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749回目 2021/4/2

 書きだめをしたためか、内容がもううろ覚えです。


 一回目

 お題『頭の中の霧雨』

 必須要素(無茶ぶり)『山田が犯人』

 文字数『1083文字』 未完


 タイトル『本格的なロケーション』


 クローズドサークル。


 物理的、あるいは環境的などの要因によって、外との往来や連絡が封じられた閉鎖的空間のことを言う。


 ミステリーの舞台としてよく用いられる手法であり、電波が届かない山奥で車などの移動手段を奪われた、なんていうのが定番だ。


「雨、止まないですね」


「なんでも台風並みの低気圧が来てるらしい。離島でのバカンスだったのに、ついてないな」


 それが今、自分たちの身に降りかかっている。


 ちょっとした気まぐれで、部活の後輩とプチ旅行に来ていたのだが、まさか到着したその日に嵐に遭うなんて。


 ここは有人島であるものの、人口はあまり多くない。国の計算でも、周囲の諸島にいる世帯をひっくるめて人口を算出しているらしく、数百人いるかどうかの規模しかないようだ。


 なお、島唯一の宿泊施設である旅館に、俺たちと一緒の便で来た旅行者が集まっているため、人口密度がここだけ高い、のではなかろうか?


「にしても災難だったな。まさか連れだというだけで異性と相部屋を頼まれるとは」


「ですねー。まあ私は気にしてませんけど」


「信頼されてるのか眼中にないのか、返答次第では落ち込むぞ俺は」


「もちろん、後者です」


 ……うちの後輩、ちょっと手厳しい。


「まあ冗談はさておき。帰る予定日までには嵐が過ぎ去ってくれるといいんだがな」


「本当に電波も立たないんですから、ちょっと面白いですけど不便ですよね」


 この島は『クローズドサークルを作りやすい島』として、オカルト系の雑誌に掲載されていたからノリで来てみただけだ。


 が、初日にクローズドサークルの気分を味わえるとは思っておらず、端的にいってこれからの予定が空白で暇だった。


「どうする? この島で他に観光できそうな場所があるか、旅館の人に聞くか?」


「聞けたとしても、明日外に出れたらいいですけどねー。テレビを見る限り、結構長引きそうですよ?」


「はぁ……おあつらえ向きに事件が起きてくれたらいいんだが……」


「あはは、まさかそんな都合のいいことが起こるわけ……」


「あぁーっ!!」


 その時、部屋の外から宿泊客らしき男の叫び声が上がった。


「おっ! 何かあったか!?」


「先輩、ワクワクするのはやめときましょう」


 早速部屋を出た俺と後輩が声の方へ行ってみる、と。


「山田!! お前俺の買ってたお菓子食べただろ?!」


「あー、ごめんお腹空いてて」


「家族への土産にしようと思ってたのに……買い直しかよ。今月ピンチなんだけどなぁ」


 ロビーの方でちいさなとら//(時間切れ)




 二回目

 お題『猫の天国』

 必須要素(無茶ぶり)『1200字以内』

 文字数『1156文字』 未完


 タイトル『自由を愛する生き物』


 ときどき、思うことがある。


 天国と地獄の境界線は、どこにあるのだろう? なんて。


『続いてのニュースです。〇〇県〇〇市で問題となっていた猫屋敷が火災に遭い、全焼したことがわかりました』


「全焼って……家主は無事でも、猫は無理だろ」


 テレビから流れてくる情報に、思わずつぶやく。


『猫屋敷』は地方ニュースで少し挙げられていた話題で、いわゆる多頭飼育崩壊の実例として取り沙汰されていた家だった。


 家主が考えなしに捨て猫を拾い、育て、去勢もしないまま繁殖していった結果、そりゃもうすごいことになっていた。


 繁殖期になると猫たちが騒ぎ出して騒音問題になり、数が増え出したところで糞による異臭騒ぎが近隣トラブルの引き金になっていたらしい。


 幸い、俺が住んでいる場所とは別の地域だったから、実際に見かけることこそなかったものの、近所にこんな家があったら迷惑だな、くらにいは思っていた。


 そんな話が頭の中から風化していこうとした頃合いに、今回の火事騒ぎである。


 テレビの情報では事故か放火かまでは言及していなかったが、最近は空気が乾燥気味だったのでどちらも有り得そうで怖い。うちも火の元は注意しておこう。


「にしても……猫にとっては猫屋敷って、どんな住まいだったんだろうか?」


 なぜか浮かんだのが、理想郷系ディストピアで創作された物語。


 住民は徹底的に管理されながら、不自由のない生活を送れる……なんて設定でよく描かれる世界観。


 徹底管理こそされなかったものの、猫屋敷みたいな多頭飼育をしているところって、擬似的にディストピア要素を含んでいるんじゃないか? と思う。


 最後は衛生的な問題で劣悪な環境になるが、そこに至るまでの過程を考えると、野良猫たちにとっては天国のような環境だったのではないか?


 命の安全が半ば保障された寝床に、毎日苦労をせずとも与えられる餌。


 同族……は、猫の場合喧嘩すれば鬱陶しいだけになるが、雌雄入り混じっていれば繁殖の手間も省けると考えることができる。


 いわば多頭飼育の途上は、短い天国であると見てもいいのではないか?


「ま、最後は保健所か病気によって死ぬんだけど」


 創作の中と違って、あの猫たちは将来を保障されてはいない。


 ただ飼い主の気まぐれによって、無責任な施しを受けて腐っただけにすぎない。


 それもまた、ディストピアっぽいなと思ってしまう。


「でも、自由ってのも難しいもんだ」


 テレビの話題はとっくに別のニュースに移っている。


 兄弟姉妹が多くいた実家を出て、そろそろ一年が経とうとしている。


 俺が借りたワンルームは、すでに男に一人暮らしのイメージ通りぐちゃぐちゃになっていた。


「……掃除、すつ//(時間切れ)


 あんまり印象に残っていないと言うことは、自分の中ではさほどうまくできた物ではなかったのでしょう。次に期待します。


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