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774回目 2021/4/27

 短い話の中に展開の山とオチを付けるのが本当に難しいです。


 一回目

 お題『戦争と熱帯魚』

 必須要素(無茶ぶり)『街灯』

 文字数『1138文字』 未完


 タイトル『独身男の子育て事情』


「……う」


 夜道を帰宅している途中、目がチカチカして思わず手でひさしを作った。


 見ると、街頭の一つが寿命を迎えたのか、連続で点滅している。


「地味に鬱陶しい……早く治してくれないかね。どこのが担当してんのか知らないけど」


 毎晩帰ってくるたびにフラッシュ点滅の攻撃を受けたらたまったものじゃない。視力が落ちたら訴えてやるからな。


 なんて、街頭の整備がどこの担当でどうやって文句をつければいいのかわからん俺には、抗議するなんてそもそも無理だけど。


「そういやあいつら、喧嘩とかしてねぇだろうな?」


 抗議で思い出したが、うちに住むようになったガキどもを思い出す。


 姉貴の子供で、俺にとっちゃ甥と姪にあたる兄妹。


 義兄の都合で海外に転勤になったからと、帰国までの間預かってくれと頼まれてから、もう一ヶ月か。


 約束では一年で帰ってくるらしいが、どうしたもんか。


「っつか、今思い出しても拒否権なかったのが恐ろしい……」


 昔からそうだ。姉貴は旦那をもらっても子供ができても姉貴だった。


 俺にとっちゃただの暴君。マジで俺のこと、奴隷か何かだと思ったんじゃねぇかな?


 そもそも、まだ独身でいい相手がいたこともない野郎に預けるか、普通? ママ友ネットワークでもっといい人選があっただろうに。


「ただいま」


「だーめーだー! これは俺がやるの!」


「あたし! あたしがやる!!」


 なんて、考えていたらあっという間に家に着き、玄関を開けたらこんな感じだ。


 この兄妹……この一ヶ月何かしら喧嘩してんな。仲悪いのか? の割にいつも一緒だからわからん。


「……今日はどうした? 哲夫がおやつ横取りしたか? それとも香苗がおもちゃ壊したか?」


「違ぇーよおっさん!! ゴースターにエサやろうとしてたらコイツが!!」


「ゴースターじゃない!! ミューリンだから!!」


「はぁ? ……あぁ、熱帯魚な。っつか、コイツちゃんと太郎って名前があるから」


「ゴースター!!」「ミューリン!!」


 いや、家主が名付け親なんですけど?


 本当、姉貴そっくりで気も我も強いお子様だこと。


 毎日こんな感じだから、家に帰っても気が休まらなくなってきた。


 今も熱帯魚の餌を取り合いしてるし……子育てってマジで戦争だな。


「はいはい、玄関先で騒ぐなよ。水槽は小さいけど、割れたら危ないぞ? それに熱帯魚だってストレスとか色々あるんだからな? だから騒ぐな」


『えぇーっ!!』


「言ったそばから大声出すなよ」


 見てられなくて哲夫が持ってた熱帯魚の餌を奪い取り、俺がさっさと今日の分を入れてやる。


 というかコイツら、いつも馬鹿みたいに//(時間切れ)




 二回目

 お題『哀れな味』

 必須要素(無茶ぶり)『フランス』

 文字数『1075文字』 未完


 タイトル『忘れられない過去の味』


「…………」


「? 食べないの?」


「あ、いや……食べる」


 食堂で同席した友人に促されるまでボーッとしてるとか、僕の悪癖は直らないものだな。


 興味があることが出ると、すぐにそちらに思考を持っていかれてしまう。食事中は当然、この間は授業中にもやってしまった。


 気をつけよう。ここは魔法を学ぶ場所……人を殺せる術を学ぶ場所だ。


 個人的な感傷に浸っている余裕なんてない。


「そういえば、いっつもライ麦パンばっかり食べてるよね? 好きなの? 美味しい?」


「……普通、かな。慣れるとこれも悪くない、って思うんしない? 風味に癖があるから、あんまり人気ないみたいだけど」


「あー、なんかそんな感じする。私はまだ食べたことないけど、美味しくないって誰かが言ってた」


 何気なく会話をする彼女は、履修した学問が似通っていたため、よく話すようになった。


 誰にも物怖じしない社交性と、明るい性格で友人は多いようだ……人見知りがひどい僕と違って。


 それに、今この瞬間は、親しくしてくれている彼女にも厳しい目を向けざるを得ない。


「…………」


 僕は、この国の主食としてメジャーな、バゲットが嫌いだ。


 今考えてもあり得ないと思える巡り合わせと奇跡によって、魔法学院なんかに通えているけど、僕は元々親なしのストリートチルドレンだ。


 仕事をする力や体力も、ましてや盗みをする度胸もなかった僕は、ずっと物乞いをしていた。


 その中で、動物に餌を放るように食い繋いできた食料が、バゲットだった。


 この学院にいるほとんどの生徒は美味しいと好んで食べるけど、僕にとっては苦い思い出とともに哀れまれた視線を思い出す、冷たい味でしかない。


 食べられないわけじゃないけど、食べたくならないんだ。僕がまだ、ゴミのような存在に逆戻りした気がして。


「でも、君が好きで食べてるんなら、もしかしたら美味しいかもしれないね」


「えっと……それは、どうだろう?」


「今度は私もライ麦パン、頼んでみようかな」


 っと、また思考に没入するところだった。


 にしても、この子は僕なんかといて楽しいのだろうか? 口下手で陰気なのは、あの頃と変わらないのに。


 まぁ、成績だけはそこそこいいけど、この子も確か優等生だったはず。


 僕と構ってメリットがあるのか? ……不思議だ。


「こーら。また手、止まってるよ?」


「あ、ご、ごめん……」


「ご飯はちゃんと食べないと、昼の講義とか実習で力出ないよ?」


 もっともだ。前は考えすぎてち//(時間切れ)


 自己分析が苦手なので、なんか違和感があってもどこをどう直していいのかわからないため、改善も難しいという。


 まあ、反省と後悔だけ積み重ねても、自分の理想には一歩も届かないんですけどね。


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