表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
738/1238

738回目 2021/3/22

 久しぶりにどう対処していいかわからない単語にぶち当たりました。


 一回目

 お題『男の扉』

 必須要素(無茶ぶり)『二人称』

 文字数『1004文字』 未完


 タイトル『原初の魂は否を示す』


「おや、悩む子がいるなんて珍しい」


 大きな真鍮と大理石でできた扉の前で、小さな子どもが立ち止まった。


 まだ生まれて間もない……いや、生まれる以前の魂のはずなのに、葛藤ができるなんてすごい子だ。


「どうしたんだい? ここは深く悩むべきところじゃないよ。直感でいいんだ。選んでごらん?」


 久しく開けてなかった喉が震えてこそばゆい。でも、この子はそんなことなど知りもしないで、扉の前でただ俯くばかり。


「おやおや、困ったな。ここは君たち、新たな魂が性別を定められる通過点に過ぎない。そして、君たちの一生を直接左右する要素でもない。生き方は自由だからこそ、魂の選択は魂自身に委ねられているんだ。そこまではわかるよね?」


 魂だけの子は、小さく頷く。記憶がなくなったわけでも、知識がないわけでもない。


 それなのに性別を拒絶するのは、この子が純粋に賢いのか、それとも無意識に無性を望んでいるのかな?


「それでも君は選びたくないんだね? 雌雄の二者択一に疑問を持って、扉を潜らない選択肢を望んでいるんだね?」


 小さな魂は、しばし動かないままでいた。


 でも、やがてゆっくりと頷いたのを見て、自然と頬が緩むのに気付く。


「そうか、そうか。君はすごいな。こんな泡沫の存在感でも、きちんと自我選択の意思を持っているんだね。肯定しよう、君の選択を。選ばない事もまた、立派な自由意思だ」


 どうしたらいいのかわからない、と迷子のようにフラフラしている子に近づき、ゆっくりと示したのは扉の横。


「なら、君のやることは一つだ。扉を回り込んで、先に進めばいい。そうすれば君は、君が望んだ『曖昧な存在』になれる。それが肉体に現れるのか、それとも魂そのものに現れるかは保証できないが……少なくとも男か女かを限局されることはなくなるはずだよ」


 幼くて賢い子は、それを聞いてようやく動き出す。


 助言通りに扉を避けて、後ろへと回り込んでから、次の扉に向かったのを見送った。


「ふふ、面白い。ヒトはどうして、自らの合理性にこうも反抗しようとするのか」


 こちらが担当する生物は『ヒト』。知性を優先させたが故に、動物的な機能を著しく削った、極端な生き物たちだ。


「ああ、ここに配属されてよかった。ここに訪れる魂は、かくも悩み惑っている。観察すればするほど、楽しくなってきてしまう」


 すると、あらた//(時間切れ)




 二回目

 お題『君の修道女』

 必須要素(無茶ぶり)『にゃんまげ』

 文字数『1026文字』 未完


 タイトル『君色の宗派には染まらない』


 俺の友達は不良だ。


「ねぇ、そろそろ私と同じ宗派になってよー」


「断る! ってか、学生なんだからちゃんと学生服着ろよ!!」


「私は敬虔なる神の僕……いついかなる時も、私の身は神様だけのものなのです」


「信仰の自由は認めるが、ちっとは人間社会に適応しようとする努力は見せろよ!!」


 まあ、世間一般でいう不良とは、ちょっとニュアンスが違うけど。


 家が近所で、ガキの頃からよく遊んでいたやつだったが、中学・高校になっても『修道服』で投稿する剛のものと知ったのは、マジで進学してからだった。


 そりゃあ? 思い返せばいっつも変な服着てんなとは思っていたけどさ? まさか他人の目も気にしない筋金入りとは思わないじゃん?


「あとお前、この前お前ん家の親父さんに話聞いたら、『うちは浄土宗だ』って言ってたけどどうなってんの?」


「私には私の、異教徒には異教徒の信仰があるのです……」


「実の父親に対して異教徒はねぇだろ……」


「いくら説得しても改宗しないあの人が悪いのです。神は全てを見ていらっしゃるのですから、頑なな子羊には慈悲を持って接するしかないのです」


「その理論でいくと、俺もとっくにお前から見限られてることになるんだが?」


「汝、隣人を愛せよ。神はそう仰いました。なので昔から友達のあなたはセーフです」


「だったら肉親こそ大事にしてやれよ。隣人愛を説くより家族愛を優先してやれ」


 こいつと話してると、ちょいちょい手のひら返しするから面白いっちゃ面白いけど……さすがに親父さんが可哀想になってきたな。


 反抗期か? 俺も身に覚えがあるから強くは言えんが。


 あー、中学の時に『ババア』って言って顔面に拳食らって鼻折れた記憶が蘇ってきた……俺の反抗期、思えば一瞬だったな、あの母親のせいで。


「っていうか、俺別に宗教とか興味ねぇし。そりゃあ、前に読み物として聖書読んでた時期はあるけど、のめり込むつもりはないって前から言ってんだろ?」


「大丈夫です。何も怖いことはありません。私に全てを委ねれば、きっとあなたは救われます」


「どんどん勧誘の仕方が霊感商法じみてきてないか? 次会った時に幸運の十字架とか買わされないよな?」


「むしろ私を飼いますか? あなたならば特別価格でご提供しますよ?」


「冗談でも自分を買えとか言うなよ……神の僕である前に女の自覚持て」


 中学くらいから、そういう下ネタジョークが//(時間切れ)


『にゃんまげ』って結局なんだったのか? 『15分』の間、使える限りの時間を使って考えましたが、結局答えは出ませんでした。


『ちょんまげのヅラをかぶった猫』しか出てこないあたり、私の想像力も乏しいのかもしれません。マジでなんだったんだろう、『にゃんまげ』……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ