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754回目 2021/4/7

 ここら辺は自分でも何を書いているかかわからない内容になってきます。


 一回目

 お題『やわらかい暴力』

 必須要素(無茶ぶり)『うんこ』

 文字数『1172文字』 未完


 タイトル『大事な約束』


「……ちょっとぉ!! 誰!? 私の勉強机の上にタマのうんこ置いたやつ!!」


「あ、それ俺」


「このクソ兄貴ぃ!!」


 学校から帰ってきた私に対してなんつー仕打ちを!!


 危うく通学鞄で踏み潰しそうになる所だったんだからね!!


「ふざけるのは顔と性格と血筋だけにしてよね!! 今日という今日はタダじゃ済まさないから!!」


「どうどう、落ち着け俺と同じ冗談みたいな血を吐く妹よ。そして顔も性格もふざけちゃいませんよ」


「どの口が!!」


「いや、だってお前が悪いんじゃん」


 真顔でクソみたいな息を撒き散らすクソ兄貴の胸ぐらを掴み、今まさに渾身の右ストレートを顔面に叩き込もうとした時。


「昨日の風呂掃除と晩飯の準備、それと今朝のゴミ捨て……当番は誰だった?」


「…………あ」


「ぶげら?!」


 兄貴のセリフを聞き、止まらない右の拳が目の前の顔面に吸い込まれた瞬間、ようやくことの経緯が理解できた。


 私、そういえば家事当番だったんだっけ?


「あー、それはー、そのー」


「……まずは俺の言葉を聞こうが聞くまいがぶん殴るつもりだったことを謝れ。まずはそこからだ」


「わ、私だって忙しかったの!!」


「おい。兄の話を聞け」


 なぜか左のほっぺたを真っ赤に染めて腫れあがらせた兄貴が、ジト目で睨んでくるから視線をそらす。


 中学に上がってから部活とか勉強とか忙しくて、家のこととかすっかり忘れてたなんて、言えない。


「それに、忙しさを理由にするのはダメだって、当番制にする時お前が言ったんだからな? 俺が高校に上がった時、サボるなって連呼してたのはどこのどいつだ?」


「た、たまたま忘れてただけじゃん!! 別に、私悪くないし!!」


「あと、お前の机にタマのうんこを乗せたのは、前に俺がお前と似たような理由で家事を忘れてた時、お前にタマのうんこを顔になすりつけられたからだ。寝てる時にな。覚えてるだろ? ん?」


「……さ、さぁ? 知らないなぁー?」


 ヤバい、やった……。


 え、もしかして家事サボった罰ゲーム扱いになってんの、タマのうんこ?


 私が始めたこととはいえ、ちょっとひどくないそれ?!?!


「さて、優しいお兄様はお前の顔に塗りたくらずに、机の上に鎮座ましましただけで済ませてやったんだが……他に言い分は?」


「…………ごめんなさい」


「最初からそう言えよ……反抗期だからって、自分のミスを認めないような意地の悪い性格になっていいわけないんだからな」


 ぐ、つくづくこっちが出した言葉で揚げ足とって……だから好きじゃないんだよ、クソ兄貴。


「それと、さっさと手洗いうがいを済ませて、父さんたちに挨拶してこい」


「わかってる!!」


 お説教が終わり、それでも内にたまる怒りをこえて//(時間切れ)




 二回目

 お題『バイオ小説家』

 必須要素(無茶ぶり)『駄菓子』

 文字数『1191文字』 完結


 タイトル『バイオ小説家』


「なぁ、小説家って知ってるか?」


「職業だろ? 小説書いてる人」


「違う違う。そっちじゃなくて、『家』の方の小説家」


 子供が二人、公園で駄菓子を食べながら話をしていた。


 片方の子供が言った言葉を知らなかったのか、聞き手の子供は首を傾げるばかり。


「知らないか? この世には『小説を無理やり書かせる家』が存在するらしいぞ。そこに一度足を踏み入れたら最後、一生小説を書き続けなくちゃならなくなるんだ」


「えっと……怪談みたいなこと? 初めて聞く話だけど」


「怪談っぽいだろ? でも違うんだ。実は本当にそんな『家』があるんだって」


 やや興奮気味に話す子供だが、聞いていた方の子供は全く信じていないのか、顔に呆れすら浮かべている。


「そんなことあるわけないじゃん。いくら僕が知らない話でも、嘘つくのはよくないよ」


「嘘じゃないって!! 実際に見に行った人から聞いた話なんだから」


「ネットで見つけた、とかじゃなくて?」


「そう! 実際に行って、友達が一人飲み込まれたんだって」


 知人経由の話となれば信憑性が違うのか、まったく聞く耳を持たなかった子供が半信半疑のところまで態度を軟化させる。


 それでも、他人の体験談を又聞きした程度の信頼性なので、本来はそこまで信用に値する話でもないのだが、そこまで考えられるほど彼らは早熟ではなかった。


「飲み込まれたって……じゃあその人の友達、行方不明ってことになってるの?」


「そうらしい。事情をいなくなった人の家族に話しても信じてもらえなかったんだってさ。まぁ、普通冗談だと思うような話だから、仕方ないけど」


「本当なら大変だけど……やっぱりまだ、嘘をつかれてるんじゃないかって思ってる」


「うーん、だったら行ってみるか?」


「え、場所も聞いたの?!」


「おう。ここから近いし、俺らの足でも歩いていけるぜ」


 活発な子供はそれから、ごねる気弱な子供を無理やり連れて、件の一軒家へとやってきた。


「……普通の家じゃん」


「あれー? おかしいなー?」


 拍子抜けしたように佇む気弱な子供をよそに、活発な子供はインターホンを鳴らしたり扉を叩いたりと遠慮がない。


「ちょ、やめなよ! 誰かいたら怒られるって!」


「だったら謝ればいいだろ? 物は試しっていうし……」


 瞬間。


 家の玄関が突然開き、活発な子供が腕に掴まれ飲み込まれていった。




「……それで、もう10年か」


 俺は、今までの経緯を小説のように書いた原稿用紙を、ペンとともに置いた。


「まったく……出来の悪い怪談だよ」


 自分の境遇をなんとか笑い飛ばそうとして、できなかった。


 あれから一度も、青空を見たことはない。


『小説を書くための生き物』にされた俺は、この家に閉じ込められたまま、逃げることができないのだ。


 そもそもお題の言葉が意味不明で難しすぎるんですよね。よく自分も1000文字以上書けたな、と思います。


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