750回目 2021/4/3
うーん、相変わらず書き方が長編向きのまま変えられない。
一回目
お題『男同士の悲劇』
必須要素(無茶ぶり)『コーラン』
文字数『1086文字』 未完
タイトル『決別の記念日』
「ハッピバースデートゥーユー」
「ハッピバースデートゥーユー」
「ハッピバースデー、ディアーコーラン」
『ハッピバースデートゥーユー』
暗かった室内に照らされていた蝋燭の光が、大気の音とともに消失する。
残ったのは二人分の拍手と、こぢんまりとしたケーキだけ。
「……やめよう」
「はぁ?! 何言ってんだ!! 今始まったところだろ、コーランちゃんの誕生日会は!!」
「いくら暇だからって、ソシャゲキャラの誕生日を男二人で祝うのは……寂しすぎるって俺でも知ってる!!」
電灯が付いた瞬間、二人の男たちはキレた。
一人は信念を貫くために。
一人は信念を曲げるために。
悲哀を背負った戦士たちは、胸ぐらや肩を掴んで立ち上がった。
「寂しいことなんかない!! 彼女はおろか友達も互いしかいない俺たちにとって、ソシャゲのキャラであろうが生誕を祝えることは幸せだ!! 昨日のお前も、そう言っていただろうが!!」
「違うんだよ!! やってみて違うって気づいたんだよ!! なんだこれ?! 想像以上に胸の奥が空虚になったぞ!? お前は堪えれるかもしれないが、俺は無理だ!! こんな特大の虚しさに勝てるわけがない!!」
「泣き言はやめろ!! 俺たちはそういう星の下に生まれたオタクなんだよ!! ソシャゲを愛して何が悪い?! 二次元に恋をして何がおかしい?! そうやって張ってきたのは虚勢であっても、嘘じゃなかったはずだろう!!」
「虚勢だよ!! 本当はリア充みたいな生活してぇよ!! 友達だってたくさん欲しいし、彼女だって欲しい!! 休みの日だって、男二人で趣味の話ししてるより、女の子と話ししていたいんだよ!! 俺は、お前みたいなガチ勢にはなれない!!」
主張は平行線であり、譲歩も退路もなかった。
男たちはようやく知ったのだ。
ようやく見つけた同好の士が、別々の軸を定めていたことに。
「っ、ふざけるな!! 三次元なんてクソだと、人生なんてクソゲーだと罵り合ったのは嘘だったのか!? あの時のお前は本気だった!! コーランちゃんを否定した、今のお前と同じくらいに!!」
「嘘じゃない!! 毛嫌いもできないだけだ!! 羨ましかったんだよ、お前だってそうだろ?! 大勢の友達に囲まれて、青春みたいなことして、せめてクソみたいな社会に生まれる前に輝かしい過去くらい持っていたかっただろ?! 俺たちが目を背けた場所に、少しでも未練がなかったなんて言えるのか?!」
「言える!! 断言する!! リアルはクソだ!! ただよこをすれちがった//(時間切れ)
二回目
お題『やわらかい蟻』
必須要素(無茶ぶり)『おっぱい』
文字数『1255文字』 未完
タイトル『合法ロリと早熟ショタ、森の邂逅』
「……うっわー、マシュマロみてぇ」
「やめなよ、そんな値の知らない生物触るの」
「なんで? 形は蟻だし、触り心地も結構いいぞ?」
「そういう問題じゃないでしょ……まず、ここどこよ?」
私が呆れながら腕で示すと、周囲には変な森が広がり土の湿気った匂いが鼻をついた。
なお、私にこんな場所へ来た覚えはない。多分、そこでマシュマロみたいな蟻を触って喜んでいる男の子もそうだろう。
「もー、私電車に乗ってたはずなのにー、なんでこんなとこいんの?」
「へぇー? 俺は母ちゃんと買い物してたぞ。車の中で寝てた」
「え? 君、年齢いくつ?」
「俺? 十一」
「し、小学生に身長抜かれてる私って……」
なお、先月二十歳になりました……男女差、男女差だよね? これ以上伸びないとかないよね??
「姉ちゃんは何歳?」
「君ねぇ、女の人に年齢を気軽に聞いたらダメって、お母さんに言われなかっ」
「おお! マシュマロ蟻よりやわらか」
手が出た。
多分、さっきの瞬間だけは私の右手でも世界を狙えたと思う。
「っ〜てぇ!! 何すんだよ!!」
「こっちのセリフだ、エロガキ!! なに断りもなく鷲掴みにしてくれてんだこらぁ!!」
「えー、じゃあ姉ちゃんのおっぱい触らせて?」
「言質取ればいいってもんでもないわぁ!!」
とりあえず、平手でもう一発殴っておいた。
こんなエロガキにまで身長で負けてる敗北感がえげつない。
「……暴力女」
「エロガキの自業自得でしょ、ったく」
本当ならすぐにでも別行動をしたいところだが、話を聞いた限りそうもいかなくなった。
私はてっきり、このエロガキも私と同じ電車に乗っていて巻き込まれたのだ、と思ってた。
でも、エロガキの話が正しければこいつは家族の車の中っていう、ものすごくプライベートな場所から、この森に来たことになる。
そんなこと、神隠しでもなきゃ説明がつかない。それか、集団催眠による夢か幻覚。
なんでもいいけど、現状で生きている人間はエロガキ以外見かけないんだから、何かあった時に協力なり囮なりにするため、行動は共にしたほうがいい。
正直、こんな場所で一人になったら、物理的にもそうだがまず精神的に死にかねない。
同じ場所にいたのがとんだエロガキだったのは不幸中のさらに不幸だったが、一人じゃなかったのはわずかながら幸いだった。
非常に不本意だが、このエロガキも私と同じ被害者なんだし、見捨てるのはやめておいた方がいいだろう。
「……ちょっと、もうその蟻触んのやめときなって。変なバイ菌が手についたら大変じゃない」
「えー、気持ちよくて落ち着くぞ。暴力女も触れば?」
「つくづく失礼なガキだな、あんたは」
いつまで虫で遊んでんだ……早速見捨てたくなってきた。
「ほら、とりあえず水場でも探すよ。いつ動けなくなるかわかんないんだから」
「あっ!」
しゃがんだまま動かないがきのうでをとって//(時間切れ)
たまに構想と短編の長さが一致するときはありますが、偶然頼りなのでまだまだ未熟ですね。




