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766回目 2021/4/19

 文字数的に、今回は二つとも苦戦したんでしょう。


 一回目

 お題『勇敢な姉妹』

 必須要素(無茶ぶり)『1000字以上』

 文字数『980文字』 未完


 タイトル『辺境山の怪物姉妹』


「ただいまー!」


「今日は大漁だったよー!」


 山奥にひっそりと存在する村に、なんとも賑やかな声が響き渡った。


 声の主は村の正面から満面の笑みで歩み寄り、その両手に猪や鹿や熊を引きずっていた。


「おぉ、こりゃまたすげー大物だな!」


「食いっぱぐれなくてすみそうなのはいいけど、解体は大変そうだな」


「やっぱすげぇな! さすが馬鹿力ねーちゃんズ!」


『誰が馬鹿力だってぇ?!』


 大人たちが苦笑と賛辞を送る中、子供たちは無邪気に女性たちの腕力をからかい追いかけ回される。


 微笑ましい光景ではあるが、彼女たちは身の丈以上の動物を仕留め、素手で掴みながら持ち帰った挙句に、子どもたちの相手までしている。


 まだ幼い子どもたちにはわからずとも、ある程度年月を経た大人たちはその異様さがわかってしまい、笑顔は自然と引きつる。


「ったく、大の男がこれだけ揃ってみっともないったら」


「仕方ねぇさ。あの姉妹にゃ力じゃ到底かなわねぇ」


「年々仕留める獲物の大きさもデカくなってるし、成長は底なしなのか?」


 十数人がかりで彼女たちが持ち帰った動物を移動させる中、男たちはまだ子どもたちとはしゃいでいる若い少女たちを見つめる。


 彼女たちは姉妹で、元は流れ者の子供であった。両親は既に亡くなり、残された家に二人で暮らしている。


 この村はほとんど外の人間と交流がなく、姉妹の両親が現れたのを最後に村外の人間は見ていないほど。


 故に、村ではある勘違いが広まっている。


「外の人間ってのは、あの子らみたいな化け物揃いなんだろうなぁ」


「あの子たちは村の人間になったからいいが、村を知らない人間だとこうはならねぇだろうし」


「やっぱり、俺たちは俺たちの土地で生きていくしなないな……死にたくないし」


 このように、村人にとって村と山の外には人外魔境が広がっている、と認識されてしまっていた。


 残念ながら姉妹が特別なだけであり、ほとんどの人間は村の住人とそう変わらないと、指摘できる者はいない。


 まして、唯一村の外からきた者として意見できる姉妹の両親は既に故人だ。この誤解は、下手をすれば時代を超えて引き継がれてゆくことだろう。


「ほら捕まえたぁ!! ほれ、もっぺんいってみ? だ・れ・が・馬鹿力だってぇ〜?」


「うわー! //(時間切れ)




 二回目

 お題『絵描きのパイロット』

 必須要素(無茶ぶり)『ツイート』

 文字数『907文字』 未完


 タイトル『非常識な趣味の時間』


「ん、と……こうか?」


 狭いコクピットの中、モニターに映し出された映像を頼りに鉛筆を走らせる。


 どこで撮影したのか、地球の絶景を収めた映像は、なるほどたしかに美しい。


 山間から漏れる朝焼けが、左右に展開する木々と中央に広がる湖を照らし、幻想的な光景を演出している。


 特に水面を反射する太陽の光は、反射の加減が絶妙で眩しすぎず、地味すぎない。


 メカニックが息抜きで作った自然CGだった、なんて言われても納得してしまうくらい、見飽きぬ景色がそこにあった。


「……絵の具で描きてぇなぁ」


 が、それを忠実に再現するには環境が悪すぎる。


 そもそも今は作戦宙域までの移動中で、この時代高価な画材なんてほとんど持ち込めるわけがない。


 こっそり持ってきたのだって、ヘルメットの後頭部あたりに丸めて隠し持った画用紙が数枚と、窓からコクピットに仕込んでおいた原始的な筆記具くらいだし。


 鉛筆画なんて、今どき趣味でやってる画家でもやってない手法だが、無駄に金だけはあるから贅沢させてもらっている。


 昔は二束三文で買えたらしい非データ物資も、宝石並みに貴重になっちまった。


 まだ地球が残っていれば、気軽に買えたんだろうか?


『報告。予定時刻まで残り十分になります。それに伴いオートパイロットも五分後に解除されます。ご留意を』


「うへぇ、もうそんな時間かよ。もうちっと描いてたかったのに」


 汎用型機体制御AIの言葉で、嫌々ながらも画材を片付ける。


 これからは戦闘行動に入るから、うっかり鉛筆が暴れないようにちゃんと収納しとかないとな。


『オートパイロット解除まで、残り一分。カウントダウン、開始します』


「ちょ、早いって! まだパイロットスーツを着直してないんだから!!」


 Gを軽減するためのパイロットスーツを装着したままだと、まともに鉛筆も使えないからさっきまでは脱いでいたのだ。


 オートパイロットは安全運転で急制動なんかなかったから脱いでも問題なかったが、ここからはそうはいかない。


『10、9、8、7……』


「よっ、ほっ、っし! 間に合った!」


『1、0。//(時間切れ)


 最近は書きだめをする事も増えたので、どういう気持ちで書いていたかは思い出せません。読み返すと新鮮な気持ちにはなるのですけど。


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