787回目 2021/5/10
いろいろすさんでいる話になりました。
一回目
お題『自分の中の銀行』
必須要素(無茶ぶり)『大道具さん』
文字数『1044文字』 未完
タイトル『煩わしい人間関係』
「……ふぅ」
「おつかれさん。今から道具係で飲みに行くんだけど、どうする?」
「あ、その……すみません」
「またかぁ? たまには付き合えよ? 人間関係は大事だぞ?」
「はい、肝に銘じます」
「いっつも口だけだからなぁ、お前。じゃ、また明日」
「お疲れ様でした」
仕事がひと段落した時に、また先輩から声がかかった。
たぶん、人付き合いの悪い僕を気にかけてくれてるんだろう、とは、わかっている。
でも、僕はあまり大勢と一緒にいるのが得意じゃない。一人で大道具のセットを作っている方が、何倍も気楽でいい。
心配してくれるのはありがたいが、人には向き不向きがある。仕事はしているんだし、あまり干渉しないで欲しいと思うのが正直な本音だ。
「帰るか」
ほとんどのスタッフがいなくなってから、いつも遅くまで残る僕が仕事場の施錠を担当して、帰路につく。
それがいつものことで、変わらない日常。
でも、今日は少し違っていた。
「お、ようやく出てきたか」
「あ……」
外に出てすぐ、見知った人物から声をかけられた。
従兄弟の勝。聞いた話じゃ、まだ無職で遊んでいるらしい。
「早速で悪いけどよ、金貸してくんねぇ? 今月ピンチでさぁ、十万でいいから」
「で、でも、おばさんからあんまりお金、渡すなって言われてて……」
「あぁ、あんなババアの話なんて聞かなくていいから。な? 俺とお前の仲だろ?」
勝の方が年上で、昔から何かといじめられてきた。
その関係が大人になっても続き、彼のパチンコ代を僕が肩代わりしている状態になってしまっている。
たぶん、僕のことを無限に金が出てくるATMだとでも思っているのだろう。そんなことはないのに。
「でも、僕も今月そこまで余裕がないから、他を当たって欲しいんだけど」
「はぁ? なんでだよ? せっかくきてやったのに手ぶらで帰れってか? お前、いつからそんな金の無駄遣いなんてできる立場になったんだ?」
「……今月の頭に借りにきたの、そっちだろ? なら、今返してくれよ。今月分でいいから、三十万」
「おっと、用事を思い出しちまった。悪いが今日は帰るな。だが、次会った時までには金用意しとけよ?」
僕が少しの反撃を見せると、勝はすぐに逃げていった。いつもそうだ。総額でいくら貸してると思っている?
まあ、勝のことだから借りた金額なんて覚えちゃいないだろう。僕は毎回記録しているから、ぜったいに//(時間切れ)
二回目
お題『腐った兄弟』
必須要素(無茶ぶり)『美容整形』
文字数『739文字』 未完
タイトル『腐敗感染』
「痛ぇ、痛ぇ痛ぇ痛ぇ!!」
「うるせぇぞ、慎司。こっちまで傷に響くだろうが」
「だって兄貴!」
「わかってる。だから少し落ち着け」
夜のとあるクリニックで、二人の男が不法侵入していた。
近くを通った車のヘッドライトが、わずかに室内を照らす。
部屋の中は無造作に荒らされていた。書類が散らばり、棚は倒され、内装は何かで殴られたように凹みやヒビが目立つ。
そして、この惨状を作り出したであろう二人の男、口ぶりからして兄弟のようだが、異様な容姿をしていた。
兄と呼ばれた方は頭頂部が歪に膨らみ、裂傷から血や膿が吹き出していた。ガーゼで大半を押さえているようだが、ガーゼのシミは広がっていくばかり。
一方、慎司と呼ばれた方は鼻が奇妙に曲がっていた。まるでS字のように歪められた鼻梁は造形を著しく損なっており、人のものとは思えぬ迫力があった。
「あのヤブ医者をぶっ殺しても気はすまねぇ……あぁ、わかってる。わかってた。だが、だからこそイライラが収まんねぇ」
今度は救急車両が横切り、パトランプの赤い光が室内を照らす。
兄の手にはナイフが握られ、腕を液体が伝っていた。
部屋の奥には、兄弟とは別の男が一人、床に倒れたまま動かない。なぜか、大きな水溜りを下敷きに、うつ伏せのまま眠っていた。
「だったらどうすんだよ兄貴! 俺も、痛くて痛くて仕方ねぇんだよ!!」
「俺は身長、慎司は鼻……それぞれなけなしの金で頼んだってのにこのザマだ。美容整形ってのは全部詐欺師なんだよ。だから、潰さなきゃなんねぇ」
兄弟はそれぞれコンプレックスがあった。
兄は低身長を、弟は大きく膨らんだ鼻を、幼少期から気にしてきた。
大人になっても消えぬ劣等感//(時間切れ)
でも終わりが全く見えないまま書いていたのがわかって、短編構築力が低いのがわかりますね。やっぱり苦手です。




