785回目 2021/5/8
今回はお題がキツかったと言うしかないです。
一回目
お題『素人の独裁者』
必須要素(無茶ぶり)『キノコ』
文字数『665文字』 未完
タイトル『村上さんはいずこ?』
「村上さん、お疲れ様です。準備は概ねできました。いつでも行けます」
「……そうか」
どうしよう……今さら村上違いだなんていえない雰囲気がぷんぷんする。
状況的に、なんかやばそうな奴らが、なんかヤバそうなことをしようとしている、ってことはわかった。
だけど偽物の村上さんでしかない俺には、なんの準備をしていてなんの指示待ちかはわからない。
だって俺、今回のキノコ狩りツアーをしにきた一般人だし。ってかもっとキノコ狩りしたかったし。
山の中でキノコ狩りが始まった瞬間、かなりヤンチャそうな人に声をかけられ、従うままについていったらスネに傷がありそうな人たちがいっぱい。
さらにはエラそうな場所に座らされて、厳つい連中から肝が冷える視線を向けられる始末。
なんなのこの人たち? 何狩るつもりで集まったの? 聞きたいような、聞きたくないような。
「タイミングは村上さんに任せます。俺たちはいつでも行けますんで」
「なら、少し気を待とう。焦る必要はない」
『ウス』
我が人生でここまで聞き分けの良かった大人がいるだろうか? 全然嬉しくない。
今のところ、なんとか大物っぽい雰囲気を出して誤魔化しているが、人違いとわかったら何をされるかわからない。
ここは俺の空気読みスキルを駆使して、適当なタイミングでゴーサインとやらを出し、逃げる隙を見つけるしかない。
……というか、本物の村上さんはどこに行ったんだ? 本物が現れてもヤバいんじゃないのか?
どうしよう、なんか詰んだ気しかしない。//(時間切れ)
二回目
お題『軽いクレジットカード』
必須要素(無茶ぶり)『ノリツッコミ』
文字数『910文字』 未完
タイトル『隣の変人』
「さて問題です」
「は?」
「このクレジットカードはどれだけ重いでしょう?」
……昼休み、高校の教室で飯食ってた隣の女子がいきなり話しかけてきた時の衝撃は、少なくともヘヴィ級ボクサーからレバー殴られたくらい重いと思う。
「……一応聞くが、俺に聞いてる?」
「はい」
「なんで俺?」
「隣の席で一人寂しくぼっち飯を堪能する強者だから?」
「理由になってねぇよ!! せめて言い切れ疑問系で終わらせんな悲しくなるわ!!」
ぼっち飯が食えるからって、何事にも動じない鋼のメンタルってわけじゃねぇしな!!
そのくせ、あれ? 人選ミスった? みたいな疑問を挟まれたら余計居た堪れねぇんだよ!!
「っていうか、高校生でクレジットカードとか……新手の金持ち自慢か?」
「登校中に拾いました」
「交番行け!!」
「しかし、半年も前に拾ったものをわざわざ私にいくのは抵抗がありまして」
「今日の話ですらないのかよ?! 下手しなくとも窃盗罪とかになるだろそれ!!」
「なるほど、ではこのクレジットカードには罪の重さがある、という回答でよろしいですか?」
「そうそう、少なくとも罰金を受けるくらいの重さはあるな……ってんなわけあるかぁ!!」
変なやり取りさせんな! 俺はツッコミ属性じゃねぇ!!
「では、このクレジットカードは実際、どれくらいの重さなのでしょう?』
「さっきから聞いてるけど、どういう質問だ? 物理的な重さか、それとも精神的な重さかでも違ってくるだろ」
「どちらでも」
「夕飯メニューを聞かれて適当に返すおっさんみたいな返事だな」
まさか俺もこんなところでお袋の苦労がわかる日が来るとは思わなかったよ。
「じゃあ軽いだろ。軽い軽い、羽より軽いわ。だからとっとと警察に届けろ、な?」
「なるほど、あなたにとってはどこの誰とも知らない人物の貴重品は、羽よりも軽いほど重要性は低い、と」
「どう答えたら正解なんだよあんたの質問は?!」
一方的に悪者にされた感じがしてめっちゃ気分悪いんだけど!?
「参考になりました。では、放課後に贅沢三昧をしてきます」
「ぱくつ//(時間切れ)
見切り発車って怖いですね。それくらいしか言うことありません。




