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734回目 2021/3/18

 今回の短編はちょっと歯切れが悪かった気がします。


 一回目

 お題『8月の表情』

 必須要素(無茶ぶり)『スマホ』

 文字数『1056文字』 未完


 タイトル『弟女々しい、姉面食い』


「他には〜、お! ほら、見てみ! 夏休みの宿題消化合宿やった時の晴海の顔! めっちゃ笑えるくね?」


「……あのさぁ、姉ちゃん」


「あ? なに?」


「儚く散った初恋の人のオフショット見せんのやめてくんない? なんかこう、初恋の思い出が汚されてる気がする」


 もうすぐ新学期が始まろうとする頃合いに、姉ちゃんは何故か今年の夏の思い出を、スマホの写真を見せながら俺に語ってきた。


 俺も課題とか全部終わらせたし、特にやることもなかったから思い出話自体はまあいい。


 でも、何でよりによって話題の中心が数年前に告って玉砕した初恋のお姉さんが中心なのか?


 俺の中にいる晴海さんは、優しくて清楚で綺麗な人だった。


 断じて、扇風機の風に髪の毛を煽られながら机に突っ伏し、溶けた雑煮の餅みたいな顔でだらけてなんかいない。


「はぁ? あんた、まだ晴海に夢見てるわけ? そんなん、あの子のよそ向きの顔に決まってんじゃん。女は大なり小なり、男の前じゃ猫被ってるもんなんだからね?」


「姉ちゃんはいっつも変わんねぇけどな」


「弟を男にカウントするほど、私も男に飢えちゃいないっつの」


 なんか知らんがものすごい睨まれた。女、ってか姉って生き物が怖ぇ……。


「まぁ、惚れた相手が悪かったんじゃん? 晴海って年下眼中にないから。普通に『弟みたいで無理』って言ってたよ」


「傷口に塩塗りつけんなよ!! 吹っ切れたつもりなのにまだ引きずりそうになるだろ!?」


「いや、それはあんたが女々しいだけでしょ。中学校の時だっけ、告ったの? あんたも高校生になったんだから、新しい恋に目を向けなって」


「……女々しくて悪かったな。本気で好きだったんだから、踏ん切りがなかなかうまくできないんだよ」


「かーっ! 親友と弟の恋路じゃなけりゃ、もっと盛り上がれたのになぁ!! 話題の中心があんたなら、もう私の中じゃテンションだだ下がりだわ!!」


「別に姉ちゃんの暇つぶしで初恋砕けたわけじゃねぇからな!?」


 両目を手で覆って大袈裟に天井を見上げる暴君に、もう何度目になるかわからない文句を言う。


 この姉、ことあるごとに俺の初恋イジってくるからマジで嫌なんだ。


「っつか、何で俺ばっかりイジられなきゃなんねぇんだよ。姉ちゃんもなかったのか? 恋の一つや二つ」


「あ? 私? ないない。近くにいい男なんていやしない。やっぱ付き合いたいくらいの男なら、芸能人くらい美形がいいっしょ?」


「夢見てんのはどっちだよ//(時間切れ)




 二回目

 お題『いわゆる警察官』

 必須要素(無茶ぶり)『ペットボトル』

 文字数『1016文字』 未完


 タイトル『魔法的オーパーツ』


「……ぷはっ!」


「おい、あんまり飲むなよ。俺たちの飲水がなくなる」


「大丈夫だって。このマジックアイテムだったら、少し時間をおけば勝手に中身が満タンになってるからよ」


 現代では到底再現できない、薄くて軽くて透明な水筒型のマジックアイテムを片手に、鎧と槍で武装した男は快活に笑う。


 近くで周囲を警戒していた切長の目の男は横目でひと睨み。他数人の、同じ装備をした男たちも言葉にはしないが苦笑いを浮かべる。


 魔法が人の文化を支えている世界で、マジックアイテムは貴重な道具だ。


 世界中に点在していながら、魔法による作用が無機物に付与・維持されている技術力は、この時代においてあり得ないほどの力が働いているとされている。


 男が持っていた水筒型のマジックアイテムは、一人分用の飲料を時間経過で充填する効果を有する。


 マジックアイテムの中では割と平凡な部類だが、それ一つで平民の家族を三世帯ほどは生きながらえさせるほどの価値を持つと言えば、希少さがある程度伝わるだろうか。


 そんな貴重品を気軽に使う男たちは、いわゆる警備兵に属する人間たちだ。


 彼らが普段の仕事場としているのは、彼らも住む都市そのものではあるが、今回はとある任務から遠征に出ている。


 では、マジックアイテムは支給品か? というとそうでもない。


 たまたま、遠征の道中で発見し拾われた物を、早速使用しているだけである。


 それだけで彼ら一生分の幸運を使い果たしたと言っていいのだが、彼らに言い渡された任務こそ『マジックアイテムの回収』なのだから、ある意味で当然の帰結だったのかもしれない。


「で? 目標のマジックアイテムとやらはどこにあるって?」


「情報ではもう少し先にある湖の近く、とのことだ。さっさと行くぞ」


「へいへい、真面目だねぇお前は」


「腑抜けのお前とは違うのでな」


 腑抜けと呼ばれた男は盛大に舌打ちを残すと、カバンの中に水筒型のマジックアイテムをしまった。


 森の中を進軍する一行の先に、ようやく視界が開ける場所が出てきた。


 件の湖だろう。木漏れ日の光を反射して、水面がキラキラと光る様子は幻想的だが、警備兵たちの警戒は全く解かれない。


「さぁて、ここからは魔物退治も兼ねてるんだよな?」


「守護者気取りの魔物が囲んでいるらしいからな。気をつけろ……くるぞ!」


 切長の目の男が発した注意のあと、//(時間切れ)


 他の方から見たら一緒かもしれませんが、なんかこう、だらだら書いちゃってるなと。やっぱ難しいですね、短編って。


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