783回目 2021/5/6
なんか疲れてたのかな、と思うような内容でした。
一回目
お題『早い虫』
必須要素(無茶ぶり)『カレー』
文字数『860文字』 未完
タイトル『人でなしスイッチ』
人の許容できる限界って、個人差がとても大きくてわかりづらい。
僕なんかは、相対評価でしかないけれど、だいぶ温厚な方だと思う。
レストランで注文したカレーの中にハエが混入していた時や、下校途中に水溜りをはねた車に汚水をぶっかけられても、そこまで怒りは湧いてこなかった。
ただ面倒だな、と思うくらいで。
そうした実例から、僕は僕自身、怒るというとこに向いていない人間なんじゃないか? と思っている。思っていた。
でも、こんな僕にも、人並みに怒れるようなボーダーラインはあったらしい。
急激に狭まっていく視野を自覚しながら、頭のどこかに残っている冷静な自分が、そう告げていた。
「謝れよ! 坂本に謝れ!」
「……なんだ、このガキ?」
イジメ……いや、傷害と恐喝の事件だった。
同じクラスの、友人と言えなくもない坂本が、カツアゲにあっていたのを目撃したのが始まりだった。
残念ながら、僕が遭遇した時にはすでにことが終わった後のようで、坂本は顔を赤く腫らして建物によりかかるように倒れていた。
僕はすぐ、犯人たちの背中を追って、啖呵を切った。五人くらいの、年上で不良っぽい連中だった。
「なんだ? お前も俺たちに『お小遣い』くれるのか?」
「さっきのガキは快く渡してくれたぞ。どうぞ、もらってくださいってな」
「そうそう」
下品な笑い声を浴びせられ、ますます視界が狭まっていく。
今まで経験したことのない感覚に、戸惑う余裕すらない。
『殺そう』
あまりにも物騒な考えを、なんの躊躇もなく飲み込んだことから、僕は相当、頭のネジが外れた人間だったんだろう。
「んじゃ、さっさと財布を出せば痛い目には遭わずに」
「わかった」
先頭にいた不良が何かを言い終わる前に、僕は手にしていた学生カバンで男の横っ面を殴った。
不意をついたからか、それとも普段の勉強道具に加えて辞書を二冊ほど入れていたこともあってか。
不良は、もうすぐこちらの横を通り過ぎるトラック//(時間切れ)
二回目
お題『賢い多数派』
必須要素(無茶ぶり)『グーグルマップ』
文字数『962文字』 未完
タイトル『賢さと正しさ』
ふと、思うことがある。
社会のレールに乗ることが、本当に正しい生き方なのか、と。
「ごゆっくりどうぞ」
「ありがとうございます」
スマホで開いたグーグルマップを片手に都会を歩き回るのに疲れ、目についた喫茶店で一服する。
人がいっぱいで、建物も見上げるほど高い場所ばかりで、いろんな意味で濃い街並みは、全然慣れない。
というか、多分これは一生かかっても慣れないものなのだと思う。私には、根本的に合わないんだ。この気質が。
「ふぅ」
コーヒーを一口飲んで、自然とため息が出た。
就職活動にと、いろんな企業を受けに行ったけど、どこも都会ばかりで疲れてしまった。
まあ、基本的に大手を目指して行っちゃうから、会場が都会になるのは仕方がないんだけど。
それに、私が目にする求人情報では、郊外とか田舎で働くような場所が少なかったように思う。
いくつも情報源を持っているわけじゃないし、私が選んだリクルート情報の提供先が、都会の会社を優先して紹介しているだけなんだろうけど。
「疲れるな、やっぱり」
思えば、自分の意思を出さないように生きてきた。
親や先生や友達から聞いた話のまま、こうすれば間違いない、みたいな道だけ、進んできたように思う。
さっき考えた求人情報元だって、一流企業目当ての友達から聞いたものだ。私が自分から調べて使い始めたものじゃない。
ほとんどの人が、周りとあまり遜色ない生き方をしているのは、それが当たり前で、賢い生き方だからなんだろう。
でも、多数派に馴染めないような人間は、どう生きたら良いのだろうか? 少数派は必然、愚かな人生だと言われるしかないのだろうか?
……一部は、その通りなんだろう。少数派の生き方が誉められないのは、成功者がほんのひと握りしかいないからだ。その他は、全部まとめて社会のあぶれものにされてしまうからだ。
なら、大きな成功もない代わりに失敗も少ない、多数派の生き方が正しいのは、その通りなんだろう。
「正しい、というより、楽なのかな」
与えられた自由をもがこうと考える労力が、いらなくなるから。
歴史の中で、人は身分制度があった。どれだけ才能があっても、ほとんどの人は身分の通りにしか生きられない。
//(時間切れ)
今回の二つを並べると、なかなかに情緒不安定さが浮き彫りになると言うか。こんな日もありますね、人間ですもの。




