719回目 2021/3/3
本文を書かなくていいのがものすごく楽だと気づきました。
一回目
お題『刹那の夢』
必須要素(無茶ぶり)『足の小指』
文字数『1025文字』 未完
タイトル『悪い夢見』
「……ぅおあぁっ!?」
思いっきり飛び起きる。
まず確認したのは足元。
邪魔な掛け布団をとっぱらい、急いで膝を畳んで触ってみれば、なんの異変もない自分の足があるだけだった。
「はあぁぁぁ、なんだ、夢か……」
とんでもない悪夢がただの夢だと、ここでようやく安心することができた。
俺が見たのは、シンプルかつ凶悪な状況だった。
『周りのもの全てが俺の足の小指に襲撃をかけてくる』。
言葉にしてしまえば愉快な夢だと思われそうだが、夢の中で体感したのはそんなやわいもんじゃなかった。
一歩も歩けば近くの物に小指をぶつけ、何もしなくとも地平線から小指に向かって物体が飛んでくる。
最初から野球ボール時速150kmとか、テニスボール時速200kmとか、ボウリングの玉時速300kmとか……とにかく俺の小指に対する殺意がえぐかった。
もはや家の柱とかタンスの角みたいな、歩いていてぶつかるレベルの障害物がかわいく思えるレベルの物ばかりだと気づくまで、本当の地獄を見たね。
悪夢から覚める直前なんかは、もう左足の小指が逝ってた。こういう時痛みまで再現されてんのが腹立つ。
気持ち悪いと思ったら、脂汗で寝巻きがぐちゃぐちゃだったようだ。どうりで寒気もすると思ったら。
まあ、夢の中で最後に見たのが、土砂崩れか雪崩か、って量のゴミの大波が、俺の右足小指に向かって殺到したところまでだったんだ。
夢の支離滅裂さを考慮に入れても、とんでもない悪夢だったことに変わりはない。
「俺、なんか悪いことしたかな……?」
思わず日頃の行いを振り返るほど、その夢は衝撃的に過ぎた。
「げ、ほとんど寝てないじゃん」
さらに最悪なことに、時計を確認してみると床についてから一時間も経っていないことに気づく。
あんな悪夢を見せられて、また寝ないといけないのか? 普通に憂鬱だ。
夢の続きを見るためには、連続で寝ると見やすくなる、なんて俗説を思い出した。
「このまま寝るのは……やめとこう」
さすがに足の小指をいじめ続ける夢を、そう何度も見たいと思うほどマゾじゃない。
布団から抜け出して、カラカラになっていた喉を潤そうとキッチンへ向かう。
「ん?」
すると、母親が冷蔵庫の光に照らされて何かを探していた。
しかし、時刻は深夜の二時過ぎ。俺以外の家族も、とっくに寝入っているはずなんだが。
「…//(時間切れ)
二回目
お題『3月の熱帯魚』
必須要素(無茶ぶり)『パンツ』
文字数『775文字』 未完
タイトル『熱帯魚とゆらめく水草』
バンド内での恋愛禁止。
それが俺たち、『3月の熱帯魚』を結成したときの条件だった……。
「ちょっと! なんで私のパンツあんたが持ってんのよ?!」
「バッ!? お前、あの夜は秘密にしようって言っただろ!?」
「はぁ!? 翔テメーマコに手ぇ出したのか!? ふざけんな抜け駆け禁止だろ!?」
「省吾も落ち着け。あのビビリでヘタレの翔だぞ? マコを誘うどころか、ケンカみたいなノリ以外で話せると思うか?」
「お前こそケンカ売ってんのか、永太ぁ!!」
「ちょっと翔! 今私の話してるんでしょうが!! 逃げんじゃないわよ!!」
……どーしてこうなった?
俺は一人、バンドの強化合宿と銘打って集まった貸しロッジで、本来の目的であるベースの練習をしていた。
が、ボーカルのマコが下着がなくなった! と朝イチで騒ぎ出し。
たぶん昨日の洗濯を担当してたキーボードの翔が、間違って自分の洗濯物に混ぜ込むというポカをやらかし。
恥ずかしさを誤魔化すための翔の大嘘に引っかかったドラムの省吾が、さらに火種を大きくして。
ギターの永太がさらに翔へガソリンを投下した有様がこれだ。
恋愛禁止、っつってたから参加したのに、なんだこの大学軽音サークルみたいなノリ?
ずっと動画配信サイトで活動してたのに、半年後のプロデビューが決まったから技術上げよう、って言ったのお前らだよな?
「はぁ……」
まあ、俺を除くメンバー四人は古くからの友達って聞いてたし、そういうノリになるのも仕方ないんだろうけど。
ってか、今さら思うんだがなんで誰もベースやらなかったんだよ。バンドやるなら必須だろ、何が『目立たないからやりたくない』だ。
めちゃくちゃ不器用だったマコがボーカルと楽器の両立が難しかったから、ってのは加入時に聞いたけど、//(時間切れ)
こういう怠惰なところが私の悪いところでもあるのでしょうが、時にはあきらめも必要と擁護もしておきます。
基本的に弱い人間ですので、あげすぎたハードルを下げて調節するくらいは許されてもいいと思いたいです。




