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786回目 2021/5/9

 なんかものすごい理不尽なネタ振りをされた気分になりました。


 一回目

 お題『馬鹿な笑顔』

 必須要素(無茶ぶり)『コメディ』

 文字数『877文字』 未完


 タイトル『笑ってどうぞ』


「はい、それじゃあみんなで笑いましょう!!」


『わっはっはっは!!』


 さて、馬鹿みたいに笑っている俺ですが、ちょっと家族の付き添いで顔面体操の講座に来ています。


 なんでも、無理やり笑うことで表情筋を引き締めると同時に、ポジティブな感情を引き出すメンタルトレーニングにもなるとか。


 来る前に『笑い皺は増えるんじゃね?』と、今回の発起人である妹に聞いたら世界を狙える右ストレートで黙らされた。


 トレーニング中毒の妹の一撃は、まさに天にも昇る威力だった……死んだばあちゃんが『はよ帰れ、バカ孫』と呆れながら追い返してくれなかったら、今の俺はいないだろう。


「みなさん、思い切りが足りませんよー。恥も外聞も捨ててください。さぁもう一度! あっはっはっは!!」


『アッハッハッハ!!』


 本当に、なんでこんなことやってんだろ、俺。


 そう思いながら、同じく講座体験に参加している妹を横目に見る。


 こいつ、いろんなトレーニングに参加してるだけあって、めっちゃスタイルいいんだよなぁ……まだやる気か? なんて本人の前では言えないくらいに。


 彼氏でも欲しいのか? なんて前に聞いた時は上段蹴りを耳にくらって、しばらく意識飛んだっけ。


 男じゃないなら、なんでうちの妹は自分磨きに熱心なんだろうか? 目的が見えないのにここまで努力できるのって、もはや才能としか言いようがない。


「それでは、次のトレーニングは、あえて悲しい顔をしてみましょう」


「え、なんでですか?」


 あ、やべ。


 思わずトレーナーさんに口挟んじゃった。他の参加者もいるから目立つ。


「このプログラムは本来、俳優さんの表情トレーニングが主体で作られた為、ちょこちょこ別の表情も取り入れてるんですよ。それに、笑ってばかりだとシワが増えちゃいますからね」


 あはは、と自然な笑いが教室に広がる。まあそうか、笑い顔だけだと偏るよな、いろいろ。


 にしても、プロに教えるところ、って聞くと本格感増すな……俺だけか?


 余計なことを考えつつも、たいけんこーすは//(時間切れ)




 二回目

 お題『彼女が愛した凡人』

 必須要素(無茶ぶり)『女使用不可』

 文字数『1023文字』 未完


 タイトル『ラブコメみたいな迷惑イベント』


「お、シンデレラボーイの登場だ」


「誰が灰のかぶった人生だったって?」


「なるほど、そういう反応をされるとは思わなかったな」


 登校して早々に絡んでくる悪友に舌打ちを打つと、腹立つジェスチャーで肩をすくめてみせた。ウザイ。


「だってよぉ、もう噂になってるぜ。あの二階堂先輩に告白されたって」


「……誤解だったってんだろ」


「いや、お前からの言い訳は初めて聞いたから、何度も説明受けた体でくるのやめてくれる?」


「だったらお前も、そこらのモブっぽい野次馬根性引っ込めろよ。イラついてんだ、こっちは」


「相当ご機嫌斜めだな。こりゃあ、通学時にも絞られたか?」


「うるせー」


 自分の席に座るまでの間だってのに、こいつは本当によく喋る。


 終始からかってくんのはクソムカつくが、変に深掘りしようとはしない距離感が今はありがたい。


 こっちだって、まさか学校の有名人から好感持たれてるとか寝耳に水なんだから。


「で、ぶっちゃけ言い訳ある?」


「……さっきの俺の評価を返せ、クソやろー」


「は? なんの話だ、色男?」


「ちっ! かなり現実離れした噂になってんだよ。あのニュアンスからして、告白されたんじゃないことはわかってる」


「ほぉん? その心は?」


「生徒会の雑用を成り行きで手伝ったら、いい人ですね、だとさ」


「あー、そりゃあ背鰭も尾びれもついてんな、このゴシップ」


 話してみるとバカっぽい印象があるこいつは、見た目ほどバカじゃない。


 俺の雰囲気や話し振りから、嘘は言っていないと思ってくれたらしい。


 実際、二階堂先輩との接点なんてほぼない、地味な学生生活送ってた俺が、そんな急に女子からの好感度が上がるわけがない。


 それに相手は、創作の中にしか存在しないようなアイドル的存在の人だ。異性としてじゃなく、人間として好き、って捉え方が一番しっくりくる。


「でも、本当になんの心当たりもないのか? ほら、えっちな目で二階堂先輩を見てたとか」


「それ嫌われる要素だろ……母親からそういう目で女の子を見るな、ってガキの頃から仕込まれてるから、したくてもできねーよ」


「え、何そのスパルタ教育? お前んち変わってんなぁ」


「自覚はあるが、俺のとこは抜きにしてもお前はもうちょっと自重したほうがいいぞ」


 いわゆるオープンスケベなこいつは、入学して間も無くから『視線が性犯罪者』と女子から騒がれ、//(時間切れ)


 お題が『彼女が愛した凡人』で、必須要素で『女使用不可』とかどんな仕打ちでしょうか? お題の『彼女』が完全迷子になる指示ですよ、これ。


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