!
ルールの記載はあらすじにあるが、本文にもペーストして検証してみることにする。
・1日15分の間ひたすら何かを書く
・書く間はなるべく止まらず、見直しはNG
・整合性を考えず、思うがままに今ある語彙力を無駄遣いする
・できた乱文は投稿すること
・万が一にも感想が入った場合、上記ルールに則り5分間で返信内容を書くこと
・考えるな、感じろ
……おわかりいただけただろうか?(心霊番組風)
六つ表記した内、現在もかろうじて続けられているものが、二つしかないことを。
それ以外の文章には、どこからか表れたモヤによって覆い隠され、赤い筋のようなものが画面の前にいる我々へ今にも飛び散ろうとしている。(視え方には個人差あり)
割合だと達成率はたったの三割、もちろんこれを決めたのは誰でもない、今『コレ』を書いている筆者に他ならない。
自分が決めたにも関わらず早々にルールを反故にし、最初の構想をぶち壊しにした筆者へ集い向けられた、読者たちの怨念だとでも、いうのだろうか……。(心霊番組風)
というわけで、今こそ公約の正否を確認してみよう。
前述の通り、私が実質守ることができていルールは、以下の二つのみである。
・書く間はなるべく止まらず、見直しはNG
・できた乱文は投稿すること
『投稿』は言わずもがなだが、『修正不要』はかなり黒よりのグレーではある。
一応、『執筆中の見直し』は控えているものの、ある程度の量が書き終わったところで『全体の表現を確認する』ことは、気づけば無意識のうちに行っていた。
どんな文章も伝わらなくては意味がなく、それは見直す(かもしれない)自分も例外ではない。
そういう意識がすでに染み着いているため、自分なりの推敲をやってしまうのだろう。
悪いことではないのだろうが、ことこの雑記においてはよけいなことのようにも思えてしまう。
なぜなら、いつの間にか忘れ去られていた以下のルールにおける特徴が物語っている。
・1日15分の間ひたすら何かを書く
時間を区切ったのは、ダラダラと時間を浪費しないためだ。一日に使える時間は有限であるのだから。しかし、今や長いと一時間を超えるくらい書いていることもザラにある。
・整合性を考えず、思うがままに今ある語彙力を無駄遣いする
ある意味で、頭の中にしまわれた語彙の虫干しとしての効果があるだろう。情報の入力と同時に、情報の出力も記憶定着には必要な反復作業なのだから。
・万が一にも感想が入った場合、上記ルールに則り5分間で返信内容を書くこと
これは『万が一』と称したように、感想がこないことを前提にしたからこその『例外事項』だ。事例が少なすぎて、もはや守れているのかどうかすら曖昧である。
・考えるな、感じろ
命令口調なのに、これこそまったく機能していない。日常から感じた部分を話題にしてはいるものの、思いっきり考えて書いている。そこに込められた『野生の思考』は存在しない。
とまあ、ダメ出しをしてみればなんのことはない、『普段の私から脱却しよう』としたルールを忘れ『普段の私』として書いているのだ。
自由とは不自由の枠の中にあってこそ尊いものであり、すべての枷を取り外された先にあるのはただの無秩序だ。
いつの間にか、『私』という枠の外に作ったつもりのルールが、『私の中』に縮小して収めてしまっていたのだろう。これでは、『窮屈な私』の殻を破ることなどできはしない。
これは何もここだけの話ではなく、小説にもいえることだ。『設定』を勝手に変えてしまえば、『作品』は筆者にとってのご都合主義に呑まれてしまい、最後は退屈な文章の羅列にしかならない。
『コレ』と決めたからには、最後まで突き通さなければ完結など無理な話であろう。
ただ、『自分に縛られずに自由にするため』であったはずのこのルールも、気づけば『ルールを守れていないこと』に縛られている矛盾が生じている。
何とも滑稽な話ではあるが、こちらもまた、通常の創作でも似たようなことは起こりえるのだろう。
結論としては、臨機応変かつ柔軟にやっていくことが大事……なのだが、そんなことができていれば、ここまで私は迷走していない。
本当に、言葉で書くだけならなんと簡単そうで、難しいことだろうか。
毎日続けることも大変ですが、最初に決めたことを守ることをずっと貫くこともすごく大変なのだと気づきました。
とはいえ、今さら投稿当初のような奇怪な文章を書く気にもなれません。
それはそれで『何も考えていない状態』を作る必要があると、早々に気づきましたから。




