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729回目 2021/3/13

 この日、寝違えたのか体の一部がずっと痛かったです。


 一回目

 お題『嘘の病気』

 必須要素(無茶ぶり)『育毛剤』

 文字数『1133文字』 未完


 タイトル『暇から出た悪戯心』


「……暇だ」


 いきなりお腹が痛くなって救急車を呼び、虫垂炎と診断されて少しの間入院することになった私。


 いきなりのことだったから暇を潰せるようなものもなく、ただボーッと時間を潰すしかできない。


 一応、親に頼んで最低限の着替えとスマホの充電器とかは持ってきてもらえたけど、思った以上にやることがない。


 本でも持ってきて貰えば良かったか……なんて気づくのが遅すぎたな。スマホやパソコンはペースメーカーとかの誤作動があるから、なるべく使うなって言われたし。


「うーん、そういえば友達に連絡とかしてなかったな。ちょっと公衆電話で連絡入れとこうかな」


 今さらだけど、大学の講義の内容教えてもらわないと。講義の時しかもらえない資料があるならコピーも頼みたいし。


『もしもし?』


「あ、私。ごめんね、今ちょっと病院で公衆電話からかけてるんだけど」


『え? 病院? なんで? まさか、なんか重い病気とか!?』


「え?」


 そうと決まれば、と一階の売店近くに設置されてた公衆電話に小銭を投入し、電話帳に登録されていた番号をプッシュすると、やけに心配そうな声が届いた。


 そういえは、向こうからしたら数日無断欠席してる感じになるのか。逆の立場でも、確かに心配するかも。


 でも……ここまで焦ってくれると、少しいじりたくなってしまう。


 虫垂炎……いわゆる盲腸とはいえ、病院に担ぎ込まれた身だから、冗談なんて久しく言ってなかったし。


 誰かといればボケてたのに、このままだと舌が錆び付いてしまいそうだ。それはいけない、生粋のボケ担当として。


「あぁ、うん……実はちょっと、大変なことになりそう……」


『えぇっ!?』


 とっさに演技したにしては、友だちのリアクションがよかった。なんだろう、ドッキリ仕掛けてる感じで楽しくなってきた。


 わざとらしく咳をゴホゴホ言わせながら、自分の病気の設定を考える。


 なんだろうな、インパクトが欲しいな。知ってる病名で、ちょっとヤバいのを言ってみるか。


『……白血病!?』


「まだわかんない。けど、ごほっ、検査の結果がもうすぐ出るから、ごほっ、もしかしたら、って」


『わわ、わかった! お見舞い行くね!?』


 ……ちと大袈裟にしすぎただろうか?


 めちゃくちゃ焦りながら電話を切った友だちに、少し反省が込み上げてくる。


 せめて通話中にネタバレしておくべきだった。でも、公衆電話って小銭使わないと通話を延長できないみたいだし、仕方ないか。


 病院と号室は伝えたし、そのうちきたら謝ろう。


 そう思っていた数時間後には、大勢の同級生が来て後悔がせり上がってきた。


「大丈夫?! 白血病つ//(時間切れ)




 二回目

 お題『計算ずくめの液体』

 必須要素(無茶ぶり)『全力のエロス』

 文字数『1090文字』 未完


 タイトル『エロス革命』


 人は欲望に忠実であるほど、才能を発揮し実績を残すものだ。


「できたぁ!! 完成だ!! これで俺もモテモテだぁ!!」


「うわぁ……できちゃったんですか」


 この日、同じ研究所で働いていた上司が、エロ漫画みたいなモテ方をしたい、なんてくだらない理由から劇物の開発に成功して、思い知った。


「っていうか、それまだ試作が終わっただけですよね? 動物実験はクリアしたとしても、人間に効果があるかはまたわからないのでは?」


「何をいう、助手よ!」


「誰が助手ですか。私、基礎研究で忙しいんですけど」


「君がいるだろう? 我が実験の成果を、身をもって証明してくれ!!」


「うわぁ……ド変態な上に拗らせまくってますね。身近な女性で手を打とうとする浅はかさ、哀れを通り越していっそ尊敬します」


「うはははは!! そうだろうそうだろう!!」


 ダメだこのバカ、皮肉にも気付いていない。


 ため息をついて実験用のラットへ目を向ければ、おぉう、めちゃくちゃ盛ったらしっしゃる。


 当然か。このバカ上司が開発したのは、『性欲と感度を引き上げるローション』だからだ。


 資料として見せられたエロ漫画によると、皮膚から吸収された液体成分により、著しい興奮状態を誘発し、皮膚感覚を鋭敏にする代物らしい。


 いわゆる媚薬というものだ。昔は滋養強壮に効く食べ物なんかを媚薬と呼んでいたようだが、ファンタジーなアイテムではすぐに女性が股を開くらしい。


 私は研究開発に一切関わっていないものの、実際に媚薬が完成するとは思っていなかった。


 が、見る限り動物実験では成功してるっぽいからタチが悪い。モテない男の執念って怖いな。


「さぁ、手の甲でいいからこれをつけるんだ、助手!!」


「イヤです、触らないでください、セクハラで訴えますよ」


「はっはっはぁ! そんな強がりを言えるのも今のうちだぞ!! これから俺が天国に連れてってやるからな!!」


「うわぁ、ゲスって言葉が一番似合いますね、クズ人間」


 っていうか、うっすらピンク色の液体片手に、指をわきわき動かしながら迫る中年って絵面がもう犯罪だ。この映像だけでセクハラが成立するだろう。


「っていうか、人体実験とはいえ数少ない成功サンプルを早々に使っちゃっていいんですか? だいぶ成分調整が難航してたと記憶していますが、その媚薬、再現性がなければ偶然の産物で終わりますよ?」


「あ……」


 クズ上司の動きが止まった。ということは、完成品はあの小さな瓶の中だけしかないんだろう。


 よかった、女の敵を量産しそうな劇薬が//(時間切れ)


 もう年齢なのか……なるべく早めに治ってくれることを祈っております。


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