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798回目 2021/5/20

 私にしてはスムーズなストーリー作りができた気がします。


 一回目

 お題『突然の悪人』

 必須要素(無茶ぶり)『オリーブオイル』

 文字数『1057文字』 未完


 タイトル『カツアゲ』


「さっさと出せよ」


「あ、あのー」


「あぁ?! 口答えする余裕があんのかテメェ!!」


「はい、すみません!!」


 最悪な日だ。


 姉ちゃんに夕飯の買い物を押し付けられそうになったから逃げ出して、やっぱり怖くなって言われたものを買った帰りに、何で不良に絡まれんだよ。


 しかも細い路地に追い込まれて誰にも助けを呼べないし。たまに俺たちを見つけた人がいても見て見ぬ振りされるし。


 あー、せめてスマホだけでも持ち歩いていれば。財布だけは持ってたけど、衝動的に外出たのが痛かった。


「で、でもなんで、僕の買い物の中身が欲しいんですか、ね?」


「テメェに関係あんのか? あぁ?!」


「はい! ないです!! ごめんなさい!!」


 ダメだ、疑問を口にしちゃ相手を怒らせる!


 姉ちゃんが似た系統の人だったから、他の人にやられると混乱するんだよな。


 いくら怖いって言っても、やっぱり身内なのか姉ちゃんはちゃんと加減してくれる。でも目の前にいる不良なんかは、他人なんだから容赦なんかしてくれない。


 身内目線で接するのはダメだ。本当に気をつけないと!


「こ、こちらでよろしいでしょうか?」


「寄越せ」


 言われた通り、さっきスーパーで買い物をした袋を渡すと、不良はまじまじと改めだした。


 と言っても、普通の買い物で欲しいものなんて、不良にあるのだろうか?


 オリーブオイルとか胡椒とかマヨネーズとか、あとは缶詰めやレトルト食品みたいな、もろ家庭で消費するようなものしか買ってないんだけど。


「……よし。行っていいぞ」


「へ?」


「あ?」


「あ、いや、何でもないです……」


 え、もしかして全部取られるの? マジで?


 そう思いながらも逃げるチャンスを与えてくれたので、そそくさと路地を抜けだし走りだした。


 最近の不良って、生活に困ったら買い物客を襲うんだ! こえー!


「はぁ、はぁ、はぁ」


 一直線で帰ってきたはいいものの、結局買い物の代金だけ失っただけだった。


 新しく買い直そうにも、ひもじい財布じゃもう何も買えなかったし、一度帰るしかなかった。


「はぁ……姉ちゃんになんて言い訳しよう」


 不良のことは話せない。話したら最後、どうなるかわからない。


 俺がじゃなくて、あの不良が。


「ただい……」


「姐さん、こちらがご所望のものです!」


「ご苦労さん。で、レシートは?」


「え?」


「は?」


「あ、陽太。おかえり」


 家に帰ったら、さっき//(時間切れ)




 二回目

 お題『やわらかい死刑囚』

 必須要素(無茶ぶり)『大道具さん』

 文字数『976文字』 未完


 タイトル『劇団・ブラック』


『死刑執行前夜』


 それが今回、俺の担当することになった舞台のタイトルだ。


 内容は名前の通り、幾人もの死刑囚たちが経験する刑の執行前夜を描いた、オムニバス形式のヒューマンドラマだ。


 脚本そのものがだいぶ尖ってる印象の作品だが、『人が生きて死ぬということ』というテーマを伝えられるよう、裏方の俺も頑張ろうと思う。


 ……のだけど、早速壁にぶち当たった。


「なぁ、モブ役の死刑囚ってどれくらいの硬さに仕上げればいいんだ?」


「どうだろう……ひとまず、役者さんが殴るシーンがあったはずだから、拳を痛めない程度には柔らかい方がいいんしゃないか?」


 大道具仲間からの疑問に、俺も明確な答えを持っていない。


 アンドロイドエンジニアの資格はあるにせよ、クッション素材を使ったボディはそもそも形態維持が難しい。


 きちんとした基礎骨格を固めるのは当然だが、クッション素材の比率によっては自立すらできなくなるからだ。


 体を支えるためには、少なからず表皮にも肉体を維持する程度の硬さを持った素材を使用することが望ましい。


 ただ今回のように、人によって殴られるのが決まっている場合だと、外殻を硬くしすぎたら役者を傷つけることになる。


 俺たちが必要なのは、手を下す役者が怪我をしないよう柔らかい素材を使いつつ、きちんと骨格通りの形状を保てるアンドロイドを作ることだ。


「というか、今さらながらに思うんだけど」


「何が?」


「俺らがやってる仕事って、もはや大道具の範疇を超えてないか? 専門の技師を雇った方が簡単に済むと思うんだが」


「仕方ないだろ、外部受注は金がかかるし、アンドロイドの特注なんてそれこそ膨大な費用がかかる。たまたま資格を持ってた俺らみたいなスタッフで代用できるなら、社長もそうしたいだろうよ」


「経費削減の皺寄せってか……そりゃなんとも景気のいい話だな」


 空笑いが二人の間で飛び交う。まあ、社長がケチで劇団の収支がカツカツなのも、いつも通りといえばいつも通りなんだけど。


「就職先間違えたかな、俺」


「ぼやいてもいいけど、仕事はしろよ? また残業、増やされるぞ」


「うへぇ、それは勘弁」


 ようやく手が動き始めたのを確認して、俺の作業も進める。


 ひとまず、試作したジェル状クッション素材をいく//(時間切れ)


 とはいえ、『劇団・ブラック』の方はなかなか奇妙な設定で書いたものだとは思いますが。なぜSF的要素を入れたのか、我ながら謎です。


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