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723回目 2021/3/7

 この回はやたら映像コンテンツ系のワードが与えられました。


 一回目

 お題『可愛い殺人犯』

 必須要素(無茶ぶり)『サスペンス』

 文字数『1040文字』 未完


 タイトル『可愛げのないドラマ視聴者』


『犯人は……あなたです』


『えー? 証拠はあるんですかー?』


「……最近のドラマは、色んな意味でかっ飛ばしてんな」


「これだけ大人のキャスト用意しといて、殺人犯が十代の女子高生だもんね」


 テレビから流れる殺人事件のサスペンスドラマを見つつ、感心半分呆れ半分で終盤の展開を眺めている俺と妹。


 このドラマはミステリーじゃないため、犯人は冒頭で分かっている。探偵役が今から女子高生がやったというトリックを紐解いていく……んだけど。


「なんだろう……キャラ的になんか締まらないな、この犯人役。もう見た目からして犯人な体育教師で良かったんじゃないか?」


「それはそうだけど、このドラマの謳い文句が『かわいい人にも棘がある』じゃなかったっけ? 他の話も見たことあるけど、犯人役ってみんなかわいい女優さんばっかだったよ」


「監督の趣味か脚本の趣味か……いずれにせよ、よく企画通ったなこのドラマ」


 別にテレビ業界の関係者でもないのに、このドラマは色んな意味で裏側が気になってくる。


 展開はどんどん進み、第二の殺人トリックまで解き明かしたところまできた。


「というか、普通にすごいなこの子。探偵役が言ったようなトリックを思いついて実行して、実際に二人殺せたんだから天才なんじゃないか?」


「たしかに、普通高校生やってて殺人トリックなんか浮かばないよね、ミステリーオタクとかでもない限り。仕掛けもインテリっぽいのに、キャラはちょっとバカっぽいし」


 この話の犯人役は、語尾が終始間延びした感じでバカっぽい印象のあるキャラだが、使ってたトリックは結構本格派だった。


 それこそ、元神童設定があった若い化学教師がやってた方が自然なほど、よく練られたトリックで殺人を完遂している。


「これ、元は別の人が犯人のシナリオだったのを、無理やり女子高生に当てはめただけなんじゃ」


「あるんじゃない? ほら、最初に『かわいい』がどうのを前面に押し出しちゃったから、引っ込みつかなくなったとか。案外、この犯人役の子も元のシナリオじゃ被害者だったかもしれないし」


 ありえる……バカっぽいというか天然っぽいというか、そういうキャラって殺されて退場すると一気に作中の空気が引き締まったりするし。


 そうでなくとも、緊張した空気を和らげる緩衝材のような役割も果たすから、生かしておいても空気づくりに役立つキャラといえる。


 なので意外と、あのはんにんやくの使い勝手がいいキャラ//(時間切れ)




 二回目

 お題『出来損ないの映画』

 必須要素(無茶ぶり)『志賀直哉』

 文字数『1018文字』 未完


 タイトル『タイムフィルム』


「映像研を復活させたい?」


 数人の生徒に直談判された教師は、暇つぶしに読んでいた小説片手にポカンと口を開ける。


 映像研究会は随分前に部員不足で廃部となっており、生徒が存在自体知らないようなマイナー部活だ。


「え、帰宅部の寄り合いじゃ作るだけなら勘弁しろよ? 他の活動的な部活に予算とかあげたいし」


「いや、幽霊部員集めるんじゃないんですから」


「映画作りたいんですよ。俺らで」


「この前、視聴覚室で古いテープを見つけて、勝手に見ちゃったんですけど、面白くて」


「おいおい、誰も使わないとはいえ勝手に学校の備品を触るなよ。怒られるぞ? 先生に」


「あんたも教師だろ……」


「授業してなきゃただの公務員でーす」


 呆れ顔の生徒たちを尻目に、手元の小説をペラリとめくる。


「っていうか、さっきから何読んでるんですか? 先生たしか物理担当でしたよね?」


「え? なんだっけ……志賀直哉って人の本。図書室から適当に借りて読んでるだけだから。まぁ、気にしないで」


「俺らの話も聞いてほしいんすけど」


「あー、聞いてる聞いてる。要するにあれか、放課後暇してる俺に顧問をやってほしい、って話でもあるのか?」


「……妙に鋭いですね」


「これでもお前らの倍は歳食ってるからな。だいたい予想はつく」


 これでは本を読む暇もない、とでも思ったのだろうか。


 物理教師はしおりを挟んだ小説をパタンと閉じ、三人の生徒たちと向かい合った。


「ただ、元映像研の作品を見たから自分たちも、って動機が弱くないか? もっとあるだろ、部活復活させたいって思った理由」


「……まぁ、一応」


「聞かせてみ? やるかどうかは別にして、他の先生方を納得させる材料がないと、交渉の余地もないんだから」


 教師の促しに少し躊躇しながらも、最初に女子生徒が口を開いた。


「私たちが見ちゃったテープ、未完成だったんですよ」


「ふん?」


「途中で部員が抜けちゃって、撮影できなくなったみたいです。その未完成のテープの最後に、当時の部員らしき先輩方がコメントを残してました」


「あー、そんなこともあったっけなぁ」


「知ってるでしょ? 当時部長だったんですよね、先生は」


 教師は口を閉じる。生徒たちの目は、じっと真顔になった表情を見た目続ける。


「すっごい悔しそうでした。なんか、普段知ってる先生と全然違って、ほんきでやってたんだな//(時間切れ)


 なんかこう、苦肉の策みたいな内容になった気はします。


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