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731回目 2021/3/15

 調子が良かった、と思っておきます。


 一回目

 お題『部屋とYシャツと弔い』

 必須要素(無茶ぶり)『変なにおい』

 文字数『1207文字』 未完


 タイトル『こうして梅雨が嫌いになった』


「やらかした……!!」


 しとしとと梅雨の雨が窓を濡らす部屋の中で、俺は絶望的な気分と臭いに浸っていた。


「まさか、部屋干しがこんな臭くなるなんて!!」


 雨が続く梅雨時は湿気がひどく、当然外干しなんて何日もできるわけがない。


 自然と部屋干しで洗濯物を乾かすことになるとはわかっていた。


 ついでに、部屋干しってミスったら変な臭いが服につくってことも、わかっていたつもりだった。


 しかし、百聞は一見にしかずとはよく言ったもので。


 実際にミスった部屋干しの酸っぱい臭いを知ってしまった瞬間、もう後には引けないのだと思わずにはいられなかった。


「こんなくっせぇワイシャツ、着れるわけがねぇ!!」


 新社会人として働き出し、少しだけ家事に慣れたと思ったらこれだ。


 こんなくっせぇシャツ着て会社に行ったら、上司や同僚に何言われるかわかったもんじゃない。


 特に女子社員!! 今まで当たり障りないキャラでやってきたのに、いきなり不潔汚臭野郎に格下げなんてされるか!!


 成績がパッとしないまま就活して、内定取れたのもそこそこな会社とはいえ、まだまだモテたい気持ちは捨ててない。


 だからこそ、こんなくだらないことで周りからの好感度を下げてなるものか!!


「しかし、授業料にしてはそこそこな出費じゃないか……シャツ一枚ならともかく」


 手狭なワンルームで一人ごちる俺の目の前には、一週間分のワイシャツが表現しにくい臭いを発していた。


 五枚だ。五枚も俺のワイシャツが逝った。今日は土曜だから、最悪買い換えれば休み明けの出社には十分間に合う。


 だけど、ワイシャツって意外と高いんだよな。まさか一週間の替えが一瞬で無くなるとは思わなかったから、予備のワイシャツなんてないし。


「買い替えか……でも高ぇしなぁ……」


 なかなか踏ん切りがつかない。この臭いが取れてくれるなら、買い直しなんかしないで済むんだが。


「一応、ネットで調べた方法があるっちゃあるが……」


 それで本当に臭いが落ちてくれる保証がない。


 新・洗濯法を採用して、それでも臭いが残ったとあらば、今度はシャツを買う時間がなくなる。


 両方やればいいかもしれんが、出来るだけ無駄な出費はしたくない。


 ってか、今月外食しすぎてワイシャツを新しく買い替える余裕があんまりない。


 シャツ買っちまえば、今度は飯が残念になる。炊事サボったツケがこんなところに来るなんて、誰が予想できようか?


「モテたい……まともな飯は食いたい……」


 悩む。我ながら何とアホらしいことで悩んでるんだ? と気づいていながら迷いが捨てきれない。


「……仕方ない、買うか」


 長い葛藤の末、俺は五枚分のシャツを一気に燃えるゴミに投下した。


 すまない、仕事着よ。せめて焼却炉で成仏してくれ。


 少し合掌してから、私服ででか//(時間切れ)




 二回目

 お題『女同士の沈黙』

 必須要素(無茶ぶり)『ヘッドホン』

 文字数『1243文字』 未完


 タイトル『日常の車窓に別世界を見る』


 ガタンゴトンと、お尻が揺れる。


 目の前の限られた景色はあっという間に流れていき、普段は見慣れた景色が別世界に見える。


 なんて、ただ電車に乗ってるだけで、変なことを考えすぎかな。


「…………」


 周りを見渡す。女性専用車両には、あんまり人はいない。


 つり革を持って立ってる人がちらほら、椅子に座ってヘッドホンをしてたり、本を読んだりしてる人もちらほら。


 平日のお昼前なんて、そんなものか。


 まあ、学生服を着てる私の方が、珍しいんだろうけど。


「……ふぅ」


 初めて、学校をサボった。


 行きたい理由がなかった。だけど、行きたくない理由もなかった。


 本当に、サボりたい気分だったのだ。どこか遠くに行きたくなった。


 いつも定期券で乗っている最寄駅で、電車を待っている時に思ったことを、実行してみたくなった。


 ただ、それだけ。


「…………」


 静かだ。ここにいる人たちはみんな、別々の目的で別々の場所を目指している。


 移動手段としての電車は、いろんな人の思惑を乗せて走っている。


 普通の人もそう、それよりいい人も、危ない人もそう。


 全員を平等に、バラバラな場所へ送っていく箱。


 不思議だ。不思議だ。


 一度、行ったこともない終点まで行ってきた。何もない場所で、あんまり興味が惹かれなくて、すぐに戻ってきた。


 もうすぐ、私が乗った駅に着く。そこからはどうしよう? もう少し、サボっちゃおうか。


 少し前に学校の駅は過ぎた。さっきまで乗ってた人はいなくなったし、知らない人がまた乗ってくる。


 おかしいな。何でもないことなのに、何か特別なような気がしてくる。


 それは私が、悪いことをしているからかな? 知らない景色を見るのを、ただ楽しんでいるだけかもしれない。


 ガタンゴトンと、体が揺れる。


 気づけば、見慣れた駅が窓越しに見えた。


 警笛が鳴る。ドアが閉まった。


 周りを見ると、知らない人たちが思い思いに過ごしている。


 つり革を使ってる人の中には、かかとを浮かせて筋トレっぽいことをしてる人がいた。ダイエットかな?


 あ、あそこの人、座席についてすぐにお化粧し出した。マナーが悪いなぁ……学校サボった私が言うことじゃないか。


 本当、世の中にはいろんな人がいる。話さなくとも、お互い知らなくとも、いろんな人と出逢ってるんだなぁ。


 車内の案内板にある、赤いランプが移動する。また、違う駅に着くみたいだ。


 知らない駅名、知らない景色、知らない人たち。


「……ふふっ」


 あぁ、なんか楽しいな。


 友達同士でおしゃべりしてるのとはまた違う、静かな楽しさがある。


 誰も喋らないのに、一緒の空間にいる不思議。


 だからかな。人って、一人でいてもいいんだな、って思えてくる。


 また、違う駅名が目に入ってきた。


 今日は電車移動だけで、お金がなくなっていく。でも、損した気分にはならな//(時間切れ)


 そろそろ自分のプロットで残した小説にも手を出したいです。気がつけば避けてしまっていて、心理的抵抗が強まっているかもしれませんので。


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