794回目 2021/5/17
今回はシチュエーション中心で書いた模様です。
一回目
お題『興奮した人間』
必須要素(無茶ぶり)『資料』
文字数『752文字』 未完
タイトル『奇妙な遺物』
「お、おぉっ!」
「先生? 特定できたんですか、その発掘物?」
とある遺跡調査の一団の中で、四方吹き抜けの簡易テントの下で資料と睨めっこしていた考古学者が唸りを上げる。
近くで小さく破損した発掘物の分類をしていた助手が視線を向けると、学者はやたらと興奮した様子だった。
「すごいぞ! これは正規の大発見かもしれん!」
「え?! そんなすごいものだったんですか?!」
「まだ可能性の話だがな。それに、残念ながら私の専門違いのようで、詳細は別のものに頼むことになるだろう」
「……ん? どういうことですか?」
すごい発見だと言うわりに、自分で調べられないと言い切った学者を訝しむ助手。
その答えは、手にした資料と学者の言葉によって示された。
「見てくれ。過去の遺跡から出土した発掘品は、地層の年代から察するにおよそ三千年前のものだ。当然、その当時は紀元前ということもあり、あまり高度な文明による遺物は期待できない」
「まあ、時代背景を考えたらそうでしょう。まさかうん千年も前に冷蔵庫が埋まってるわけないですしね」
「そうだ……が、これはそれに匹敵するくらい『ありえないもの』の可能性が出てきたのだ」
「というと……オーパーツ、ってやつですか?」
「おそらく」
神妙に頷く学者につられて、助手もあらためてその遺物を見つめる。
四角い直方体の物体で、観察する分には陶器の類だと思われる。が、用途がいまいちわかりづらいものでもあった。
食器というには、水や食べ物をよそう器の体をなしておらず、普段使いしていたのか定かではないほどの重みを有している。
中が空洞なのは確認済みで、さらに言えば簡易X線検査でしらべたところ遺物の中身はカラの可能性が高い。
人間の//(時間切れ)
二回目
お題『悔しい四肢切断』
必須要素(無茶ぶり)『フォロワー達が○し合い』
文字数『1143文字』 未完
タイトル『欠損の檻』
「おいおいおい! どうなってんだよこれは!?」
最後の一人が起きた。まぁ、このリアクションからして、俺たちと同じ気がついたらここに連れ去られていたパターンだろうな。
「なんで俺の左腕がないんだよ?!」
そして、これまた俺たちと同じように、四肢の一部が切り取られている、と。
「まあまあ、少し落ち着きましょう。痛みがないだけマシですよ」
「はぁ?! ……って、お前片足が!」
「はい、まあ見ての通りです」
同じく右足を失った俺の言葉で、少しは落ち着いてくれたようだ。
なお、残りの二人はどちらも女性で、それぞれ右腕と左足が欠損している。
不思議なのは、一切痛みがないことだ。たぶん、強力な鎮痛剤でも打たれてるんだろう。
……同時に、その鎮痛剤の効果が切れた時にどうなるのか、あまり考えたくないことだが。
「あんた、冷静すぎやしねぇか? こんな異常事態に、どうしてそう落ち着いていられる?」
「諦めただけですよ。色々と、考え過ぎたり感情的になっても、疲れるだけですから」
「……あんたみたいな大人には、なりたくねぇもんだ」
「正直な感想、痛み入ります」
血気盛んな若者だが、頭は悪くないみたいだ。感情を抑えられる気質は、この状況においては役に立つ。
女性陣はすっかり怯え切ってしまって、こちらの話に入る余裕すらない。
本来なら俺たちもそうなんだろうけど、あれだけ取り乱してくれる人がいたら、逆に冷静になれるもんだと思う。
「さて、この状況からして俺たちをなぶり殺すために集めたか、一時期エンタメで流行ったデスゲームでも行うのか。どっちだと思います?」
「どちらにせよ悪趣味なことに変わらないだろ……あんたはどうなんだ?」
「デスゲーム系ですかねぇ。報酬はここからの脱出と、鎮痛薬辺りでしょうか?」
「おい、それが切れたらまさか」
「すっごい痛いと思いますよ。この傷、適切な処理はしていますが放っておいたら失血死するレベルでしょうし」
若者が息を呑み、女性たちは小さく悲鳴を上げる。
切断部位には全員包帯が巻かれ、消毒液のような臭いもするため、しばらくは生きてほしいという思惑が透けて見える。
ただし、包帯から滲む血は広がっているので、やはり放置していたらマズイのは間違いない。
それに他にも、デスゲームみたいなものをやるとしても、四人というのは数が少ない。
それに片腕はまだしも、俺のように片足を失った状態ではやれることが限られる。
わざわざ治療の手間までかけてやらせたいことがあるのか? という疑問は消えないままだ。
「なるようになるしかないですね。もう俺たちには時間がありませんから」
「っち!//(時間切れ)
なので、ストーリーはあまりなく、終わりも設定していなかったがためにこんな出来になったのでしょう。仕方ありません。できないときはできないので。




